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もう一度就職先を選べるとしたら ~年金生活雑感10

ちょうど40年前、1979年10月1日は私の時代の就職活動解禁日だった。その頃のことを思い出して、現代の若い人達の参考になるかと思って書いてみたい。

いまのようにパソコンやスマホでエントリーシートを作成してなんて時代ではなく、朝一番で面接会場に行って訪問表に必要事項を書き込むと、ひたすら面接の順番を待つという毎日だった。

当時は世間を知らなかったので就職面接はそういうものだと思っていたけれども、よく考えると、面接希望者が多いのが半分と、残りの半分は他社に訪問できないようにしたのではないかと思う。そうでなくても面接会場はばらばらなので、移動するだけで時間がかかる。1日に3、4社回るのがせいぜいであった。

その3、4社も、総合病院並みに、2時間待ちの5分面接で、脈があれば「明日また来てください」というだけである。結局のところ、10月前半で訪問できた会社は10に届かなかった。当時の大企業のうち、ごくごく一部しか訪問できなかったということである。

当たり前のことだけれど、その会社の雰囲気や職場環境をみるためには、就職情報誌などの書き物を読んだだけではだめで、実際に訪問して採用担当者に話を聞くことが必要である。だから就職先選びというのは、実際には「運・不運」と言わざるを得ない。たまたま訪問したごく一部の会社しか比較対象にならなければ、ベストの選択などできる訳がない。

私の場合どうだったかと思うのは、その訪問先の何社かを、たまたま紹介されたとか、知り合いが勤めているという理由で選んでしまったことである。そんな関係では、何かあったときに何の助けにもならない。それは就職後に思い知った。

「ああすればよかった」というように過去を振り返ることは、若い頃からしないようにしている。すでに結果が出ていることをくよくよしても気が滅入るだけだし、時間の無駄である。そんなことをしている暇があったら、これから先どうするか考えた方がいい。

常々そう心掛けているのだが、就職に関してだけは、こうすればよかったということを時々考える。40年前のことなので今更どうしようもないのだが、もう少しやり方があったように思うのである。1年でも2年でも大学に残って勉強するなり、いろいろ考えればよかったと思う。

ただ、リタイアして3年経ち実際に時間ができてみると、それほど単純なものではなかったように思えてきた。私の世間知らずは筋金入りで、3年経とうが5年経とうが、おそらく結果はたいして変わらなかっただろう。

何しろ、会社は日本中に何万とある。大企業に限っても千以下ということはない。そのうち、当時の就職活動解禁日である10月1日以降数日の間に訪問して話を聞ける会社は多く見積もっても10か20だろう。

ということは、最大限訪問できたとしても、話を聞けるのは候補先の1%程度であり、選択肢に入る時点で、偶然が左右する要素が大きすぎる。別の言葉で言えば「運・不運」である。

サラリーマンを終えて若い人にアドバイスするとすれば、その「運・不運」の中で、誰か紹介してくれる人がいるとか、知り合いが一緒とかいうことで決めるのはやめた方がいいということである。そういうコネにもならない人間関係は、いざ困ったことが起こった時に何の助けにもならない。

特に私は、何事につけ自分の頭で考えて60年間生きてきたので、なぜ就職の時だけ人を当てにしてしまったのかと思う。例え同じ失敗をするのでも、自分で考えたことならば納得できたのではないかと思うのである。

そして、きちんとした試験に受かったとか、簡単でない資格を取ったということがあれば、そういう実績は大切にした方がいいかもしれない。ただ、そういうことを含めても、「運・不運」の要素はそれ以上に大きいことはおそらく間違いない。

p.s. 年金生活雑感、バックナンバーはこちら

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最初に就職活動をしてから40年が経った。どこに就職するか運・不運の要素が大きいものの、なるたけ後悔しないように心がけた方がいいかもしれない。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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