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ひこばえ ~千葉ニュータウンの四季

あの短時間集中豪雨から10日経った。ようやく外を歩ける体調に戻ってきたので、体を慣らしながら家の近くを歩いてみる。

私の住む千葉ニュータウンは北総台地にあり、印旛沼と手賀沼の分水嶺にあたる。分水嶺ということは周りと比べて高い土地にあるということなので、集中豪雨や川の氾濫には比較的強い土地ということである。

そして、印旛沼も手賀沼も歩いて1~2時間なので、流域面積が比較的小さい。流域面積は別名を集水面積というくらいで、広ければ多くの雨水が集まるけれども、広くなければ集中することがない。この日も、手賀沼に向かう亀成川の水量は普段とあまり変わらないように見えた。

しかしよく見ると、斜面になっている場所からいまだに水が流れていて、路面に水たまりを作っている。道路を横切って川が流れているのは、丹沢や奥多摩の山でよく見るのだけれど、同じようなことが起こるんだなあと思った。

すでに9月中に刈り取りが終わった水田にも、まるで田植えの時期のように水が張られている。もちろん、水路から人為的に水を張っているのではなく、10日前の豪雨によって自然に水が溜まっているのだ。

刈り取られた稲からは、ひこばえの茎が伸びている。普段の年ならせいぜい10cmほどいくつかの株から出ている程度なのだが、今年は倍以上高く、ほとんどの株からひこばえが出ている。

そして、日当たりのいい場所からは稲穂が出ていて、その黄金色の穂がまるでこれから刈り取り時期のようである。よく見ると穂も実も細く小さいのだが、鳥たちにとっては十分な食糧になるだろう。

道なりに高台に登る。近くの市町村では水没した畑も多いのだが、このあたりは大きな被害はなく、キャベツも大根もほうれん草も、そこそこ大きくなっているようで何よりのことであった。だが、よく見ると畑の一部は黒く水たまりの跡が残っているし、耕作していない荒れ地の中には、いまだに水が溜まっているところもある。

むしろこのあたりで被害が大きかったのは9月の台風15号の強風で、この近くで多くのビニールハウスが飛んだと聞いた。分水嶺ということは山の稜線と同じことで、風が吹く時は周囲よりも強い風が吹く。

わが家でも20年前、新築して半年で突然ひょうが降って、保険を使って修理するほどの被害を受けた。その時のひょうの大きさは野球ボールほどあって、北向きの部屋のガラスは割れ、車は雪平鍋のようにボコボコになった。その後、ニュース映像でもあれほど大きなひょうは見たことがない。

WEBによると隣の佐倉市ではまだ復旧していない道路はあるようだし、奥多摩や丹沢はまだ被害の全容がつかめていない状況である。すでに北アルプスや尾瀬は小屋閉めで、冬はもうすぐ。被害を受けた地域が早く復旧し、無事に正月を迎えられるよう祈るばかりである。

p.s. 「千葉ニュータウンの四季」、バックナンバーはこちら


大雨の後で水田に行ってみると、ひこばえの稲が普段の年より盛大に実っていて、まるで刈り取り前のような景色だった。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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