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第78期順位戦終了、渡辺三冠がA級全勝で初の名人挑戦

今年度の順位戦が、3月12日のB級1組を最後に終了した。

今年の順位戦は星が偏るクラスが多く、1月中に渡辺三冠の名人挑戦、菅井七段のA級昇級(昇段)、丸山九段のB1復帰が決まった。2月の対局では、藤井七段のB2昇級、高見七段(前叡王)のC1昇級、斎藤七段(前王座)のA級昇級(昇段)が決まり、3月に持ち越されたのはC2の残り2枠、C1、B2の残り1枠のみとなった。

降級も、A級から久保九段、B1から谷川九段と関西の重鎮二人の降級が2月までに決まり、残りは各1枠となった(B2以下は降級点)。

「将棋界で一番長い日」であるA級順位戦最終日も、今年は名人挑戦者が決まっているので例年ほど緊張した日ではなかったかもしれない。コロナウィルスの影響で大盤解説など一部のイベントが中止されたが、対局は2月27日に静岡で行われた。

最終局では、3勝だった3名がすべて勝ち、4勝5敗で6人が並ぶ結果となった。順位の差で木村王位の降級が決まり、負ければ降級だった佐藤前名人は新年度の順位を一気に4位まで上げた。

B級1組は菅井、斎藤のタイトル経験者が昇級昇段を決めていたが、最終局で畠山鎮八段の降級が決まり、B2への降級は歳上の方から二人ということになった。今回A級昇級した斎藤慎太郎新八段は、畠山八段の弟子である。

B級2組は丸山九段に加え、最終局で近藤誠也六段が勝ち、8勝2敗で2期連続昇級と昇段を決めた。昨年C1で藤井七段の全勝を阻止し、頭ハネで昇級枠も奪った若手有望株である。これで来年も藤井七段の一歩先に行くことができたが、B1は昔から言われる「鬼の住処」、降級枠も増えているだけに楽な戦いではないかもしれない。

C級1組は藤井七段が全勝で通過、最終局で佐々木勇気七段が9勝1敗となり、順位の差で及川六段、石井健太郎五段を押さえてうれしい昇級となった。ご存じ、藤井七段にプロ入り初黒星をつけた棋士であるが、さらに上のクラスを狙える逸材である。

また、来期以降、B2からB1、C1からB2の昇級枠が2から3に拡大される。現状、B2とC1はやや停滞しており、昇級する棋士が次々昇級する一方、9勝1敗の頭ハネが頻繁に発生している。竜王ランキング戦と比べて流動性の少ない戦いとなっていたが、これで少しは風通しがよくなるのではなかろうか。

C級2組は高見七段に続いて、三枚堂七段、古森四段が9勝1敗で昇級を決めた。前回次点の佐々木大地五段は、8勝2敗で2年連続の次点となった。三段リーグも2度次点でフリークラスの四段となっており、各棋戦で勝ちまくる割に順位戦に運がない。

さて、4月から開幕する名人戦七番勝負は豊島・渡辺の頂上決戦となった。過去来、A級を全勝や8勝1敗で通過した挑戦者はタイトル獲得となる例が多く、豊島名人も8勝1敗から七番勝負4連勝で名人を獲得した。

ただ、2020年に入ってから渡辺三冠の勢いがやや止まっており、叡王戦挑戦者決定三番勝負は1勝2敗、王将戦は最終局に決着が持ち込まれている。もともと渡辺三冠は名人戦に相性がよくなくて今回が初挑戦であり、やや気になるところである。

昨夏の豊島・木村十番勝負も第十局まで熱戦が繰り広げられたし、今回の七番勝負も簡単には決着しないだろう。豊島竜王名人は叡王戦と並行しての七番勝負で、そのあたりのスケジュールがどう影響するのかも含めて楽しみである。

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