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四国遍路の教訓2 遍路地図は当てにしない

教訓の2点目は遍路地図、詳しく言うと「四国遍路ひとり歩き同行二人」地図編をどう使うかということである。

結論から言うと、参考とするのはいいがあまり頼らない方がいい。その最大の理由は、推奨ルートのとおりに行くと迷わされるおそれが多分にあるということ。もう一つが、距離表示に不正確なところが見受けられることである。

遍路地図の推奨は赤線ないし赤点線で示されており、そのルートで歩いた場合の距離が書いてある。しかし、電柱に貼ってある矢印や案内シールの示すルートとしばしば違うし、目印となる建物の位置が実際と違ったりする。

そうでなくても、遍路地図の方向表示はたいへん分かりにくい。東西南北が地図ごとに違う上に、同じページでも方位が違うこともある。まして他の団体(四国のみちなど)が案内しているルートと同じであるはずがない。そうやって迷ったことは、4回や5回ではすまない。

だから私が推奨するのは、曲がり角や残り距離を比較的正確に表示している車道を中心に使うということである。

確かに、かつて真念「道指南」が通った古い遍路道を歩きたい場所はある。焼山寺道や岩屋寺の八丁坂などは、遍路道も札所の一部であるといえるだろう。しかし、かつての遍路道だからといって、民家の勝手口や工場脇の側道をわざわざ通る必要があるのだろうか。

江戸時代と同じルートというのならトンネルは一つも使えないし、昔の峠道は整備されているとは限らない。真念が生きていれば、わざわざ危ない道を通るより安全な国道・地方主要道を歩いたのではないかと思う。

もちろん、国道・主要道の中には交通量が多いところもあって騒がしいし、ひっきりなしに車が通って雨が降ればしぶきをかけられる。だから並行して通っている側道を歩く方が気持ちいいことも多いけれど、基本は国道・主要道で計画して、時間と体力に余裕があれば回り道をするということがいいのではないだろうか。

遍路地図に載っている距離で札所間の移動を計画すると、予想外に時間がかかるということがたびたびある。むしろ、計画は車道経由の距離で立てて(ほとんどの場合遍路地図の表示より長い)、それより短縮できれば儲けもの、というつもりでいた方がストレスが少ない。

車道経由の距離は道路に大きく看板があるし、Google mapを使えば事前に調べることが可能である。遍路地図に書いてある遍路道の分岐を探してうろうろするよりも、初めから車道を歩くつもりでいた方がストレスも少ない。

そして、車道で行けば坂道が少ないという利点もある。遍路地図推奨ルートで行くと、地図上では同じ標高で歩いているはずなのに、結構な頻度でアップダウンがあって、距離の割に時間がかかるということがある。国道であればカーブや傾斜が小さいので、たとえ距離は長くなっても所要時間は変わらないことが多いのである。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら

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歩き遍路のためのほとんど唯一のルート案内図である「四国遍路ひとり歩き同行二人」。参考となる点も数多くある一方で、これを頼ると痛い目に遭うことも少なくないのが現実。

プロフィール

taipa

Author:taipa
4年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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