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井上、激闘の末ドネアを下しWBSS王者に

WBA/IBF世界バンタム級タイトルマッチ(11/7、さいたまスーパーアリーナ)
井上尚弥 O 判定(3-0) X ノニト・ドネア

2万人収容のさいたまスーパーアリーナが、前売で完売したそうである。普段ボクシングを見る層が増えていないことは、後楽園ホールの入場者数が漸減していることで明らかなのだが、この試合が多くの人の注目を集めるのは、ラグビーを見る人が少ないのにワールドカップが満員になるのと似た状況なのかもしれない。

私の採点は116-111井上。公開採点だったら8Rまで1-1だったはずで、どちらに転ぶか分からなかった。スピードでは井上が完全に上なのだが、ドネアはモンティエルを沈めた相打ちの左フックを狙ってきて、井上は右目のカットと鼻血というハンデを負った戦いとなった。

井上は試合前に、「この試合を勝つことにより、これまで日本人ボクサーが達したことのない大きな舞台で戦うことができる」と言っていたけれども、後のことを心配している場合じゃないのにと思っていた。確かに、ドネアには往年の力はないかもしれないが、五階級制覇チャンプのプライドとして、バンタム級でKO負けはしたくないはずである。

ただし、11Rのダウンはレフェリーの判断が不可解だった。井上のボディでドネアが横を向いた時に井上を押しとどめていたように見えたが、ファイト中に止めたら試合終了である。ラスベガスならTKOだっただろう。

そうでなくても、(家のビデオで確認したところ)ドネアが両手を突いたのが1分49秒で立ち上がったのは1分37秒だから、明らかに10カウント以上かかっている。スーパーシリーズと銘打つ割には、オフィシャルはお粗末である。

とはいえ、レフェリーの不手際は両選手に罪はない。ドネアは序盤から井上の強打をもらっていたので、マクドネルやパヤノ、ロドリゲスなら前半で倒れていただろう。そこを耐えたのは、さすが歴戦の雄ドネアである。

井上も、これまで戦ってきた相手にはろくにパンチも受けなかったが、超一流と戦えば被弾もある。これまでカットしたことはなかったけれども、オマール・ナルバエスだって井上と戦うまでダウンしたことはなかったのだ。

序盤で決められなくて試合が長引くと、相手がパンチに慣れてしまうという課題は相変わらずだが、11Rまでほとんど出していなかった左ボディを最高のタイミングで決めたのはさすがである。結局判定になってしまったが、実質TKOだと私は思うのでよしとしよう。

フジテレビではインタビューまで放送に入らなかったが、おそらく井上は、「相手が相手なのでそう簡単に倒せないと思っていました。判定になることも想定して準備してきました」と答えたのではないかと思う。試合後のダメージも、傷こそ深くなってしまったけれども、明らかにドネアの方が疲れていたように思う。

さて、試合中のレポートで気になったのは、井上が足に力が入らない様子だったということである。同じような症状はライトフライ級の時にも出ていたので、またもや減量がきついのだろうか。バンタム級4試合で16Rしか戦っていないが、あるいはスーパーバンタムに上げることになるのかもしれない。

となると、トップランクに所属して最初のビッグマッチはリゴンドーということになるのだろうか。いずれにしても楽しみである。

p.s. ボクシング記事のバックナンバーはこちら

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Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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