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NFL2020 中盤戦展望(AFC)

毎年同じことを書いてもう20年になってしまうが、NFLを見ていると一年があっと言う間である。コロナで開幕がどうなるかと心配していたのに、もう無観客のスタンドに見慣れてしまった。

毎週少しずつ観客を入れていて、昔のパ・リーグくらいのスタンドの空き具合である。私には、超満員よりも好ましく見える。不思議なのは無観客でも中継にクラウドノイズが入ることで、むしろベンチからだけ声が出ている方が今年らしくていいと思うのだが。

コロナの影響で早くもスケジュール変更が出ている。キャム・ニュートンの陽性判明でペイトリオッツ@KCのゲームが月曜日に延び、スティーラーズ@TENはWeek7に移動となった。この先もこういう事態は続くだろうから、バイウィークだけで対応できるのか心配である。

Week5が終わって、今シーズンの趨勢が徐々に現れてきた。期待ほど伸びないチーム、予想通り低迷するチームがある一方で、強豪チームの仕上がりは総じて悪くないようだ。今週・来週は両カンファレンスの中盤戦展望をお送りしたい。まずAFC。
([  ]内のパーセンテージは、10/14時点のCBSによるプレイオフ進出確率)

暫定第1シード テネシー・タイタンズ(4-0)[93.8%]

昨年チャンピオンシップに出ているチームに失礼だが、ここまで好スタートとは意外だった。手堅く守ってヘンリーのランでゲームを作り、元ペイトリオッツのゴストコウスキーが決めるというパータン。QBは違うが2000年代前半のペイトリオッツに似ている。

昨シーズン、レイヴンスに一泡ふかせた実績がある。A.J.グリーンとアントニオ・ブラウンが合体したような若手レシーバー、A.J.ブラウンも要注目で、コロナ集団感染の影響も心配することはなさそうだ。

暫定第2シード ピッツバーグ・スティーラーズ(4-0)[93.2%]

ロスリスバーガーがカムバックしてくればこのくらいの好成績は当然。レイヴンスと2戦残しているが、他の相手関係から10勝は確実で、ワイルドカードを早々に決めるだろう。ビッグ・ベンのカムバック賞は相当有力。

今週、好調ブラウンズとの対戦があり、続いてタイタンズ、レイヴンスとプレイオフに出てくるであろうチームと戦わなければならない。ここから3週間で、地区優勝を争うかワイルドカードにとどまるか、目途がつくことになるだろう。

暫定第3シード カンザスシティ・チーフス(4-1)[98.3%]

チャージャースに大苦戦したのに続き、Week5にはレイダースに金星を提供してしまった。もちろん、この時期からピークに仕上げる必要はないものの、多少心配が残ることも確かである。今週のビルズ、来週のブロンコス戦で立ち直りを図りたい。

メインターゲットのヒル、ケルシーが健在で、ルーキーRBのエドワーズ=イーレアがいい。ただし、ディフェンスが信用できないのは昨年同様で、結局のところマホームズ頼みになってしまうのが課題。

暫定第4シード バッファロー・ビルズ(4-1)[72.5%]

ラムズはともかくマイアミ相手に接戦では先が思いやられるが、ともかく地区首位を確保している。今週から、KC、ペイトリオッツ、シアトルときつい相手が続く。プレイオフで勝てるチームかどうか、真価が問われる連戦となりそうだ。

ジョシュ・アレンのパス成績が上位にきているが、タイタンズ戦の2INTがあったように過大評価はできない。このチームの真価はディフェンスなので、そのあたりの修正が図られるかどうか。CBSのプレイオフ確率はペイトリオッツを下回った。

暫定第5シード ボルティモア・レイヴンス(4-1)[99.9%]

Week3のチーフス戦は完敗だった。序盤で差が開いて手の内を見せるのをやめたという可能性もあるが、攻守ともほとんど新しいことをしなかった。いずれプレイオフで再戦があるだろう。

9月の段階で万全の状態にする必要はないが、ラマール・ジャクソンのパスが正確性を欠くと、一昨年のプレイオフに逆戻りである。CBSが99.9%としているようにプレイオフの心配はないと思うが、スティーラーズ戦までには調子を取り戻してほしい。

暫定第6シード クリーブランド・ブラウンズ(4-1)[69.5%]

ブラウンズが暫定第6シード。開幕週にレイヴンスにやられたのは仕方ないところで、その後立て直しに成功している。メイフィールドのパフォーマンスは心配だが、ディフェンスがしっかりしているので安心して見ていられるチームになった。

今週のスティーラーズ戦が正念場で、地区優勝をめざすならこの一戦は落とせない。ニューヨークの2チーム、ベンガルスとの残り1戦、A南地区など残り試合には優勢が予想されるゲームが多く、ワイルドカードはかなり有望。久々のプレイオフが期待できそうだ。

暫定第7シード ラスベガス・レイダース(3-2)[22.1%]

チーフスを撃破したレイダースが暫定7位に浮上している。ところが、CBSのプレイオフ進出確率は22.1%とかなり低い。

もちろん地区優勝も望める位置であるが、同地区で勝ち越せるかどうか私も疑問視している。この数値が正しいかどうかは、来週からのタンパ、ブラウンズ、チャージャース3連戦を見てからの判断となるだろう。

In the Hant0.5ゲーム以内 インディアナポリス・コルツ(3-2)[43.6%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(2-2)[75.6%]

現状In the Hantの2チームがレイダースより評価が高い。実績から見てやむを得ないところだろうか。

コルツはレイダースとゲーム差なし。テキサンズが完全に出遅れているので地区優勝も可能な位置にあり、対戦相手の楽な前半にできるだけ勝ち星を積み上げたい。ただ、リヴァースがもう少し楽に投げられるかと思ったら、レシーバーとの連携が今一つ。

ペイトリオッツはニュートンが復活したものの、コロナ陽性により欠場を余儀なくされている。現状ビルズに先行を許しているが、ニュートンが戻ってくれば同地区への不安はほとんどない。CBSがかなり有力視しているのは、そのあたりを加味したものだろう。

In the Hant1.5ゲーム以内 マイアミ・ドルフィンズ(2-3)[9.2%]

圏外とみられていたドルフィンズが、49ナースを圧倒して浮上してきた。波はあるけれどもフィッツパトリックの決定力は昔から変わらない。ルーキーQBタゴヴァイロアの出番が、なかなか回ってこない。

中盤戦でそれほど強い相手はいないので、意外に勝ち星を伸ばすかもしれない。その分Week14以降にチーフス、ペイトリオッツ、ビルズが残っているので、それまで勝ち星先行でいけないと厳しくなる。

Almost Eliminated シンシナティ・ベンガルズ(1-3-1)[<1%]、デンバー・ブロンコス(1-3)[3.9%]、ヒューストン・テキサンズ(1-4)[2.7%]、ジャクソンビル・ジャガース(1-4)[<1%]、ロサンゼルス・チャージャース(1-4)[12.3%]、ニューヨーク・ジェッツ(0-5)[<1%]

以下のチームは数字的な可能性はともかく、現時点の状況からみるとほとんどeliminatedである。

このところプレイオフの常連だったテキサンズが早々に脱落、ヘッドコーチ兼GMのオブライエンが解雇された。采配はロメオ・クレネルがいるので心配ないが、ホプキンス移籍の穴を埋めるのは今年だけでは足りないだろう。

ジャガースのミンシューはここまでレイティング100点台で意外と安定しているが、フィッツパトリックに投げ負けるように決定力がいまひとつ。ベンガルズのバローは初勝利を挙げたが、ディフェンスのしっかりしたチームと当たると厳しい。ブロンコスもボン・ミラーがいない上に、QBが安定していない。

気の毒なのはチャージャースで、マホームズ、ブレイディ、ブリーズにいずれも僅差負け。セインツ戦ではバーにまで嫌われてしまったように運がない。実力的には上位チームに遜色ないが、ここまで出遅れると挽回は難しいだろう。

(この項続く)

p.s. NFL関連記事のバックナンバーはこちら

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タイタンズが予想外の開幕以来連勝で、現時点では暫定第1シード。昨シーズンチャンピオンシップまで進出しているチームに失礼ですが、ここまでやるとは思いませんでした。

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