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これは大蔵ファミリーの陰謀?その目的は ~老後資金2000万円問題(続)

ジムでトレーニングしていたら、流れていたTVで例の問題をやっていた。どこの局かは知らないが、セゾングループの誰かが出て来て、「報告書は正しいです。われわれは自信を持ってます。」というようなことをインタビューで答えている。

セゾンといえば、数年前に「老後3000万円必要」というメールを送ってきた保険会社である。インタビューに答える態度が不遜そのもので、役人を見下しているのか、一般庶民を見下しているのか、自分達が一番偉いと言外に匂わせていた。

時代が変わったものだ。昔だったら、正しい正しくないは別として、騒ぎを起こし大蔵省様にご迷惑をおかけしたというそれだけで、関係者一同謹慎は免れなかったものである。給料では5倍10倍自分達の方が上だとしても、何しろ相手は許認可権を持っているのである。

と、そこまで考えて、ふと疑問が頭に浮かんだ。企業は役所に弱く、役所は政治家に弱く、政治家は企業に弱いという「権力じゃんけん」の構造は、長くわが国を支配してきた。そう簡単にその風土が変わるものだろうか。その構造に楯突いたホリエモンがひどい目にあったのは、それほど昔のことではない。

今回の騒動にしたところで、まず国会で野党が質問してマスコミが取り上げたのではない。まずTVが取り上げて、野党が恰好の攻撃材料、とそれに乗っかっただけである。芸人頼みで視聴率を稼ぐしか能のないTVの連中が、いちいち地味な報告書を読んで問題点を指摘できるだろうか。

「老後2000万円必要」という話自体特に目新しいものではないことは、昨日書いたとおりである。年金が危ないというのも、いわば周知の事実。いきさら隠し立てしてどうなるものではない。にもかかわらず、TVでは「これでダブル選はなくなった」と早手回しに論評している。

もしかすると、この騒ぎ自体、大蔵ファミリーの自作自演、マッチポンプの陰謀なのかもしれない。その目的は、なんとしても消費税を10月に10%にしたい、先延ばしさせないという大蔵ファミリーの強い意志を、政治家連中に示すことにあるのではあるまいか。

周知のように官邸としてはダブル選をやりたかった。前回の総選挙から2年も経っていないが、衆参両院で圧倒的に勝利すればこの状況は少なくともあと3年続く。そこで自民党党是である憲法改正を何とかしたいということである。

しかし、いまの経済状況でダブル選となると、勝てるとは限らない。そこで、解散前に消費税を延期して、それについて信を問うという形にすれば解散の名目も立つし勝てる確率も高まる。そうでなくても、ダブル選にした方が公明党はじめ集票組織が動きやすいのである。

そういう動きが水面下で進んでいることを察知して、大蔵ファミリーが先手を打ったのではないか。財務省も金融庁も、もとはといえば大蔵省で、OBは両者に対して影響力を持つ。現政権に打撃となるようなニュースを参院選公示直前のこの時期にリークすることにより、ダブル選の動きを封じ、消費税増税延期をさせなかったのではなかろうか。

もともと、財政健全化といったところで、政治家にとって選挙で勝つことの方がずっと大事である。消費税10%をいくら先延ばししても、自分達が選挙で勝てればいい。本音を言えば、憲法改正だってどうでもいいかもしれない。

一方で財務省にしてみれば、消費税を上げるというから所得税・法人税を下げたのに、下げる方だけ先行して上げるのは先延ばしされ続けられてはたまったものではない。彼らも、入ってくるカネは自分達のカネだと思っているから、政治家よりまっとうとはとても言えないのだが。

昨日書いたように、こういう騒ぎを起こせば身内の金融庁はともかく厚生労働省に迷惑がかかることは目に見えているのだが、「最強の官庁」大蔵省が他の弱小官庁の思惑を気にする訳がない。旧・内務省系列ならともかく、相手は厚生省である。

これで官邸が逆上してダブル選、消費税延期という結果になる可能性が全くないともいえず、そうなると大蔵ファミリーにとって、まさに墓穴を掘った結果となる。ただ、黙っていればあと2年、安定多数を維持できるのが分かっているのにあえて解散するとは思えず、官邸にそこまでの度胸はないという読みなのだろう。

「官僚支配の打破」と小沢氏が言ったのは平成初め。それから30年が経った。もし、この騒ぎの結果ダブル選が回避されて消費税が予定どおり10%となり、「おとなの自動車保険」がいままでどおり大々的に売られているとすれば、私の想像もかなりいい線をいっていたということである。

p.s. 「なんとなく思うこと」、バックナンバーはこちら

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Author:taipa
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