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中高年の山歩き 燕山・加波山(前編)

前回、宝篋山に登ったが、標高400mほどなのでそれほどきつくはなかった。もう少し高い山に登ろうと思ったのだけれど、丹沢・奥多摩は依然として厳しく、房総も今年は遠慮すべきだろう。となると再び茨城である。

ただ、茨城県の山を歩く際に困るのは、参考書がほとんどないことである。WEB情報がない訳ではないけれども、全体像をつかむにはガイドブックが便利である。

いろいろ調べてみると、「高速登山道」こと、関東ふれあいの道のパンフレットを茨城県庁で配っている。メールで依頼すると、送料着払いで送ってくれる。さっそくお願いしてみると、全18コースの立派なパンフレットで、分かりやすい地図も載っている。

今回はそれらのコースの中で、コース7「御嶽山から坂東24番札所へのみち」とコース8「筑波連山縦走のみち」を合体して、御嶽山(おんたけさん)から加波山(かばさん)まで歩いてみることにした。宝篋山からは、筑波山を真ん中にして反対側にある山である。

2020年1月3日、今年の登り初めである。車が混むと嫌なので、電車を利用することにした。成田線・常磐線を乗り継いで、友部から水戸線に乗る。常磐道・北関東道はよく通るが、水戸線に乗るのは初めてである。

水戸線には登山客の姿が見えたのだが、岩瀬駅で下りたのは私だけだった。線路沿いにハイキングコース入口の案内看板があり、10分ほど歩くと登山道入口である。すでに車が2台止まっていた。

入口すぐに登山道が分岐している。青テープのある左側を進んだのだが、WEBで評判の不動の滝を経由せずに登ってしまった。滝とはいっても樋で流れてくる水で、御嶽神社の滝行に使ったものという。

さほどの急こう配もなく20分ほど登ると、石碑の多く立てられた御嶽(おんたけ)神社前に着く。まずは、登山の安全を祈願して二礼二柏手一礼。聞いたこともない神様の名前が彫ってある石碑がいくつか立てられている。

すぐ後に登ってきたおじいさんに、「石碑の多い神社ですね」と聞くと、「ああ、ここは御嶽神社の講をやっとるから。いまでも年に一度、木曽の御嶽山まで行っているよ」とのことである。

「雨引山に行くの?じゃあ途中まで一緒に行こう」と前に立ってすたすた歩きだした。足元は真新しいスポーツシューズ、腰には水筒を装着している。足取りは軽快である。

「私も登山をやっとったが、80過ぎて他の山はしんどくなった。でも、ここは雨でない限り毎日登るよ。おかげさまで医者知らずだ。」と、ちょっと奥まった場所にある三角点や、ビューポイントを道すがら教えてくださる。

「ここは、赤城山が見えるポイント。男体山もよく見える。眺めがいいように、下草を切ってあるんだ。今日は雲が多いが、晴れていれば那須や谷川岳も見える。富士山はもう少し先だ。」と地元ならではの解説付きである。

驚いたのは、「関東ふれあいの道」の指示する登山道ではなく、何も行先の書いてない道に入ったことである。

「いずれまたぶつかるんだけど、あの道を行くといったん谷まで下りて、また階段を登らなきゃいけない。慣れた人はみんなこっちを使うよ」とおっしゃる。そして、実際にこの道で何人もとすれ違い、おじいさんは挨拶している。よく会う地元の人のようだ。

「この先は石切り場になっておって、東京駅や迎賓館にはここで採った御影石が使われているんだ」とのこと。この道の左右にも石を切ったり運ぶ機械が置かれている。おそらくここはもともと石切り場で、それで県や環境庁は自然歩道に指定しなかったんだろう。

おじいさんは、再び関東ふれあいの道と合流する場所まで案内してくれた。雨でなければ毎日、ここまで歩いて来るのだという。たいしたものである。すれ違った知り合いの人達も、みなさん私より10以上歳上に見えた。

「あそこに見えるアンテナのところまで行って、尾根沿いに登ると雨引山。気を付けて行きなさい」と、おじいさんは引き返して行った。御嶽山は230m、おそらくこのあたりで標高300mは超えているはずだ。そこを、おじいさんはほぼ毎日登っているのである。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら


水戸線の岩瀬に近づくと、これから登る燕山への稜線が見えてくる。もう周囲は山が多い。


御嶽山登山口には、すでに2台の車が駐車されていた。地元のお年寄りの散歩コースになっているらしい。


御嶽神社。御嶽山三角点の近くにある。雨が降らない限り毎日登るというおじいさんに話しかけられ、一緒に雨引山の途中まで歩いた。

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taipa

Author:taipa
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