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卯辰越は未完成の産廃処理場になっていた 番外霊場大麻比古神社(後編)

国道から1時間歩いたので、集落のはずれでリュックを下ろしてひと息つく。ここから先は峠越えで、ばんえい競馬ではないが休んでからでないと登りはしんどいのである。

集落以上にびっくりしたのは、ここに自販機があったことである。国道分岐から5km近く奥であり、近くの集落にも置いてなかった。三津トンネルを出てすぐのゴルフ場らしき建物以来だから、およそ2時間ぶりである。

遍路地図だとあるはずのコンビニがなくなっていて、自販機もしばらくなかったから、少々飲み物が心細くなっていたところだった。いろはす500mlを補充し、ついでにコーラの350ml缶をその場で飲んだ。

自販機のすぐ先から峠道は始まっていた。はじめはただの山道だったが、次第に右側をコンクリ壁と落石防止の網で補強された、本式の峠道になった。傾斜も、もちろん急である。標高差200mほどだが、結構しんどい坂であった。

とはいっても、基本はしっかりした舗装道路で、よくある林道のように両側から雑草が進出して道幅が狭くなっているということはない。右足と左足を交互に出していれば目的地に着く道で、㌔16分程度で歩けていたのではないかと思う。

さきほど通った集落を最後に民家はなくなって道路だけ続いていたが、峠付近になって、大掛かりな建物が見えるようになった。平らな台地が整備されて、森林でなく雑草が生えている。このあたりは、工業団地というと大げさだが、四国でよく見る街はずれの土木作業基地のようなものらしい。

12時55分、卯辰越に到着。峠にはベンチはないものの、小さなお堂と看板が立っている。ここから先が四国のみちになっているようで、行先を示す案内看板がいきなり出てきた。

コンクリの隔壁がちょうどベンチのように座れるので腰を下ろす。リュックを下ろし、テルモスに残っていた冷たい水でレモンジュースを作り、買ってあったランチパックでお昼にする。

不思議なもので、大窪寺でも與田寺でも感じなかったのに、いよいよお遍路も終わるんだなあと感慨深かった。途中では時間に追われることが多かったし、最後は体調を崩したけれど、あと4時間あればどうやっても霊山寺まで下りて納経できる。

レモンジュースを飲みながらあたりを見回すと、ここはもともと廃棄物処理場として許可が出ている場所で、はるか遠くに機械の残骸らしきものが見える。許可の日付は20年以上前で、許可以来全く稼働しなかったもののようである。

現在では、大麻町の肉店が所有者で、「四国のみち探索、お不動様参拝の方、ご利用ください」と無料駐車場になっている。とはいえ、自動車は一台も止まっていない。その代わりに、大麻方面から登ってきたサイクリストが、そのまま引き返したり自転車に乗ったまま一休みしたりしていた。

さて、いよいよラストスパートである。大麻比古神社まで、1時間ほどで下りられるはずである。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら



いよいよ最後の峠、卯辰越に向かう。2時間ぶりくらいに自販機を見てびっくりした。


卯辰越。コンクリの側壁に腰掛け、最後の休憩をとる。


卯辰越の周辺は、開発が放棄されたリサイクル施設の跡である。遠くに機械の残骸らしき物も見えた。

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taipa

Author:taipa
 

4年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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