私の糖質制限入門(その4 私の基本的な取り組み姿勢)
- 2021/02/24
- 05:15
4.私の基本的な取り組み姿勢
以上を踏まえて、私の糖質制限への取り組み姿勢についてまとめてみる。
まず、糖質制限の目的は体調を整えて老化に伴う(と思われる)さまざまな不具合を改善することであって、減量そのものではないということである。
もちろん、体質改善に伴って体重が減ることは歓迎すべきことだし、血糖値やヘモグロビンA1cを毎日測定することは難しいので、体重を目安とする以外に方法がないのだが、それが目標ではないということである。
当面の目標は糖尿病の薬を減らすことによって医療費支出を減らすことであり、最終的な目標は死ぬまであまり苦しい思い、痛い思いをしないで済ませるいうことである。
それでは、「炭水化物として」糖質をとらなければならない量はどれくらいなのだろうか。驚くなかれ、炭水化物でしかとれない糖質、炭水化物でしかとれないエネルギーはないのである。
もちろん、炭水化物には豊富な食物繊維が含まれるし、微量栄養素もあるのでとらずに健康維持できるということではない。しかし、タンパク質や脂肪のように、体内で作られないため食物からとる必要があるということはない。
成人が1日に消費するカロリー数は約2000kcal。体格や年齢、男女別で大きな差があるものの、ほぼ2000kcalである。炭水化物:タンパク質:脂肪を6:2:2でとると、1日に必要とされるタンパク質、脂肪をほぼ充たすことができる。
しかし、6を炭水化物ということになると、どうしても糖質過多にならざるを得ない。2000kcalの6割だから1200kcal、80kcal(昔の言い方だと1点)の炭水化物には15gから20gの糖質が含まれるから、1日に250gから300gとなる。お菓子や清涼飲料をとれば、350gから400gを楽に超えてしまうだろう。
白砂糖1袋を3日間で食べているとなると、それはちょっと多すぎると考えるのが普通であろう。もちろん、白飯とか食パンという形をとるのだけれど、消化されれば白砂糖と変わらない。
(実際、清涼飲料水に使用される「果糖ブドウ糖液糖」は、トウモロコシ等のでんぷんを、体の中で消化するのと同様のやり方で、酵素を使ってブドウ糖にしている。)
糖質制限のパイオニアの一人である江部先生は、糖質制限食を1日糖質130g以下、スーパー糖質制限食を1日60g以下と定義している。糖質は野菜や肉にも含まれるし、調味料などにも当然入っている。だから、糖質を全くとらないというのは現実的に無理である。
しかし、1日130g以下にすることができれば、そうでない場合と比べて1日に150g以上糖質摂取を抑えることができる。1週間で白砂糖およそ1袋である。このあたりが無理なく続けられる範囲と思われる。
だから、糖質制限の第一歩としては、マイルドな糖質制限だけでかなり違うはずである。朝食のトースト、昼のインスタントラーメン、夕食の白飯を食べないだけで、1日当り約150gの糖質を摂取しないで済む。
とりあえず、そうした方針で臨むことにした。次は、実際にどのような食生活を送ったか、その結果体調がどのように変わったか実践編をお送りしたい。
p.s. 糖質制限シリーズは新連載です。ホームページはこちら。

高齢者の食事は、低糖質にした方が健康によいとされる。これからは、塩じゃけで白米を食べるという時代ではなくなるかもしれない。
以上を踏まえて、私の糖質制限への取り組み姿勢についてまとめてみる。
まず、糖質制限の目的は体調を整えて老化に伴う(と思われる)さまざまな不具合を改善することであって、減量そのものではないということである。
もちろん、体質改善に伴って体重が減ることは歓迎すべきことだし、血糖値やヘモグロビンA1cを毎日測定することは難しいので、体重を目安とする以外に方法がないのだが、それが目標ではないということである。
当面の目標は糖尿病の薬を減らすことによって医療費支出を減らすことであり、最終的な目標は死ぬまであまり苦しい思い、痛い思いをしないで済ませるいうことである。
それでは、「炭水化物として」糖質をとらなければならない量はどれくらいなのだろうか。驚くなかれ、炭水化物でしかとれない糖質、炭水化物でしかとれないエネルギーはないのである。
もちろん、炭水化物には豊富な食物繊維が含まれるし、微量栄養素もあるのでとらずに健康維持できるということではない。しかし、タンパク質や脂肪のように、体内で作られないため食物からとる必要があるということはない。
成人が1日に消費するカロリー数は約2000kcal。体格や年齢、男女別で大きな差があるものの、ほぼ2000kcalである。炭水化物:タンパク質:脂肪を6:2:2でとると、1日に必要とされるタンパク質、脂肪をほぼ充たすことができる。
しかし、6を炭水化物ということになると、どうしても糖質過多にならざるを得ない。2000kcalの6割だから1200kcal、80kcal(昔の言い方だと1点)の炭水化物には15gから20gの糖質が含まれるから、1日に250gから300gとなる。お菓子や清涼飲料をとれば、350gから400gを楽に超えてしまうだろう。
白砂糖1袋を3日間で食べているとなると、それはちょっと多すぎると考えるのが普通であろう。もちろん、白飯とか食パンという形をとるのだけれど、消化されれば白砂糖と変わらない。
(実際、清涼飲料水に使用される「果糖ブドウ糖液糖」は、トウモロコシ等のでんぷんを、体の中で消化するのと同様のやり方で、酵素を使ってブドウ糖にしている。)
糖質制限のパイオニアの一人である江部先生は、糖質制限食を1日糖質130g以下、スーパー糖質制限食を1日60g以下と定義している。糖質は野菜や肉にも含まれるし、調味料などにも当然入っている。だから、糖質を全くとらないというのは現実的に無理である。
しかし、1日130g以下にすることができれば、そうでない場合と比べて1日に150g以上糖質摂取を抑えることができる。1週間で白砂糖およそ1袋である。このあたりが無理なく続けられる範囲と思われる。
だから、糖質制限の第一歩としては、マイルドな糖質制限だけでかなり違うはずである。朝食のトースト、昼のインスタントラーメン、夕食の白飯を食べないだけで、1日当り約150gの糖質を摂取しないで済む。
とりあえず、そうした方針で臨むことにした。次は、実際にどのような食生活を送ったか、その結果体調がどのように変わったか実践編をお送りしたい。
p.s. 糖質制限シリーズは新連載です。ホームページはこちら。

高齢者の食事は、低糖質にした方が健康によいとされる。これからは、塩じゃけで白米を食べるという時代ではなくなるかもしれない。