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四国札所歩き遍路 六十六番雲辺寺(その1)

「えーと、6時だと一杯ですね。」

前日の夜、スーパーホテルの直通電話でタクシー会社に予約をすると、予想しなかった答えが返って来た。

「どこまで行きますか?・・・椿堂?・・・でしたら、5時10分過ぎか7時前でしたら予約できますが、どうしましょう?」

どうやら、朝早くに出勤している運転手さんは一人しかいないらしい。前日に電話してよかったと胸をなでおろす一方で、5時にするか7時にするか。いずれにしても計画を立て直す必要がある。

「5時10分でお願いします」

「分かりました。それではホテルの前に付けますから」

考えてみれば、山歩きに行く時でも5時の始発電車に乗る訳だから、そんなに驚くことではない。逆算すると3時過ぎには起きなければならないが、スーパーホテルの健康朝食をとる時間がないのは最初から折込済で、すでにイオンで朝のサンドイッチとサラダ、野菜ジュース、ヨーグルトは買ってある。あとは早く寝るだけだ。

部屋に戻って片付けをして、午後9時には灯りを消す。さすが安眠を売りにしているスーパーホテル、そのままあっという間に眠って、午前2時まで目が覚めなかった。そのままうとうとして、3時を過ぎたので起きる。

この日が、今回の区切り打ちで最もハードであることが当初から想定していた。青空屋も民宿おおひらも取れず、この日の宿は観音寺駅前のサニーインである。ただでさえ終盤最大の遍路ころがしとされる雲辺寺を打ち終わって、さらに小松尾山を経て観音寺市街まで歩かなければならないのであった。

朝食をとり、支度をして午前5時にロビーに下りる。スーパーホテルなのでフロントにはシャッターが下りている。しかし、すでにホテル前にはタクシーが1台、待機していた。運転手さんに声を掛けると、私が予約していた車であった。

焼山寺遍路転がしの時も、今治40kmウォークの時も、こうやってまだ暗いうちから歩き始めたのであった。眠いとか疲れたとか、弱音を吐いてはいられない。タクシーは前日に歩いてきた道を逆コースでたどり、15分ほどで椿堂下に着いた。料金は2000円ちょっと。早い時間から、お世話様でした。

時刻は午前5時20分。あたりはまだ真っ暗である。とはいえ、街灯が等間隔で明るく点いているのはさすがに国道で、星を見ることはできない。登り坂をゆっくりと登り始める。警察の派出所を過ぎ、街道沿いに続いている民家の脇を抜けて行く。

目安になるのは、ここでも㌔ポスト。最初の1kmを14分30秒、登り坂にしてはまずまずの入りである。意外にも、集落はずっと続いている。遍路地図をみると椿堂から先は山道のような印象だが、そんなことはない。「しんきん庵・法皇」の周囲にも人家がある。バスの終点はまだ先だ(1日1本だけだが)。

次の2kmを14分・14分でクリアして、「しんきん庵・法皇」のあたりまで来ると明るくなってきた。休憩所の中から誰かが手を振っている。この時間からすると、休んでいるだけではなく野宿したのかもしれない。調子が出てきたところなので、休まずに歩き続ける。

いよいよ坂がきつくなってきて、次の1kmは15分かかった。このあたりがバスの終点だが、川を挟んで民家は結構ある。1時間ちょっと歩いたので、水分補給の小休止。

よく見ると、道路の向こうに止めてある廃車のバスの行先表示が「素泊バス」となっている。そして、中に灯りのようなものも光っている。誰か泊まっているのだろうか。あたりには水もトイレもないようなのだけれど、大変だなあと思った。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


前日歩いた椿堂下の国道までタクシーを使う。まだ夜明け前なので真っ暗。


1時間ほど歩く間に夜が明けた。法皇休憩所を過ぎ、最後の民家付近から峠の方向を見上げる。


境目トンネルは愛媛と徳島の県境にあたる。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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