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白峯寺に続き崇徳天皇陵にお参り 八十一番白峯寺(後編)

綾松山白峯寺(りょうしょうざん・しろみねじ)、山号からは五色台の青峰を連想するが、青峰は根香寺の近くでちょっと離れている。あるいは、白峯寺周辺のピークの一つがこの名前なのかもしれない。山麓に、崇徳上皇を荼毘に付した煙が漂ったとされる青海神社がある。

真念「道指南」には、白峯寺の縁起として稚児ヶ嶽について書いている。18歳の雲識が弘法大師の捨身ヶ嶽の故事を見習って捨身行をしたところ、黄色い衣を着た僧が現れて受け止めたとある。崇徳上皇のことには触れられていない。

ただ、WEBでは、崇徳上皇をしのんで村人たちが稚児行列を行っていたところ一人の稚児が落ちたけれども、松の木の上に落ちたので助かったという話になっている。弘法大師を中心に書くか、崇徳上皇を中心に書くかで内容が変わってくるようで興味深い。

いずれにしても、弘法大師は崇徳上皇より300年前の人だから、白峯寺が崇徳上皇以前からあった霊場であることは確かである。だが、崇徳天皇陵が白峯に置かれたこともあって、現在では白峯全山が崇徳上皇の本拠となっているように見える。

本堂まで登って読経。本堂の隣に大師堂がある。お参りしているのは私しかいない。ツアー遍路では善通寺に必ず泊まるだろうから、白峯寺・根香寺は翌日の午後にお参りして高松市内に宿泊するケースが多いだろう。だとすれば、この時間に白峯寺というのはあまりいないかもしれない。雨だからという訳ではないかもしれない。

山門こそこじんまりしていたが、参道の奥には頓証寺殿の立派な仁王門があり(後で調べたところ、扉の奥に源為義と為朝が控えていたようだ)、本堂・大師堂までは多くの伽藍が並ぶ。崇徳天皇社と白峯寺は明治神宮と明治天皇陵とはかなり違うんだなあと思った。

納経所でご朱印をいただく際に、天皇陵への行き方を尋ねる。参道を途中から左に入るようだ。聞かないと分からない道で、寺の境内と離れて森の中をしばらく進む。雨降りでなくても深くて暗そうな道を抜けると、宮内庁様式の天皇陵があった。

例の宮内庁名の看板は参道のずっと下にあるのか見えなかった。寺の施設とは独立した宮内庁の管理下にあり、もちろん賽銭箱も納経箱も置いていない。二礼二拍手一礼で参拝。

現在では、こうして別管理で白峯寺と天皇陵があるが、明治以前にはこうではなくて、白峯寺の一角に頓証寺殿と天皇陵が一体化してあったに違いない。だから高松藩の殿様は白峯寺と頓証寺殿の復興に巨額の支出をしたのだろう。

ちなみに、頓証寺の扁額は後小松天皇の揮毫という。後小松天皇は南北朝合一の際の北朝の天皇で、現在の皇室のご先祖にあたる。太平記が書かれたすぐ後の時期にあたるので、あるいは太平記も読んでいたかもしれない。

この日の経過
JR国分駅 6:05 →[3.5km]
7:30 一本松県道出合 7:35 →[4.1km]
8:50 白峯寺 9:50 →

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら



白峯寺本堂。白峯寺の境内は広く、本堂・大師堂は納経所エリアから参道を進み、石段を登った先にある。


本堂の隣に大師堂。まだ9時過ぎのこの時刻では、私の他にお参りしている人はいなかった。


納経所まで戻る途中に崇徳天皇陵への参道があり、5分ほど歩くと天皇陵。畿内と東京以外にある天皇陵は珍しく、崇徳天皇を含めてすべて政争の敗者である。

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