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四国遍路の教訓1 スケジュールは自分で考える

毎週月曜日は山の記事を書くことにしているが、先日の台風により私がよく行く奥多摩、丹沢、秩父周辺でたいへんな雨となり、山歩きできるような状況ではなくなってしまった。

奥多摩駅周辺では断水のためトイレが使えないというし、日原方面への唯一の道路が通行不能になりバスも不通となってしまった。丹沢湖では1時間に100㍉の集中豪雨があって、西丹沢ビジターセンターは臨時休館中である。秩父や栃木も同様であろう。

地元の人達が厳しい状況にある時期に気楽に山登りするのはよくないように思うし、登山道がどうなっているかも心配である。あれこれ考えて、状況が落ち着くまでしばらく山行は控えることにした。

ということで、まずは今月結願したお遍路歩きについて。詳しくは連載記事でゆっくり振り返るとして、まだ感覚がhotなうちにお遍路歩きを通じてのいろいろな教訓について書いておきたい。

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このたび、5年間10次にわたる区切り打ちにより、四国歩き遍路を結願することができた。

かつてマカオやラスベガスのカシノを回ったり、スポーツブックについて勉強した時と同様、お遍路歩きをするにあたってはWEBに上げられている経験談やモデルプランを参考にして計画を立てた。一方、参考書としては「四国遍路ひとり歩き同行二人」がほぼ唯一の歩き遍路向けルート案内図であり、当然これも参考とさせてもらった。

ところが、そうしたデータのほとんどが健脚向けに書かれているか、とにかく八十八を早く回ろうという趣旨で書かれているので、実際そのとおりに歩くと面食らうことがたいへん多い。面食らうだけならいいが、納経の時刻は午後5時までと決まっているから、それに間に合うために休みもろくに取れないというケースが結構あった。

だから教訓の最初にあげたいことは、スケジュールは自分で考えるということである。

スタンプラリーではないのだから、早く回るというのはお遍路の趣旨に基本的にそぐわない。せっかくお参りしても、本堂・大師堂・納経所を回って終わりというのでは寂しい。歩いている途中にも、周辺案内があり休憩所がある。有名でなくても、気になるお社やお堂を見かけることも多い。

そうした場所で余裕をもって時間を過ごすためには、歩行速度は4.5km/hとか1つの札所に20分とか25分では、とてもじゃないけど足りないのである。もちろん、境内案内図を調べておよその様子は下調べできるかもしれないが、実際に行ってみないとお寺との相性までは予測できないのである。

私は、毘沙門天や聖天、十王信仰関連に興味をもったので、札所でもそれらのお堂に気をつけてお参りした。ベンチがあって座ると、なぜか周囲の空気が自分の波長と一体化して、しばらく動けなくなってしまうこともあった。自分で時間制限をかけていたら、そういう経験ができないのである。

もちろん、境内がこじんまりして20分もかければお参りが終わってしまうというお寺もある。ゆっくりしたくても、バス遍路の団体と鉢合わせて、大声の読経や観光案内に興ざめしてしまうこともある。だから一律何分間とは決められないけれども、個人的に平均30分は確保すればよかったと思っている。

ただ、首都圏から四国に遠征する場合、宿泊代その他でできるだけ日程を切り詰めたいだろうし、事前に宿を押さえることが多いからそこまで歩かなければならないということもある。それでも、他人の作ったモデルプランによらず自分で考えることで、リスクや心配事をより少なくできるのではないかと考えるのである。

あとでもう一度触れるが、スケジュール作成の基本として、朝の行動開始は午前8時・その日最後の札所には午後4時までに到着をベースに計画を立てればストレスが少ないと思う。そして、札所の滞在時間は基本的に30分とすれば、それぞれのお寺の雰囲気を落ち着いて感じることができるのではないだろうか。

WEBには1日当たり25kmとか30kmとか書いてあるけれども、その日回る札所がいくつかで当然歩く距離は違ってくる。1日の行動時間を8時間として、札所3つで1時間半、4つ回れば2時間必要である。となると、4km/hで目いっぱい歩いたとしても24kmが限度、休み時間を入れれば20kmがせいぜいということになる。

もちろん、お寺で過ごすよりも道中の様子を味わいたいという人はそれでいいだろうし、一概に1札所30分というつもりはない。ただ、少なくとも他人の歩いたスケジュールを参考とするよりも、せっかく遍路歩きをするのなら自分で計画を立てた方がずっといいと思う。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら

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本堂・大師堂の他にも、気になるお堂は数多くある。(写真は善通寺閻魔堂)

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
過去のnifty(2005-2014)、忍者(2014-2018)、当サイトの15ヶ月を経過したブログ記事は、下のリンクからホームページでご覧いただけます。

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