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中高年の山歩き 北岳(その1)

次の山行はキャンプを予定していたのだけれど、梅雨に入ってしまい大気状態の不安定な日が続いた。去年のように梅雨の中休みがないものだろうかと待っていたのだけれど、なかなかそういうチャンスはない。天気が悪い日のテント泊は上高地で懲りたし、雨上がりで虫が多くなるのも嫌だ。

すると、天気予報では6月25日~26日の2日間だけいい天気という予報が出た。前日午前中まで雨で、翌日も雨というまさにピンポイントである。テン泊は無理でも、小屋泊まりなら大丈夫そうだ。(実際に、翌日には台風3号が接近した)

たまたま少し前のBS・新日本風土記の再放送で、農取小屋のじいさんが出ていた。農取小屋まで2日では難しいが(そもそも小屋の難易度が高すぎる)、せめて北岳くらいは何とかならないか。前の週からバスが走っていて、まだそれほど混まない時期でしかも平日である。

午前中のバスで広河原まで入って、白根御池小屋に1泊。翌朝は早出して北岳を往復、そのまま広河原に下りて16時40分のバスに乗ればいい天気のうちに戻って来られる。万一バスの時刻まで下山できない場合には、広河原山荘に後泊ということになる。そうならないよう、2日目はできるだけ早く行動しなければならない。

6月25日、始発電車で都心に向かう。7時のあずさに乗れればいいと思っていたが、6時過ぎに新宿。駅で50分待っているのも何なので、そのまま各駅停車に乗っていた。車内放送で、国分寺から特快に乗ると立川で大月行に接続するという。せっかくのご案内なので、そうすることにした。

甲府までこのまま各駅というつもりではなかったが、できるだけ先で特急に乗り換えれば特急料金が安く済むと思ったからである。しかし、この春からあずさが全席指定になったことまでは知らなかった。大月で駅の掲示を見てそれを知り、いったん外に出て甲府までの特急券を買う。750円と安く済んだが、車内で買うと少し高くなるらしい。

甲府駅には8時半着。バス停には見たところ20人ほどの登山客が並んでいたが、これなら座れるだろうとコンビニで飲み物を買っていた時間が余計だった。バスは普通の路線バスで、座席よりも立った客を乗せる仕様である。私の2、3人前ですべての座席が埋まり、立ってバスに乗ることになってしまった。

広河原まで2時間立ちを覚悟したのだけれど、幸いに立っているのは10人ほどでスペースには余裕があった。そして、夜叉神峠で10人ほど下りたので、甲府から乗った人は全員、最後の30分座ることができた。

贅沢は言えない。というのは、見た目80代のシニア添乗員2名が最初から最後まで立ったままなのである。この添乗員は案内とか切符の回収など昔の車掌さんの仕事の他に、林道に入ってからの対向車との無線連絡の仕事もしている。大型車がすれ違いできない狭い道である上に、カーブの連続で運転手が無線をやりながら運転というのは危険なためであろう。

11時少し前に広河原到着。広河原は南アルプスの玄関口という印象があるけれども、ビジターセンターとバス乗り場の他には何もない。ビジターセンターに入ると、トイレは水洗なのだが手洗いはアルコールである。往きはいいけれども汗だくで下りてきて顔も洗えないのは厳しいなと早くも帰りのことが心配になった。

通行止めゲートを越え、TVによく出る吊り橋を渡ると広河原山荘である。川に面した場所にベンチがあったので、登りに入る前にお昼にする。COMOの長期熟成パン、パインヨーグルト味である。食べている後ろを、プロパンガスのボンベを運ぶ業者さんが通り過ぎた。ここまでは車で運べるが、この先はヘリでしか運べない場所になる。

この日のリュックは11kg。いつもよりは重いが、キャンプ用品がないのでまだ大丈夫のはずである。歩き始めは意識してゆっくり歩く。後ろから来る人達にはパスしてもらう。見た目ゆっくりな人も、追い抜かずそれ以上にゆっくり歩く。数年前、いい気になって飛ばした大山で大変な目にあっている。

大きな水音を聞きながら、沢に沿ってしばらく歩く。合流する小さな沢を越えると、直進する大樺沢ルートと離れて右に折れるのが白根御池小屋へのルートである。ここから標高差およそ600mの急坂であるが、なぜか登りではそれほどの急傾斜とは思わなかった。早起きして7時間の移動後ではあったのだが、まだ体力に余裕があったのかもしれない。

ここの登りでは目標にしやすいベンチが2つある。第一ベンチには12時35分に着いた。近くの案内表示に「広河原から登りで1時間20分」と書いてあったので、あんなにゆっくり登ったのにコースタイムより早いとびっくりした。次の第二ベンチまで20分と書いてあるのを消して40分とある。きっと登りが40分下りが20分なんだろうと思った。

表示どおり、40分で第二ベンチ。ここからしばらく登ると、ほどなくトラバースとなる。こんなに早くトラバース道に出られるとは思わなかったので、すごくうれしい。しばらくすると、「白根御池小屋まで20分」という看板が出てくる。あと20分ならすぐのはずなのだが、もちろんそんなに楽ではなかったのである。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら


甲府からのバスは満員で立たなくてはならなかった。初めての広河原は南フルプスの玄関口だが、北アルプスの上高地とは大分違う。


白根御池小屋へは標高差600mの登り。第一・第二ベンチが目標となる。ここは第二ベンチ。


第二ベンチから標高差150mほどで稜線だが、アップダウンがありそれほど楽ではない。「御池小屋まで20分」のこの看板から、往きは30分、帰りは35分かかった。



プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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