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戸川公園、ひびき休息所でご接待 六十五番三角寺(中編)

ファミマの後、もしかしたら三角寺に自販機がないかもしれないと思い、ショッピングセンターでいろはす500mlを補充する。すると、おじいさんが話しかけてきた。

「どこから来たんだい?・・・千葉?・・・私も東金にいたことがある。東京はみんな早く歩くから疲れちゃう。こっちはみんなのんびりしてるからね。

三角寺はあの鉄塔の見える方角だよ。山の上までは行かないからそんな距離じゃない。道案内がたくさんあるから迷うことはないよ」

と教えていただいた。確かに、これから先の住宅街では古い丁石や案内の石柱が行き先を指示してくれる。遍路地図では、伊予三島市街から三角寺までいくつかの経路を示してあるけれど、古い標識に沿って歩くと高速道路の下を通って戸川公園の脇を通る道に誘導される。

案内標識にしたがって戸川公園まで行くと午前11時。ここから三角寺までトイレはないようなので、公園のトイレに寄って行く。奥の東屋の方を見ると誰かいる。歩き遍路の先客かなと思ったら違った。

「お接待しているので、寄って行きませんか。」

なんと、東屋のテーブルにはペットボトルや栄養ドリンク、ポットとお茶・コーヒーが用意されている。お茶菓子もふんだんにあって、これだけ準備されていて寄らないのはかえって失礼にあたる。リュックを下ろして、せっかくのご接待に与かる。

1時間前にファミマで冷たいものを食べたので、こちらでは温かいお湯と、みかん、バームクーヘンなどをいただく。食べながらお話をお伺いする。休日にはこうしてボランティアをしているが、歩き遍路の人はそれほど多くないし、公園の奥まで来ないで通り過ぎてしまう人も結構いるということである。

道の状況をお伺いしたところ、横峰寺のように通行止ということはなく、上まで特に問題なく登れるようである。こちらで15分ほどゆっくりさせていただいた。たいへんお世話になりました。

戸川公園から上も、遍路地図を見るとすぐ山道になるように思えるが、かなり上まで民家が続く。路面もしばらくは舗装道路が続くので、そんなに心配するほどのことはなかった。これまでと同様、辻辻に標石や丁石があるので古くから使われた遍路道であることは間違いない。

舗装道路を15分ほど登ると、海に向けて景色が開けた場所に出る。季節柄コスモスなども咲いて、たいへん雰囲気がいい。するとにベンチが出てきた。戸川公園で休んだばかりだったが、せっかくの景色なので腰を下ろす。近くに「ひびき休息所」と書いた柱が立っていた。

眼下に広がるのはみかん畑、その向こうには水田があり、住宅街、町と続いて海沿いには工場の煙突が並んでいる。胸がすくようないい景色である。言葉もなく見とれていると、下の畑から誰かの声が聞こえる。「ちょっと待ってな」と聞こえたような気がした。時間にも余裕があるので、ベンチに座っていい景色を眺めさせていただく。

しばらくすると、かなりの傾斜がある畑の中をおばさんが登ってきた。みかんを6つ持ってきて、「これ食べなさい」とご接待していただいた。「ありがとうございます」とお礼を言うと、すぐまた畑仕事に戻って行ったのだけれど、このすごい坂道を、みかんを下さるためだけに登って来られたのは申し訳なかった。

みかんと言えば、高知で食べた「山北みかん」がおいしかったのだが、今回何ヵ所かで買ったりご接待していただいたりして食べた愛媛みかんもたいへんおいしかった。特にこの時期のみかんは「極早生」(ごくわせ)で、粒が小さい割に甘くておいしいのである。帰ってから、通販で冬の間何箱かお願いした。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


戸川公園でご接待してくださったボランティアさん。休日はこちらでご接待することが多いそうだ。


三角寺へは坂道を登って行く。遍路地図のイメージとは違い、高速道路を過ぎても人家がずっと続く。


ひびき休憩所付近。瀬戸内海を望む高台で、とても景色がいい。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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