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絶景の北岳3193m登頂を果たす 北岳(その4)

小太郎尾根分岐からしばらく、なだらかな稜線歩きである。後方に甲斐駒ヶ岳、左に鳳凰三山、右に仙丈ヶ岳を望み、天気は絶好。少し風が冷たいが、それで空気が澄んでいると思えば何でもない。来てよかったと思った。

小太郎尾根分岐から肩の小屋まて約30分。途中1ヵ所に岩稜帯が現われたので用意したヘルメットを装着する。このあたりはすでに森林限界を越え、ハイマツと小さな草花が生えているだけ。岩の上にペンキで丸印や矢印、×点が描かれているのは、いよいよ3000mという気分である。

肩の小屋には7時20分到着。予定した時間より1時間半以上早く、うれしくなる。白根御池小屋から3時間20分は、ほぼコースタイムである。せっかくここまで早く来たのだから頂上までさっさと行ってしまおうと、小休止してすぐに出発した。

肩の小屋から北岳頂上までは40分と肩の小屋のHPに書いてあるし、ガイドブックのコースタイムもそう書いてあるのだが、実際には40分では着かない。ほとんど岩の上を進むのでそんなに飛ばせないし、下る人とのすれ違いもあるので待ち時間もある。私の場合、登りに55分、下りに50分かかった。

頂上かと思って岩を登って行くと、そこが頂上ではなく一度下ってまた登るを2、3回繰り返す。いくつめかのカーブを過ぎると、前方に横長の頂上と、その上に立つ人達が間近に見える。ついに日本第二の高峰、北岳頂上である。

山頂到着は8時半。肩の小屋から1時間近くかかったけれども、それでも予定よりかなり早いし、白根御池小屋からの登りを4時間半でこなしたのは自分でも上出来である。山頂直前で、昨日も抜かれたおじさんに追いつかれた。「あれー、どこで抜かれたかなあ?」と言うので、「早くに出発しましたから」と答えた。なんだかうれしい。

早く着くことができたので、山頂ではゆっくりして景色を楽しむ。北岳の山名標と三角点は登ってきてすぐの場所にあるが、最高点は少し間ノ岳方向に進んだ場所にある。三角点は3192.5m、最高点は3193mである。

最高点まで進んで、間ノ岳方面を望む。眼下の鞍部には、北岳山荘が見える。稜線は間ノ岳、さらに農取岳へと続く。農取小屋は間ノ岳から下った鞍部にあり、ここからだと4時間くらい。11時に山頂を出れば午後3時には着く。白根御池小屋泊ならば、農取親父に「Too late」と言われることはなさそうだ。4時過ぎて着く人は、おそらく逆方向から登ったんだろう。

ちなみに、羽根田氏の遭難本に今回のルートとよく似た事例が載っている。ただ、その事例は広河原に14時着で白根御池小屋までコースタイム以上かけて歩くという時点で計画がおかしいし、翌朝7時半出発で肩の小屋に12時着というペースならもっと早出しろということである。

この事例はおそらく高山病の可能性が大きいと思うが、単独行するならもっとちゃんと計画すべきで、山小屋には少なくとも15時到着が原則。こういう人こそ単独で山に登ってはいけない。遭難して当り前である。(この事例では北岳山荘17時着で翌日道迷い遭難)

山頂の東側にはまだ雪が残っているが、登山道は南北に通っているので雪の上を通ることはない。山名標は仙丈ヶ岳をバックに掲げられていて、このポイントで写真を撮る人が多かった。先ほどまで強かった風も山頂では弱くなり、景色を楽しむのにこれ以上ない好条件となった。

午前9時が近づくと、山頂には次々と後続グループが登ってきた。聞き覚えのある声が多かったので、おそらく白根御池小屋で朝食後スタートした組が3時間~3時間半かけて登ってきたものと思われた。私もそろそろ下山するとしよう。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら


難所・草すべりを完登、小太郎尾根分岐で稜線に出る。北岳までもうすぐだ。


小太郎尾根分岐から30分で肩の小屋。ここから見える北岳は三角点より前の峰なので、肩の小屋公称のコースタイム40分ではちょっと厳しい。


北岳頂上に向けての岩稜帯。このあたりではヘルメット装着。岩にペンキで矢印が描かれているので、それを追って歩く。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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