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絶景のパラグライダー場 芦ヶ久保丸山(中編)

西武鉄道のHPに乗っているコースマップに「短いけれどこのコースで一番の急傾斜」と書いてある階段を登る。傾斜よりも、土止めの奥に入れてある土がなくなっている(整備から月日が経ったコースによくある)ので歩きにくいが、書いてある通りそれほどの距離はない。

登り切るとそこは開けた広場になっていて、絶景としか言いようがない場所である。隅の方に「こまパラグライダースクール」の看板があったのでパラグライダー場なのだが、やっている人がいないので展望広場となっている(伊豆の葛城山を思い出した。よく似ている)。

まだ東屋で休憩してから10分も経っていなかったが、あまりに景色がいいのでリュックを下ろす。風もなく、いい天気で申し分ない。3、4組がお昼休みをとっていた。午前11時を過ぎて大分回ったので、影のできる方向が北である。開けているのは右、つまり東である。

埼玉県西部には、あまり土地勘がない。川越には何度か来たことがあるが、それ以外で東北道より西に来たことはほとんどない。関東平野はたいへん広いので、どこがどこやらよく分からない。

もっといえば、この秋何回か秩父の山に来るまで、飯能と寄居の区別がよく分からなかった(どちらも秩父の入口という認識)。いまでも、八高線がどこを通っているのかはっきりと知らない。関越道の経路ということは知っているけれども、所沢と川越と熊谷の位置関係には自信がない。

そんな私だけれど、この眺めがすばらしいことはよく分かる。正直言って、新宿の高層ビルが見えるとかスカイツリーが見えるとかいうことに、それほど感慨は覚えない。実物をいくらでも見ることができるからだ。名前も知らない町や川が一望のもとにある(私が知らないだけだが)、これこそすばらしいことである。

左(北)側を見ると、アンテナが立っているピークが2つ見える。あれが丸山かなと思って見ていたのだが、帰ってから調べてみると白石峠をはさんで874ピークと堂平山らしい。堂平山の方は、拡大してみるとドームのようなものが見える。丸山はもっと左にあって、この角度からは見えない。

しばらく景色を楽しむ。カップルで来ている男は先ほどから、携帯電話で大声をあげて会話中である。さりげなく、後方に移動する。口は前についているので、後に行くのが唯一の対策だ。近くに他人がいるのにそれを気にしないというのは、ネット社会以前からそこら中にいるノータリンである。

私同様シニアの単独行は、無線かトランシーバーのアンテナを長く伸ばしている。さらに騒がしい中高年女性グループが上がってきたので、名残り惜しいが腰を上げる。考えてみればこの日は土曜日である。静かなのがよければ、私が平日に来ればいいだけのことだ。

パラグライダー場から丸山までは、大好きな起伏のない尾根歩きだった。1/25000図をみると何ヵ所かコブがあったのだが、それが気にならないくらいなだらかだった。いつもこういう場所を歩きたいのだが、標高差600mを登って来ないとこの感激は味わえないのである。

最後にパラボラアンテナが見えてからの坂が急だったが、それ以外は本当になだらかで、あっという間の30分だった。アンテナ設備の高さまで登ると、そこから先は平坦になっていて、やがて林の向こうから山頂らしからぬ構造物が現れる。

「二階建ての異様な建物」と西武鉄道が述べるところの、丸山展望台である。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。


大野峠上のパラグライダー場からの絶景。開けているのは東側だけですが、丸山山頂に勝るとも劣らない。


同じ場所から北を望む。アンテナが立っているのは丸山かと思ったら、堂平山らしい。


大野峠から丸山は、快適な尾根歩き。この時点では天気もよく、あとは下るだけと安心しきっていた。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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