白雲橋コースはかなりきつい 筑波山白雲橋コース(中編)
- 2021/03/01
- 04:15
白雲橋コースには、麓から弁慶茶屋跡まで休憩ベンチはない。その間の標高差は500ⅿ近くあるので、かなりハードである。しかも、コースタイムでおよそ80分で着くはずの弁慶茶屋跡は、なかなか見えてこない。少なくとも初心者には厳しいコースである。
御幸ヶ原コースの方が傾斜が急と書いてあるが、あちらは階段が主で、こちらは岩交じりの登り坂である。しかも、御幸ヶ原コースには何ヶ所か休める場所がある。白雲橋コースには全くない。
人通りがあまりないのを幸い、平らな岩に腰を下ろして5分ほど小休止。GPSを見ると、まだ標高は350m程度。全然登れていない。ただ、少し休んで元気が出てきた。
スイッチバックの急坂を懸命に登る。コースタイムの80分を過ぎたあたりで、ようやく峠地形が見えてきた。さらに登ると、この日初めての緩斜面である。このまま弁慶茶屋かと思いきや、しばらく歩くとまた急こう配の岩場である。一体いつになったら着くんだ?
結局、弁慶茶屋跡に着いたのは9時35分、休憩してからまる1時間かかった。麓からは2時間、神社からにしたって1時間50分かかっている。コースタイム通りなら、女体山まで登れている計算になる。
確かに私の歩くペースは遅いけれども、それにしてもこのルートはハードである。御幸ヶ原コースをコースタイムで歩けているのに、白雲橋コースでは20分以上多くかかっているのだから話にならない。というよりも、コースタイムの基準はどうなっているんだ。
弁慶茶屋のベンチはもっとあったように覚えているのだが、景色が開けた場所にテーブル付が一つと、あとは丸太ベンチが2つあるだけだった。テーブル付は3人グループが飛沫を飛ばして大騒ぎしていたので、離れたベンチに腰を下ろす。
普段は頂上で食べるフルーツパックを、ここで食べる。すでにかなり消耗していたのと、女体山頂上にゆっくりできる場所がないからである。甘いフルーツで体力が回復して、ここから先それほど息が切れることはなくなった。
息は切れないのだが、今度は太ももが痛みだした。筑波山は標高の割に傾斜がきつく、岩場の昇り下りが続くので足場も安定しない。奇岩を撮るふりをして足を止められたのは、ごまかすのに助かった。
女体山まで、弁慶茶屋跡から50分。麓から女体山まで、休憩時間を除いても2時間半かかっている。標高差が650mあるので私レベルではそのくらいかかっておかしくなく、コースタイム110分の方がむしろ謎だと思った。
頂上直下の肩まで来ると、すぐ上にロープウェイが動いているのが見える。そして頂上までは、手足をフル稼働しなければ登れない岩場の急登である。標高が低いからといって、バカにできない。
女体山神社の裏から、橋を渡って頂上に出る。平日の昼前のせいか、前に来た時より人は少なくて待っていたら頂上は無人となった。天気がいいので、霞ヶ浦まで一望できた。
ただ、ここの頂上は狭いうえに飲食禁止。ここで休む訳にはいかない。ロープウェイが着いたのか後続のグループがやってきたので場所を空ける。急坂を下って弁慶茶屋にもどるのに、また1時間かかってしまった。
(この項続く)
p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら。

白雲橋コースで唯一の休憩場所が弁慶茶屋跡。ここまでまるまる2時間かかった。

弁慶茶屋を過ぎると、登山道の左右には奇岩が続く。

ようやく肩の部分まで来て、木の枝越しに女体山頂上が見えてきた。頂上直下までロープウェーで行ける。
御幸ヶ原コースの方が傾斜が急と書いてあるが、あちらは階段が主で、こちらは岩交じりの登り坂である。しかも、御幸ヶ原コースには何ヶ所か休める場所がある。白雲橋コースには全くない。
人通りがあまりないのを幸い、平らな岩に腰を下ろして5分ほど小休止。GPSを見ると、まだ標高は350m程度。全然登れていない。ただ、少し休んで元気が出てきた。
スイッチバックの急坂を懸命に登る。コースタイムの80分を過ぎたあたりで、ようやく峠地形が見えてきた。さらに登ると、この日初めての緩斜面である。このまま弁慶茶屋かと思いきや、しばらく歩くとまた急こう配の岩場である。一体いつになったら着くんだ?
結局、弁慶茶屋跡に着いたのは9時35分、休憩してからまる1時間かかった。麓からは2時間、神社からにしたって1時間50分かかっている。コースタイム通りなら、女体山まで登れている計算になる。
確かに私の歩くペースは遅いけれども、それにしてもこのルートはハードである。御幸ヶ原コースをコースタイムで歩けているのに、白雲橋コースでは20分以上多くかかっているのだから話にならない。というよりも、コースタイムの基準はどうなっているんだ。
弁慶茶屋のベンチはもっとあったように覚えているのだが、景色が開けた場所にテーブル付が一つと、あとは丸太ベンチが2つあるだけだった。テーブル付は3人グループが飛沫を飛ばして大騒ぎしていたので、離れたベンチに腰を下ろす。
普段は頂上で食べるフルーツパックを、ここで食べる。すでにかなり消耗していたのと、女体山頂上にゆっくりできる場所がないからである。甘いフルーツで体力が回復して、ここから先それほど息が切れることはなくなった。
息は切れないのだが、今度は太ももが痛みだした。筑波山は標高の割に傾斜がきつく、岩場の昇り下りが続くので足場も安定しない。奇岩を撮るふりをして足を止められたのは、ごまかすのに助かった。
女体山まで、弁慶茶屋跡から50分。麓から女体山まで、休憩時間を除いても2時間半かかっている。標高差が650mあるので私レベルではそのくらいかかっておかしくなく、コースタイム110分の方がむしろ謎だと思った。
頂上直下の肩まで来ると、すぐ上にロープウェイが動いているのが見える。そして頂上までは、手足をフル稼働しなければ登れない岩場の急登である。標高が低いからといって、バカにできない。
女体山神社の裏から、橋を渡って頂上に出る。平日の昼前のせいか、前に来た時より人は少なくて待っていたら頂上は無人となった。天気がいいので、霞ヶ浦まで一望できた。
ただ、ここの頂上は狭いうえに飲食禁止。ここで休む訳にはいかない。ロープウェイが着いたのか後続のグループがやってきたので場所を空ける。急坂を下って弁慶茶屋にもどるのに、また1時間かかってしまった。
(この項続く)
p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら。

白雲橋コースで唯一の休憩場所が弁慶茶屋跡。ここまでまるまる2時間かかった。

弁慶茶屋を過ぎると、登山道の左右には奇岩が続く。

ようやく肩の部分まで来て、木の枝越しに女体山頂上が見えてきた。頂上直下までロープウェーで行ける。