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社内トトカルチョ ~半世紀前の話(8)

しばらく前のことだが、アベノマスクが無理やり定年延長させて検事総長にさせたかった黒川検事長が、新聞記者と賭けマージャンをしていたことが文春砲で直撃されて、法案もキャリアもふいになってしまったことがあった。

家の奥さんなども、「賭け事などとは大変けしからん。やめて当然」というご意見で、国民にGW中の外出を自粛させておいてのお遊びは確かに問題なのだけれど、半世紀前にはカネを賭けないでマージャンをする人など皆無だった。

純粋にゲームとして楽しんでいるのは覚えたての高校生くらいで、大学生ともなれば千点10円では安いくらい。もっと高いレートで打っている連中は山ほどいた。その頃は、健康マージャンもオンライン麻雀もなかった。

就職して会社に入るとレートが高くなる上に、会社によってさまざまのローカルルールでインフレ化が図られていた。それが当たり前と思って長年過ごしてきたので、賭けるのがいかんと言われても、これから気をつけますとしか挨拶できない。

私の最初に就職した会社にはやんごとなき筋から入社される人がいて、政治家や社長の子供など珍しくもなかったが、最近亡くなられた旧宮家の方も同じ会社に勤めていた。雀荘で何度か見かけたから、きっと同じように楽しんでいらっしゃったのだろう。(注.ヘイト発言で有名な宮家ではない)

転職した会社にも愛好家はいて、レートの高さはどこもほとんど同じであった。その会社の一つが、なんと社内トトカルチョをやっていたのである。

話には聞いていたけれども、実際に見たのはそこが初めてであった。高校野球が始まるたびに出場校を8枠に分けて、1口100円で賭けていた。動く金額は、マージャンと比べて問題にならないくらい小さかった。

当時は、風通しのいい会社だなと思ったくらいで、刑法上問題があるとも会社員としてどうかとも思わなかった。さすがに大相撲まで回ってくることはなかったが、暴力団がやるものは面白いから、みんな真似するのであった。

ところが、そういう前時代的なおおらかなお付き合いも、いつの間にかなくなってしまった。私が嫌われ者だから回さないという訳ではなく、社内名簿を廃止したり、虚礼廃止で付け届けや年賀状をやめるよう通達が出た頃からだったので、上から指示があったのだろう。

もともとトトカルチョはイタリアのサッカーくじのことで、Jリーグのtotoはトトカルチョから採られた言葉である。わが国では、広くスポーツ全般に賭けることをトトカルチョと言っていて、プロ野球や大相撲、高校野球などがその主なものであった。

現在、それらのスポーツに賭けることは海外のスポーツブックを使えば可能であるし、社内で開帳しているところなどなくなっているのではないかと思う。法律で決まっているので当り前なのだが、ちょっと寂しいような気もする。

p.s. 半世紀前の話、バックナンバーはこちら


ラスベガスのスポーツブック、なつかしいなあ。(記事とはあまり関係ありません)

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