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関東一円を見渡す絶景 宝篋山極楽寺コース(中編)

なだらかに登る純平歩道をしばらく南下した後、再び急登を宝篋山頂上に向かう。丹沢や奥多摩に比べて標高が低いので、200m登ったくらいではまだ林の中である。展望など全く開けない。

それでも、20分ほど登っているうちに上方に空間が見えてきて、尾根が近づいた。人気の山だけあって、多くはないが登る人、下りる人とすれ違ったり追い越されたりする。いくつかあるベンチで休憩している人もいる。気がつくと、常願寺コースとの合流点になった。ここまで来れば、頂上はもうすぐである。

宝篋山は鎌倉時代に極楽寺が栄えた頃、頂上に宝篋印塔が置かれたことでその名があるが、戦国時代には山城となり、ここに曲輪や空堀が築かれた。なるほど平坦になって平らになっているので、ここに城塞や倉庫があったのだろう。坂が緩やかになるので、歩いていても助かる。

トイレの前の広場では"Tsukuba Fire Department"のユニフォームを着ている十人ほどが訓練をしていた。車が何台か止まっていたから、アンテナ塔まで車道で、その後は林道を来たのであろう。

トイレ横からアンテナ塔の横を通ると、宝篋印塔と忍性上人像が見えてきた。宝篋山頂上である。小田休憩所から約1時間半、ベンチで腰を下ろしたけれど休憩なしで461mの頂上まで登ることができた。

前回登った時には休憩ベンチが満席であったが、この日はほとんど誰もいなかった。筑波山を見通す特等席は私だけで、リュックを置き、テルモスでコーヒーを淹れて買ってきたパンでお昼にする。

とちおとめホイップクリームのクロワッサンと、レモンのデニッシュ。今回は果実味で攻めてみた。ベンチに座って左右を見渡す。曇りがちの天気だったが地平線近くはそれほど雲がなく、富士山も見えた。

筑波山のすぐ左に見えるのは日光白根山である。そこから途切れ途切れに続くのが上信越の山々、秩父、奥多摩と続いて富士山の近くが丹沢と箱根だろう。富士山のすぐ右に見覚えのある頂上は八ヶ岳である。

筑波山塊は関東平野の真ん中にぽつんとある独立峰なので、広大な関東平野とその背後にある著名な山々が一望のもとにある。平将門もここに来て。我こそは関東の盟主と思ったのだろうか、とふと思う。

15分ほどそうやって景色を楽しんでいると、突然あたりが騒がしくなった。十数人の老人クラブらしき連中が登って来て、大声で騒いでいるのである。

なぜにこんないい景色のところで、大騒ぎしなければならないのだろうと思う。こういう連中は、きっと子供の頃から群れをなして騒いできて、そのまま70、80になったのだろう。死なないと治らない。

とはいえ、騒ぐのは気に入らないが景色は私だけのものではない。荷物を片付けて、筑波山の逆側のベンチに移動する。こちらも霞ヶ浦や北浦が見えてたいへんいい景色なのだが、悲しいかなちょっと寒い。そろそろ、出発することにしよう。

下りは山口コースという北側の麓に下りるコースをとることにした。どこから下りるのか分からずうろうろしたが、先ほど移動した霞ヶ浦側のベンチから少し下りると「山口コース1→」の案内があった。

このコースを少し下りると、変なモニュメントがある広場に出た。「万博記念の森」と書いてあり、多くの人名が彫られている。読んでみると、筑波科学博を記念して、朝日新聞が全国に呼び掛け苗木を植える活動をしたということである。その活動に寄付をした約2万人の名前が一人一人彫られているのであった。

寄付をしたうち何人かはこのモニュメントを見に来たかもしれないが、大多数は見たこともないだろう。科学博からすでに30年以上が経ち、せっかくの刻まれたお名前も錆びたり薄くなってしまっている。

石碑も100年経つ頃には風雨にさらされて読めない字が多くなる。名前を残そうとしたところで、なかなかうまくはいかないものだと妙な感想を持ったのでありました。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら


宝篋山は山城だっただけあって、山頂部は平坦地で広くなっている。


最後にアンテナ塔の建物左を登って宝篋印塔と忍性像のある山頂に達する。


この日は曇りがちながら絶景で、初冬の筑波山が見事。左に目を移すと、日光連山、上越の山々と続き、ずっと西には富士山や八ヶ岳も望むことができた。

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taipa

Author:taipa
 

4年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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