FC2ブログ

記事一覧

尾瀬ヶ原の展望が開ける原見岩までで撤退 至仏山(後編)

制限時間にはまだ少し余裕があるけれども、次のチェックポイントである笠ヶ岳分岐まで標高差100mくらいある。上を見ると雲が流れてきて、至仏山や小至仏山はおろか、稜線すら見えない。景色のいいこのあたりで今日はお開きとしよう。

休憩所もベンチもなかったけれど、木段の表面がきれいだし、誰も下りてこないのでリュックを下ろして座らせてもらう。目の前は尾瀬ヶ原の大展望である。

燧ヶ岳の頂上近くからは一直線に至仏山まで見渡せる場所があったと思うが、ここ原見岩からは角度の関係か尾瀬ヶ原の入口あたりまでしか見えない。それでも、大きい地塘がいくつかはっきり見える。

燧ヶ岳も頂上近くは雲におおわれていて、柴安嵓、俎嵓などのピークを見分けることはできない。昔、2回目に登った燧ヶ岳はさえぎるもののない大展望だったが、あれはたいへんに恵まれたことだったのである。

今日登る予定だった至仏山頂方向を見上げると雲がどんどん流れてきて、心なしか厚い黒い雲のようである。宿の人の言うように、頂上近くは雨になっているかもしれない。

この頃になると、至仏山方向から何組かのグループが下山してきた。時刻はちょうど午後1時、そろそろ引き上げることにしよう。

帰ってからGPSで確認したところ、この日到達した原見岩は標高1912m付近。1/25000図だと1935の小ピークの下、がけのマークがあるあたりのようだ。

すると、笠ヶ岳分岐までは見込んだ通り標高差100mほど。小至仏山にはさらに100m登り、登って下って至仏山となる。あと1時間では難しいが、1時間半あれば登れるように思う。

奥多摩や丹沢の山ならこの時間でも何とかなりそうだけれども、尾瀬は東北の入口、それも2000mを超えるとなると甘く見ることはできない。例えば燧ヶ岳で午後2時半に頂上だとすると、私だってそれは危ないと思う。

そして、至仏山頂は蛇紋岩の露岩で、たいへん滑りやすいそうだ。暗くなる中あせって、あるいは雨でも降ってさらに滑りやすくなった場合、ケガの危険が急上昇してしまう。

もう一つ心配なのは、熊である。今年はコロナで人間の出足が遅い分、野生動物の活動エリアが広くなっていると聞く。ハチや虫は追い払うことができるけれども、クマだとそう簡単に逃げてくれるかどうか。

そんなことを考えながら、来た道を戻る。まだ1時を回ったばかりなのに、何だか暗くなってきて心細い。そんな時間でも、まだ登ってくる人達が何人かいた。上に登っても雲の中だろうから、どこかで戻ってくるのだろう。

鳩待峠の登山口に戻ったのは2時5分過ぎ。まさしく、宿の人のアドバイス通りに戻ってきた。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら



1900m付近まで登ってくると、尾瀬ヶ原・燧ヶ岳への展望が開ける。


原見岩は別名トカゲ岩ともいうそうだ。


至仏山頂は雲におおわれて見えない。

コメント

No title

至仏山には五年位前の秋に尾瀬ヶ原の方から登りましたが、確かに良く滑る山で、小至仏への下りで、尻もちつきました。他の方で、藪に突っ込んだ方もいました。
計画通りには行きませんでしたが、尾瀬ヶ原・燧ヶ岳の眺望が得られたのだから、ラッキーですよね。
ところで、軽登山・トレッキングなるジャンルがあるのに今日気が付きました。楽しませてもらいます。

コメントありがとうございます

> Taibun さん

コメントありがとうございます。できればもう一度行って再挑戦と思っていたのですが、ずっと天気が悪くて今週で尾瀬の山小屋も終わりですね。今年はコロナもあり天気も良くなくて、なかなか思うに任せませんでした。


> 至仏山には五年位前の秋に尾瀬ヶ原の方から登りましたが、確かに良く滑る山で、小至仏への下りで、尻もちつきました。他の方で、藪に突っ込んだ方もいました。

滑る山は房総で慣れている方ですが、この歳だと転倒はしばしば骨折に結びつくので、できれば避けたいところです。また来年ですね。

> 軽登山・トレッキングなるジャンルがあるのに今日気が付きました。楽しませてもらいます。

近場の山がよく掲載されているジャンルで、最近行くようになった筑波山・宝篋山がホームグラウンドの方もいらっしゃいます。世の中、ブログよりYouTubeになりつつありますが、私としてはやっぱり文字情報が参考になります。

急に寒くなってきました。お互い体調には気をつけましょう。ではでは。

骨折

確かに、岩の多い道での骨折が最近、気になります。燧ヶ岳の下山で、前のめりに滑って、前方の大きな岩にぶつかって止まりました。肩・腕は痛いだけで、問題ありませんでしたが、左手小指を突き指しました。それからは、急な下りは、しゃがんで、両手を岩について、降りるようにしています。

自動振り込みが落ちないというのは、不当たり手形みたいで、沽券に関るかもしれませんが、色々な所に資産があるからの贅沢な失念でもあるように思います。

私も下山時は気をつけます

> Taibun さん

コメントありがとうございます。

>> 肩・腕は痛いだけで、問題ありませんでしたが、左手小指を突き指しました。

私も下りでは痛い思い出があって、以前、奥多摩の羽黒三田神社へのショートカットで派手に転倒し、突き指しました。(あそこもすごく滑りやすい)

その痛みは数ヶ月続き、以来、下りでは追い抜かれても気にせず、ゆっくり行くようにしました。結果、下りと登りでたいして時間差がなくなってしまいました。

引き落としの件は恥ずかしいです。そんなに資産がある訳ではないですが、ぎりぎり足りると見込んでいたのに外したのがくやしいです。

ではでは。

コメントの投稿

プロフィール

taipa

Author:taipa
 

4年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
過去のnifty(2005-2014)、忍者(2014-2018)、当サイトの15ヶ月を経過したブログ記事は、下のリンクからホームページでご覧いただけます。

カレンダー

09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31