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2019NFL 終盤戦展望(前編 AFC)

先週DAZNのサンクスギビングゲームの中継を見ていたのだが、セインツatアトランタで、とうとう最初から最後まで「これを勝てば地区優勝」という話をしなかった。現地テロップには"3rd concecutive NFC South"と出ているのに。

DAZNはほとんどの重要ゲームを中継してくれて大変ありがたいのだけれど、有馬さん以外なら現地音声のまま流してほしいと思う。音声切り替えできないのに、NFLやアメフトにあまり詳しくない人の実況を聞くのは苦痛である。

Week13まで終わって、AFC東・北・西地区はほぼ大勢が決した。混戦となっているのは南地区だが、Week17までもつれ込むかどうかはタイタンズの出来次第。タイタンズが踏ん張れば、Week17のナイトゲーム"Win or Go Home"はタイタンズ@ヒューストンになる。

暫定第1シード ボルティモア・レイヴンス 10-2(Superbowlオッズ 34.0倍、プレイオフ進出確率 95%)

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで、何しろオフェンスのスピード感が尋常でない。ラマー・ジャクソンはヴィックのラン記録に迫り、今後数十年語り草になるような活躍である。Superbowlも現実味を帯びてきた。

49ナース戦ではパスが通らず走ればファンブルで苦戦したが、それでも勝つところが強い。Week16でブラウンズに借りを返さなければならないが、Homefield Advantageは確実。Divisional Roundはチーフスかテキサンズ。チーフスが出てくればWeek3の借りを返す戦いになる。

暫定第2シード ニューイングランド・ペイトリオッツ 10-2(Superbowlオッズ 8.0倍、プレイオフ進出確率 95%)

10勝2敗の成績だけみれば常勝軍団の面目躍如だが、戦い方には翳りが出ている。以前の展望で触れたようにターゲットがエデルマンとRBだけでは引き出しが少なすぎる。ベンガルズ、ドルフィンズが残っているので連続地区優勝は逃さないだろうが、そろそろブレイディ以降のチームを考える時期に来ている。

ゴストコウスキーのケガでキッカーに不安があるのも、戦術が限定される一因。長い距離で4thダウンギャンプルしなければならないようでは、ここ一番で影響が出るかもしれない。

暫定第3シード ヒューストン・テキサンズ 8-4(Superbowlオッズ 34.0倍、プレイオフ進出確率 85%)

テキサンズはチーフスとの直接対決で勝っているので、同じ星の場合は上位に来る。ただし、地区優勝争いのタイタンズと2戦残っているので、進出確率はチーフスよりやや低いとみる。

レイヴンス戦で粉砕されたようにディフェンスにはやや懸念があるので、ワトソンとホプキンスに頼る部分がどうしても大きくなる。勢いに乗っていればそのままだが、昨年プレイオフのコルツ戦のようなこともあり、波が大きすぎるのが難点。デンバー、タンパ戦を確実に取れば、プレイオフには残れそうだ。

暫定第4シード カンザスシティ・チーフス 8-4(Superbowlオッズ 9.0倍、プレイオフ進出確率 90%)

地区2位のレイダースに連勝したので、地区優勝が濃厚になった。ただ、今週のペイトリオッツ戦に勝ってもまだ1ゲーム差あるため、First Round Byeは難しい。いずれにしてもプレイオフでもう一度レイヴンスと当たる可能性大。

マホームズがヒザのケガで休んで以来、パスの精度が落ちたように思うのは気のせいだろうか。今シーズンレイヴンスに勝っているのはブラウンズとチーフスだけで、現状レイヴンスを止められるのはチーフスだけだろう。

暫定第5シード バッファロー・ビルズ 9-3 (Superbowlオッズ 101.0倍、プレイオフ確率80%)

ビルズが連勝し、9勝ラインに達した。残り全敗でもタイブレイクには持ち込めそうだが、あと1勝でプレイオフを確実にしたい。今週の相手はレイヴンス、若手QB同士のフレッシュな戦いだ。現状では少し足りないかもしれないが、どこまで食い下がれるか。

若手のオフェンス陣がスピード感ある攻撃を繰り出すところは魅力的で、レイヴンスに共通するところがある。ベテランのゴア+若いシングレタリーのRB陣と、ディフェンスの踏ん張りでプレイオフ1勝をめざしたい。

暫定第6シード ピッツバーグ・スティーラーズ 7-5(Superbowlオッズ 29.0倍、プレイオフ確率35%)

開幕週にロスリスバーガーがシーズンアウトとなり、ルドルフも使えずホッジスがQBを勤めるスティーラーズがこのままいけばワイルドカードというのには正直驚く。現状では残りどの試合も絶対有利とはいえず、この順位を守れる確率は3分の1。

ただ、これを機会に2000年に入ってからしばらく続いてきたビッグ・ベンの時代から、スムーズに世代交代が図れればしめたものである。ディフェンスが堅くランで勝負するのは古くからのチームカラーであり、きっちり準備できれば来年は楽しみである。

In the hunt 1ゲーム以内 テネシー・タイタンズ 7-5(51.0倍、40%)、オークランド・レイダース 6-6(67.0倍/30%)、インディアナポリス・コルツ 6-6(15.0倍/30%)、

タイタンズが0ゲーム差で、レイダースとコルツが1ゲーム差でワイルドカードを狙う。今週、タイタンズ@オークランドがあり、負けた方は厳しくなる。

タイタンズは残り4試合いずれもきつい相手だが、4連勝すれば地区優勝である。マリオタを下げてQBをタネヒルにしてからオフェンスが安定したが、これはシーズン前から予想されたことであった。毎試合"Win or Go Home"状態だが、その分チャンスもある。

レイダースはジェッツに大敗したのがどうにも痛かった。タイタンズ戦を乗り切れば後は負け越しの相手だが、同地区のアウェイなのでジェッツ戦の二の舞になるおそれがある。伝統的に反則で自滅するチームで、このところそういう試合が多い。

コルツはここぞという時にブリセットが欠場したりT.Y.ヒルトンが欠場したりする。残り4試合のうち3試合がNFC南地区相手で、ライバルを直接倒す機会がないところがつらい。

In the hunt 2ゲーム以内 クリーブランド・ブラウンズ 5-7(15.0倍/20%)

数字的にはプレイオフの目が残されてチームはあるが、現実的に可能性があるのはブラウンズまでだろう。ブラウンズはビルズに勝っているので、全勝すれば第5シードまで可能性がある。

シーズン前には躍進が期待されたが、メイフィールドがぱっとせず、ギャレットも無期出場停止になってしまった。同地区のレイヴンスは来年以降も強そうだし、スティーラーズも世代交代が進めば、再び長期低迷になりかねない。ただ、優勝決定しているだろうWeek16のレイヴンス戦を除けば、負ける相手ではない。

p.s. NFL2004からの星取表や過去記事のバックナンバーはこちら

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