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観音寺参道で洗濯機の変遷について思う 六十九番観音寺(前編)

大鳥居から県道に戻り、道案内にしたがって観音寺に向かう。普通の商店が続く。ドラッグストアがあり車庫があり空地がある。遍路地図では琴弾山の麓で、琴弾山自体それほど大きな山ではないのですぐ着きそうなのだが、着かない。

お寺が見えてきたので、あれがそうだろうと思って山門を入ろうとすると、別の寺である。かなり大きなお寺で、こんなに近くに2つも3つも大きなお寺があるのだろうかと思った。

この、観音寺でない方のお寺に隣接している墓地に沿って進むと、観音寺に至る坂になる。すぐ横は普通の住宅で、手の届きそうな位置に洗濯機が置かれている。

コインランドリーが建物の外にあるだけで、虫が入らないだろうか埃は溜まらないだろうかと心配になる性分である。だから、長珍屋さんのように館内にあるとうれしいし、岩本寺宿坊のようにお風呂場に隣接して置いていただくと安心なのだが、外にコインランドリーがある宿も多い。

ベルリーフ大月がそうだったし、宇和パークホテルもそうだった。この回では、ビジネスホテルMISONOがそうであった。もちろん、屋根の付いたスペースにあることがほとんどなのだが、虫は出入り自由である。

でも一般住宅で室内に洗濯機を置くのが当り前になったのは、それほど昔のことではない。私が子供の頃にはまだ電気洗濯機は黎明期で、1槽式で外側に洗濯物を絞るローラーが付いているものだった。

洗濯物を絞るのだから、もちろん水が流れる。水が流れるものを室内には置けないので、洗濯機は風呂場とか土間とか、家の外、コンクリの打ちっぱなしの上に置かれるのが普通だった。

洗濯機にちゃんと排水機能が付いて、基本的に外に水が流れないようになったのは、2槽式になってからと記憶している。おりしも昭和40年代、公団住宅やマンションなど、集合住宅が大量に供給された時期である。洗濯機も、家の中に置かなければならなくなった。

そして、下水道が100%近く普及したのも昭和50年代前半である。下水管につなげる必要から、戸建て住宅に洗濯機用の排水溝があるのがデフォルトとなり、多くの戸建て住宅で、洗濯機の置き場所が軒下やベランダから脱衣所近辺に移った。

平成になって建てられた住宅で、室内に洗濯機置場のない物件を探すのは困難だろう。してみると、バキュームカーを見なくなったのと洗濯機が家の中に入ったのは、同じ時期ということになる。

だが、古いアパート等では、いまでも入口の外に洗濯機を置いている家を見ることがある。そして、観音寺近くで、外に洗濯機を置いている住宅を見たのである。しばし、洗濯機のたどってきた歴史に思いをはせたのであった。

坂道を登って、観音寺の仁王門に達する。お寺の名前が市の名前になっているくらいだから、大きな門構えだと思っていたのだが、大きさ自体はごく普通である。両脇に金剛力士像。葷酒山門に入らないように見張っているのであろうか。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


琴弾八幡宮から琴弾山を回り込むと観音寺・神恵院に達する。最初に見えてくるのは別のお寺なので注意。


山門から石段を登ってすぐ見えてくるのは観音寺の本堂・大師堂。奥が本堂。


こちらが大師堂。本堂の斜め横に建っている。奥に見えている瓦屋根が神恵院の大師堂。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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