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長者屋敷の頭はピークではなかった 武甲山(中編)

浦山口から1時間ほど歩くと林道は終わり、そこから先は人専用の登山道となる。少し前に崩壊地があって現時点で車は入れないが、ここまで道幅は広い。登山道入口に、登山届用のポストがある。

(余談だが、YouTubeのかほちゃんが、「うら・やまぐち」と読むのがちょっと変。浦山集落への登山口だから「うらやま・ぐち」で、近くに浦山ダムもあるのだから、ちょっと調べれば分かりそうなものだ。それとも私が知らないだけで「うら・やまダム」なのか?)

西武鉄道発行の案内図には、この場所は「丸太の橋」とあるのだけれど、実際は結構がんじょうにできている橋である。橋げたこそ丸太のようだが、ちょっとやそっとで崩れそうには見えない。一の鳥居側の「渡る時は一人ずつお願いします」の橋とは違う。

登山道に入って5分ほどはこれまでと同様のゆるい登り坂だが、やがてスイッチバックの急登が始まる。考えてみれば当り前で、橋があるのは沢であるということで、いずれ尾根に登るには急傾斜を登らなければならない。

スイッチバックを歩くのは秋の奥多摩以来である。あの時は、時間が足りなくて途中で引き返したのだった(こちら)。今回は前泊なので時間は大丈夫。それに、ゆっくり寝て体力は十分である。

ずいぶん上に見えた稜線が30mほどになり15mほどになり、目の高さになって稜線に出た。ここからはゆるやかな尾根道である。ところどころぬかるんでどろどろだし、前日のものだろうか豪快に滑った跡も残っているが、普通に歩けば転ぶことはない。

この先の目標となるのは、長者屋敷の頭である。名前からして、この尾根のピークにそういう場所があるのだろうと想像していたのだけれど、どこまで進んでもそんな場所はない。木立ちがなくなって、ススキの原になっても、まだピークにはならない。

もう、登山道に入って1時間過ぎる。そして、傾斜は再びきつくなってピークはしばらく先のようだ。仕方がないので、稜線で少し景色が開けた斜面に腰を下ろして休憩することにした。

樹間からおそらく小持山方面と思われる稜線が望める場所だが、ベンチはなく登山道の脇に生えた下草に腰を下ろす。時間はまだ7時45分だが、朝食べたのが4時台だからお腹が空いた。ホイップクリームのデニッシュと水で早いけれどもお昼である。

といえ、後から考えるとこれはベストの休憩場所であった。これから後、山頂付近も含めてベンチはなく、景色の開けた場所もほとんどなく、ただただ林の中を登ったり下ったりするだけなのである。結局、下り途中の大杉の広場まで、ベンチはなかったのではないだろうか。

登山者は少なくないと思われるが、せっかく来たのに休める場所がないというのは首をひねるところである。高尾山のようにレジャー施設にする必要はないけれども、せめてお昼を広げられるところがほしいものである。(きっと、地面にレジャーシートを広げるのだろうが、陽も当たらないし展望もない。)

15分ほど休んで急登を登り始める。ちょうど、槇寄山から都民の森に向かう時のような、稜線の急登である。そこを登り切ると、前方に標識が見える。

東京都と違って埼玉県の登山道では道案内がきちんと管理されていなくて、ここも鉄の案内板は錆び、木の案内板は薄くなって何が書いてあるか判然としない。読める文字から解釈すると、ここが長者屋敷の頭らしい。

頭というからピークだと思っていたら、そこから先はさらに急傾斜のスイッチバックである。左右に道が分かれているが、右は小持山方面へ抜ける道で、左は採掘場なので立入禁止ということらしい。(判読不能なので違うかもしれない)

どうみたって、この場所の名前を付けるとすれば頭ではなく肩である。長者屋敷というのは秩父市街方面に下った場所にある地名だから、そこを通る沢の源流ということだったのかもしれないが、そのあたりは採掘が進んでいまや石灰石の壁となっている。

いずれにしても確かなのは、さきほど休んでいなかったとすれば、それ以降休む場所がなかったということであった。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら

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西武鉄道パンフレットの「丸太の橋」は、ちゃんとした橋であった。登山ポストがあり、ここからは人専用の登山道となる。

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長者屋敷の頭はピークではなくて、林の中の分岐点。少し前に稜線で休憩しておいてよかった。

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長者屋敷の頭を過ぎると、いよいよ急斜面。スイッチバックが続き、いつまで続くか先が見えない。分岐点で「この先立入禁止」があるのが不気味。

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5年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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