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志度寺から長尾寺まで2時間半 八十七番長尾寺(前編)

志度寺から長尾寺まで、遍路地図によると7kmちょうど。8時半前に出たので10時半には着いて、11時には大窪寺に向けて出発できるだろうと考えていた。ところが、なかなかうまくは行かなかった。

まず第一に、このエリアは志度の街中を通過するので、信号待ちが頻繁にある。志度寺から国道までずっと市街地が続くし、国道から高速高架下までは住宅街である。登り坂はそれほど気にならないけれど、信号待ちでペースに乗れない。

高速高架下を過ぎると家並みは途切れ、谷に沿った登り坂となる。両側が高く丘になっていて、道はまっすぐなのだがアップダウンが続く。1時間ほど歩いて、早くも疲れた。道端にお社と東屋がある。この後どこで休めるか分からないので、リュックを下ろしてひと休みする。

このお社は暮当・当願大明神という。暮当と当願は猟師であったが、当願が志度寺の法要に出ながら殺生心を起こしたため蛇に変身し、迎えに来た暮当に背負われるうちに竜となり、以来この社に雨乞いする風習となったと案内板に書いてあった。猟師に殺生心を起こすなとは無理があるが、まあお話なんだろう。

道路を隔てた斜面には「オレンジタウン」の看板が掲げられている。見るからに丘陵地で大規模な住宅地があるように見えないが、あるいは丘の向こうが開けているのかもしれない。JR志度の次がオレンジタウンの駅である。

そして休憩所のすぐ横、県道の上に、「長尾寺4km」「大窪寺20km」の案内板が見える。まだ4kmもあるのかと思う半面、20kmなら夕方まで何とかなるかな、と期待してしまう。もちろん登り坂なので㌔15分では厳しいかもしれないが、㌔18分かかったとしても5時間ほどで着く。まだ9時半だ。

少し元気が出て出発する。30分ほど歩いて、案内にしたがって右折する。水面は見えず草が生い茂っている川を左に見ながら細くなった道を進む。ここが昔の遍路道らしく、時々昔の遍路石が出てくる。

再び東屋が現われたので、1時間も歩いていないけれどまた休憩する。案内板があって、この遍路道はさぬき市が整備している「新四国のみち」らしい。「四国のみち」にはお遍路歩きを通じて大変痛い目に遭っているのだが、「新」というからには最近できたものだろう。先ほどの当願大明神休憩所もこの整備の一環のようだ。

小休止の後、左折して橋を渡る。いよいよ背後に大窪寺方面の山並みが見えてきた。まだはるか遠くにあるが、ともかくあの山を越えなければ大窪寺には行けないし宿にも着かないのである。

長尾寺に近づくと、再び住宅地となった。古くからの家並みらしく、道は狭く区画は正方形ではない。交差点は十字路ではなく微妙にずれているのもいま風でない。

案内にしたがって右に左に折れて進むと、やがて旅館のある一角に出て、長尾寺の仁王門となる。到着は11時少し前。休み休み歩いたせいだろうか、志度寺から2時間半かかってしまった。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら



志度から県道をまっすぐ南下する。オレンジタウンを対面に望むあたりに休憩所がある。長尾寺まで4km、大窪寺まで20km。


県道から案内標識にしたがってへんろ道に入る。背後に見えているのが大窪寺の方向。


2時間半かかって、ようやく長尾寺仁王門。巨大わらじもお出迎え。


コメント

No title

来年歩く予定なので、参考になりました。
車の通行の多い道は、嫌ですね。

コメントありがとうございます。

>> Taibun さん

コメントありがとうございます。

> 車の通行の多い道は、嫌ですね。

終盤戦では、一宮寺から屋島寺と、この志度寺・長尾寺間が車の往来が多かったです。

気をつけていってらしてください。ではでは。

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