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遍路地図の距離より長い三角寺から椿堂 番外霊場椿堂(前編)

三角寺のところでも書いたが、遍路地図によると三角寺から椿堂間の距離は歩道で6.0km、車道を通っても6.4kmと書いてある。本当にそうなら、1時間半あれば着くはずである。路面は登山道ではなく、舗装道路である。しかし着かない。道案内通りに歩いて、私の場合はGPS測定値で7.4kmあった。休憩時間を除いても1時間55分かかっている。

この日は川之江のスーパーホテル四国中央に戻ることにしていたので、多少のタイムオーバーは問題なかったけれど、もしここから峠越えで民宿岡田という計画にしていたら、大変なことになるところだった。もし民宿岡田に泊まるのであれば、その前日は伊予三島に宿をとって、お昼には三角寺を出るくらいでないと明るいうちには着けないと思う。

三角寺の駐車場には、椿堂へは登ってきた方向に戻れと指示がある。そして、この先工事で通行止があるとも書いてある。土地勘がないので、どこで工事なのかよく分からない。とはいえ、歩きでも通れないのならもう少し厳重に書いてあるはずだと思って奥に進む。

意外だったのは、三角寺の奥にも民家が続いていることだった。そして、道はだらだらと登り坂である。椿堂まで下りだとばかり思っていたので、かなり当てが外れた気分だ。重いリュックを背に、肩で息をしながら先に進む。最後の一軒屋は前の家からかなり離れていたが、おばあさんが家の前の道を箒で掃いていた。どこまで掃くのだろうかと思った。

このあたり、昔の地図をみると「三星CC」と書いてあって、WEBをみると2000年代初めまでクラブハウスの残骸が残っていたようである。いまはどこにあるのだろう。すでに壊されてしまったのか、あるいは深く茂った森の中に残っているのか。

(2000年代初めというと、例のレオマの親会社・日本ゴルフ振興が破綻した頃である。場所からいって、何か関係あっておかしくない。)

私の若い頃、バブルという時代があった。いまだに覚えているのは、銀行で審査の書類を作っていて、とある会社の今後の売上・利益の見込みを前年度並みと見積もったところ、当時の上席者から、「△△君!、売上も利益ももっと上がるだろう。それだけ利益が多くなれば、もっと貸したって大丈夫なはずだ」と書類の書き直しを指示されたことを思い出す。

そんなのは審査じゃないと思ったが(30年以上経った今でもそう思う)、立場が下だったし争うほどのことでもなかったから言われたとおりにしたけれども、そんな会社なのでやがて一回目の転職をすることになった(会社自体も合併でなくなった)。

転職と同時に生活を切り詰める必要が生じて、今でも奥さんは「みんなが贅沢をしている時、私は魚一匹買うのも考えるほどの生活だった」と言うのである。もしかしたら私がもっとバカになればバブルの大波に乗れる生活ができたのかもしれないが、そういうことをしていたらいまこうして平和に暮らせていないだろう。

ともあれ、バブルの残骸は見つからなかったが、道が二つに分かれるあたりでようやく下りになった。右に行く道も左に行く道も、車がやっとすれ違えるかどうかの細い道である。右の道は「仙龍寺方面」とあるから、さらに山奥に向かうのだろう。左の道が「椿堂方面」でこれから向かう道であるが、民家は全く見えない。

椿堂方面からは、忘れた頃に車が上がってくる。広島とか岡山とか、地元以外のナンバーだ。三角寺方面からは来ない。おそらく三角寺前に工事中の表示があったためであろう。左手側、海の方向から太鼓の音が聞こえてくる。お昼を回って、お祭りが始まったものと思われた。

1時間ほど歩くと、ようやく人里に出た。遍路地図には三角寺から半田休憩所まで3.5kmとあるが、私のGPSによるとたっぷり4kmあったし、方向表示にも三角寺まで4kmと書いてある。

このあたり、参勤交代で使う街道と遍路道が交差する場所であり、江戸時代には旅籠も置かれたそうだ。土佐の殿様が休憩される小屋を格納してあった倉があったそうで、そういう説明書きがある。

大きなカーブで道は下って行き、やがて平田の集落になる。半田休憩所はこの集落にあるが、行政とか観光協会が建てたものではなく、地元の方が駐車場の一画に建てたもののようだ。遍路地図をみると三角寺から椿堂まで山道を歩くような気がするが、実際にはずっと舗装道路であり、平田集落からは民家と田畑が続いている。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


三角寺から奥に道は続いているが、予想に反して登り坂である。そして、この先にも民家があるのには驚いた。


三角寺から1時間歩いて、ようやく人里に出た。このあたり、土佐の殿様が参勤交代で通った街道と遍路道が交差するところで、江戸時代には旅籠も置かれていたと書かれている。


半田休憩所のある平田という集落。ここから椿堂のあたりまで、田畑と民家が続き安心して歩ける道だが、遍路地図に書いてあるほど近くない。


プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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