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SUPERBOWL LV回顧

SUPERBOWL LV (2021/2/7、レイモンド・ジェームズ・スタジアム)
タンパベイ・バッカニアーズ O 31 - 9 X カンザスシティ・チーフス

ゲーム前の予想で「バックスが勝ったら話が出来過ぎ」と書いたのだが、まさに出来過ぎた話になってしまった。ブレイディは7つ目のSuperbowlリング、5度目のSuperbowl MVPに輝いた。

試合開始前のマホームズを見て、「気合が入ってますね」と高野さんの解説があったのだが、私には元気がないように見えた。案の定、ゲーム始まって最初のスクランブルで走りにキレがなく、前途多難を思わせた。

つま先を痛めたと聞くと突き指の少し重いくらいのイメージだが、「ターフトゥ」の名前のとおり馬がよくやるところの種子骨回りの靭帯である。全力疾走はとてもできないし、前後左右に変幻自在なマホームズの動きが相当に制約される。

だとすれば、エドワーズイーレアやウィリアムス、レベオン・ベルだっているRBにもう少し持たせればよかったような気がするが、アンディ・リードはそうしなかった。60%の力でもマホームズと思ったのだろう。

一方のブレイディ、プレイオフのこれまでのゲームから一転して、グロンコウスキーやアントニオ・ブラウン、フォーネットといったバックス生え抜きでない新戦力をメインターゲットにした。Superbowlでは、経験豊かなベテラン連中の方が頼りになるということだろう。

最初のTD、プレイアクションからスクリーン気味にコースに出たグロンクへのパスは、どこか別のところで見たようなシーンだったし、次のエンドゾーンへの一発パスもそう。そろそろアントニオ・ブラウンと思っていたら、前半最後にきっちり決めて差を開いた。

そして、予想通りだったのはレフェリーが反則をきつめに取っていたこと。オフェンスホールディングは甘かったが、ディフェンスのパスインターフェアは前半から取っていた(ホールディングにしていたが)。

予想に反したのは、バッカニアーズが反則せずにヒルやケルシーを止めていたのに、チーフスがそれをできなかったことである。INT取られた場面で、ブレイディが落ち着いて「ホールディングだよ」のジェスチャーをしていたのが印象的だった。

チーフスの敗因は、マホームズの出来が本当でなかったことに尽きる。オフェンスラインに故障者が相次いだ影響はあるし、前半のヒルへのロングパスなど決まっていればもう少し波に乗れたプレイはあったが、ゲームを通じて動きがよくなかった。

オフには手術をするという情報も伝えられるが、100%の状態に戻れるかどうかは微妙であり、オフェンスライン頼みになればマホームズの魅力も半減する。ヒルとケルシーがいる間はそう簡単に負けるとも思えないが。

プレイオフに入ってディフェンスが健闘してきたけれど、もともとディフェンスのチームではなく、正念場の1プレイ2プレイはともかくゲーム通してレベルを維持できる訳ではない。ゲーム後にブレイディとスパニュオーロは何を話していたのだろう。

Superbowl初のホームチーム進出はあまり関係ないと思っていたのだけれど、コロナの影響でチーフスの到着が前日だったことも影響したようだ。両チームに移動があれば五分の条件だが、バッカニアーズは地元の利を生かせた。もっとも、シーズン中の試合もそうなのだが。

それにしても、ブレイディの鉄人ぶりは驚くべきである。来年もまたやるよとインタビューには答えていたが、マニング兄やブリーズ、ファーヴだって年取るごとに肩の力や正確性、瞬間的な判断力が落ちてきたのに、ブレイディは30代の頃とほとんど変わらない。グロンクだってアントニオ・ブラウンだって、10以上若いのに先に辞めますとは言えないだろう。

p.s. NFL記事のバックナンバーはこちら。2004年以降の星取表、プレイオフ結果もあります。

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バッカニアーズが2002年シーズン以来2度目のSuperbowl制覇。ホームチーム初出場に続き、初優勝を飾ってNFLの歴史に名を刻んだ。

コメント

何とも残念な試合でした。

 第55回スーパーボウルはバッカニアーズの二度目の優勝で幕を閉じましたが、内容的には非常に残念なものでした。バッカニアーズの圧勝であり、ここまで一方的なのは第48回大会以来だと思います。あまりにひどいためか、終盤に観客乱入などと言う事件まで起きてしまいました。
 チーフスに何が起こったのか。故障者等による戦力低下を差し引いてもひどすぎました。攻守ともに精彩を欠き、反則で罰退を繰り返して自滅。良かったのはキッカーくらいという有様でした。それでもマホームズはまだ何とか活路を開こうとしてましたが、パスプロテクションがまるで持たない状況ではどうにもならなかった観があります。18年前のリッチ・ギャノンと重なって見えました。
 一方のブレイディは変わらぬ見事な手腕を見せていました。彼の時代はもう少し続きそうです。
 いろいろあった今季もこれでおしまいです。今年は一時は永遠とも思われたペイトリオッツ王朝が崩壊するという時代の変わり目のシーズンでした。来年はもっと面白い展開を期待します。個人的にはジム・ケリー以来のフランチャイズQBを手に入れたようであるビルズに悲願を達成してほしいですね。それでは。

追記

 マホームズは手術に踏み切るそうですね。何とか完治してほしいです。彼の魔法みたいなプレーが見られなくなるというのでは、ファンにとってもNFLにとっても大きな損失です。
 今回のスーパーボウルでもあの悪条件の中で、バッカニアーズ守備に追いかけまわされながら、とんでもない体勢から「あわやタッチダウン」というパスを投げていました。こんな芸当ができる選手なんてそうそういません。復活を祈ります。

コメントありがとうございます

>> ビートルさん

コメントありがとうございます。

中継で言ってましたが、マホームズが先発して大差負けというゲームは大学以来(w)だそうです。マホームズの並外れた身体能力とテクニックがそうさせたのか、これまでが良すぎたのか、評価は来シーズン以降に持ち越されることになりました。

> バッカニアーズ守備に追いかけまわされながら、とんでもない体勢から「あわやタッチダウン」というパスを投げて

序盤にヒルに投げたエンドゾーンへのパス、中盤苦しい所で投げたケルシーへのパス、いずれも普段ならキャッチして波に乗れていたはずのパスでした。機動力のあるQBは何人もいますが、あそこまでアクロバティックに正確なパスを出せるQBは他にいません。復活を期待しましょう。

来シーズンもまたよろしくお願いします。ではでは。

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