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焼き杉の外壁が多い松山郊外の田園地帯を歩く 五十二番太山寺(後編)

さて、今回の区切り打ちだが、数えて8回目となる。前の週にいきなり20℃を超える暑い日があったりまた最高気温が一桁になったりしていたため、出発前に鼻風邪をひいてしまった。

この時期は花粉症もあるので体調万全という訳にはいかないことは分かっていたが、鼻がぐずぐずしたままで連日歩くのは厳しい。短期間なので何とかがまんして歩く他にないが、案の定、ティッシュを手放せないままの歩きとなり、とりあえず気がかりなことであった。

蓮華寺からしばらく西向きに歩き、用水路に沿って北に方向を変える。まだこのあたりはJR松山から駅2つも来ていないはずだが、あたりはほぼ水田で、見渡す限りの田園風景である。

その田園風景の中で今回、軍人墓石とともにたいへん多く感じたのは、外側を焼き杉で作った家であった。焼き杉というとビフォーアフターでおしゃれな外壁として紹介されていたが、実際には防水・防腐を主たる目的としていて、費用対効果のすぐれた伝統工法である。

大規模な農家が家全体を焼き杉で囲っている風景は壮観で、塗料を何度も塗り替える手間もかからない。とはいえ長い年月で地面に近いところは色が薄くなってしまっている家も多い。

炭化しているとはいえもとは木材であるから、湿気が多い場所では傷むのも早い。だから、雨の少ない瀬戸内ではたいへん多い造りだったのだが、時代の流れに押されていまではサイディングの家が主流派である。それでも、特に規模の大きい農家では焼き杉が残っていて、遠くからでもよく目立つ。

ため池のような干潟のような池を過ぎたあたりで、用水路の向きが右斜めに変わっている。特に行先表示はないけれども、「四国のみち」の行先表示が当てにならないことは学習済みであるので、用水路を離れ、山の見える左側に方向を変える。

行く手には稜線が2つ見えている。遍路シールも現れたので、道は合っている。やっぱりどこかで、四国のみちと遍路道は分かれたようだ。遍路地図で確認すると、手前の稜線を回り込んで向こう側の山の中腹に太山寺があるはずだ。

ところが、手前の稜線まで達すると、遍路シールの道は登り坂を指示する。このまま登ると山の中である。とはいえ下ると資材置き場で私有地のように見える。困ったなあとうろうろしていると、ちょうど軽トラで通りかかった地元の方から、

「太山寺?このまままっすぐが遍路道だよ」

と教えていただいた。進んでみると資材置場の横から山裾に道が続いていた。民家の裏の細い道を抜けて行くと太い道に突き当たり、そこに太山寺の山門があった。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。



用水路に突き当たって再び北に方向を変える。太山寺があるのは向こう側に見える峰のはずである。


山の中腹に入り、遍路シールもまばらになって行き先に迷う。ここは間違ったかと思い、引き返して地元の人に教えていただいた。遍路道は資材置き場の奥へつながっている。


太山寺はまず山門があり、住宅街を進んでようやく写真の仁王門がある。本堂はここから600m先にあり、そこまでずっと登り坂なのだ。



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taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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