FC2ブログ

記事一覧

お墓の中をショートカットして進む 五十番繁多寺(前編)

浄土寺から繁多寺までは2km弱、風雨さえ強くなければすぐ近くといっていい距離である。しかし、この頃になると風が強くなってきて、時折傘が裏返りそうになる。そうすると傘が壊れてしまうから、傘を畳んで頭にはレインウェアのフードをかぶる。いずれにせよ顔も頭もびしょ濡れである。

考えてみると、この回の区切り打ちでは観自在寺を過ぎて柏集落の前で雨が降り出してから、いったん止むことはあっても半日以上降らないことはなかった。こういうことがないように梅雨時とか台風シーズンを避けて10月を選んでいるのに、1週間以上も雨の中を歩くことになるとは、物事はなかなか予定どおり進まないものである。(この雨は首都圏でも同じ様に降り続け、そのため冬の野菜市況は高騰した)

中でも、台風が北上しつつあったこの日の雨は一段と激しく、また風も強く、つらいお遍路歩きとなった。お遍路の趣旨からいって毎日好天に恵まれることまでは期待しないとしても、1週間以上降り続けて日に日に強まって行くという状況は厳しい。これ以上風雨が強まれば、ケガをしては元も子もないので避難することも考えなくてはならない。

繁多寺へは、浄土寺の先を右斜めに入る。すぐに、ホテル&入浴施設の「東道後のそらともり」があり、駐車場にはたくさん車が止まっている。気がつくとこの日は土曜日である。私のようにリタイアしていなければ普通は土・日しか休めないのだから、混むのは当り前である。

しばらくその通りを直進する。バス停があるので、バスも通るようだ。時刻表をみると伊予鉄久米駅行きが30分に1本走っている。久米は「たかのこのホテル」の最寄駅だから、いざとなればこのバスに乗って戻ることができる。少し安心した。

遍路シールの指示に従って右の路地に折れる。路地から細い道に入るとそこから墓地が広がっていた。お遍路歩きは寺から寺に歩くのだが、お墓の中を通ることはあまりない。思い出すのは二番から三番の間の「極楽霊園」くらいである。こんな道を通らなければ繁多寺に行けないのかと思うが、太い道路のように車の水しぶきがあがらないので、かえってありがたい。

お墓の中のショートカット道から住宅地の裏手に出る。このあたり「畑寺」という地名である。しばらくは住宅街の裏手を進む。古い家並みもあり、新しく開かれた住宅地もある。このあたりから松山市内中心は近い距離にあるので、通勤圏内であることは間違いない。

やがて、道幅の広い道に出た。前方は小高い丘になっていて、遍路シールは丘の上を指示している。大回りのカーブに沿って坂を登って行くと、そこが繁多寺の駐車場だった。浄土寺から30分かからず、12時45分に着いた。

境内は細かな砂利で整えられていて、土の境内のお寺さんよりも水たまりが目立たない。石段を四、五段上がった本堂レベルとの間は庭園になっていて、松や庭石が整えられている。山門の方を振り返ると、雨雲が低く垂れ込める向こうに松山市の中心地を望むことができる。たいへん落ち着く境内で、晴れていたらゆっくりしたいところだ。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。


浄土寺から繁多寺へは、幹線道路から右に入った通りを進む。ここもバス通りだ。


道案内に従うとお墓の中をショートカットする。車が通らないので水しぶきが飛ばずありがたい。


さらに畑寺の住宅街を通って丘の上が繁多寺。畑寺は繁多寺のもともとの名前と言われる。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
過去のnifty(2005-2014)、忍者(2014-2018)、当サイトの15ヶ月を経過したブログ記事は、下のリンクからホームページでご覧いただけます。

カレンダー

12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -