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琴浦橋から国道を奥多摩駅へ 奥多摩むかしみち(後編)

国道の白髭トンネルのすぐ脇を通る。ということは、トンネルが掘られる前はいま歩いているむかしみちが青梅街道だったということである。白髭トンネルと並行して走っている間は砂利道で、その間に弁慶の腕抜き岩と白髭神社がある。

弁慶の腕抜き岩は高さ3mほどの奇岩で、弁慶が腕を差して抜いたとされる大穴が開いている。奥多摩だから弁慶よりも将門の腕抜き岩の方がそれらしいが、まあ伝説なのでどうこう言うことではない。各地でヤマトタケルや弁慶が力任せで穴を開けているし、四国に行くとお大師様が網を投げてかついだ岩もある。

白髭神社は白髭の大岩という巨石をご神体とする神社で、古くは多くの信仰を集めたという。むかしみちの途中にあった耳神様と同様、こうした山の中では神頼みするしかない場面も多くあったということだろう。

白髭神社を過ぎてしばらくすると、境の集落である。ここも国道からはかなり高い場所にあると思うのだが、これまでの集落より家の軒数が多い。ここから谷の奥へ切れ込んでいく道となり、奥にきれいな建物がある。小中沢休憩所のトイレである。

ずいぶん奥多摩駅に近づいたせいだろうか、西久保休憩所のように簡易バイオトイレではなくちゃんとした水洗である。ただ残念なことに、座る場所が全くない。300mほど先に、1脚だけベンチがあった。

小中沢のトイレを過ぎると、むかしみちは再び国道方向に向きを変える。そして、行く手に車通りの多い道が見えて来ると、その前にずいぶん高くまで登る階段がある。きっとむかしみちは階段だろうと思ったら、案の定そうだった。

ずいぶん歩いてきてまたもや登りというはきびしいが、道がそう続いているのだから仕方がない。なんとか登り切る。コンクリの狭い道を案内にしたがって進むと、新興住宅街といった趣きの新築の街並みに出た。

これまでのむかしみち沿いの古い住宅地と全く違う。おそらく築年数も四五十年違うだろう。私同様にリタイアしたおじさんが、庭のテーブルにグラスとおつまみを置いて一杯始める準備をしていた。うらやましいことである。会釈をして通り過ぎる。

下り坂がずっと続くと思っていたら、前方に警察の派出所が見えた。派出所は私の記憶では国道沿いにしかない。せっかく階段を登ったのに、再び国道に戻ってきてしまった。道案内も見当たらず、どうやらどこかで間違えてしまったようだ。

ただしこの先は、羽黒三田神社などこれまで通ったことのある道が大部分だし、空模様も気になるので、このまま国道を駅まで歩くことにした。心配したようにこの時間バスはなく、逆方向に計画変更しただけのことはあった。

鋸山登山口を過ぎ病院を越えると、間もなく消防署、郵便局、駅まで続く商店街となる。さすがに国道は平坦で、羽黒三田神社からの道と違って登り下りがないのは楽だ。

駅に着いたのは11時30分。水根バス停から3時間40分で、最後までむかしみちを通ったら4時間はかかっただろう。時刻表を見ると10分後に電車だったので、更衣室(新設?)でそそくさと着替えてホームに急ぐ。この電車に乗れたことで、ラッシュ前に家に帰ることができた。

さすがに2日連闘はハードで、帰って2~3日はふくらはぎがひどく痛み、そのあと全身に疲れが出て、最後に腰に痛みが出た。それでも、山から下りてきて飲んだビールは、最高においしいものでした。

この日の経過
水根バス停(490) 7:55
8:25 青目立不動尊(587) 8:25
9:15 西久保休憩所(429) 9:30
10:30 小中沢休憩所(390) 10:35
11:00 琴浦橋(320) 11:00
11:30 奥多摩駅(302)
[GPS測定距離 9.6km]

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら


西久保休憩所を過ぎると舗装道路が続く。耳の神様、縁結び、馬の水呑み場、弁慶の腕抜き岩などを見ながら下り坂を歩く。


時折、国道と並行して通っている場所がある。もともと「むかし道」が青梅街道で、国道は明治以降に整備された。


橋詰バス停前で国道に合流せず階段を登る。この後、交番前から琴浦橋バス停に出てしまった。雨もぱらついたので、そこから国道を奥多摩駅に向かった。

コメント

懐かしかったです

おはようございます。

「奥多摩むかしみち」の前・中・後編を読ませていただきました。

懐かしかったです。

私、中学・高校を三多摩地区で過ごしまして、しかもワンゲル部に所属していたものですから、貴殿のブログを読みながら、10代の頃を思い出し、不覚にもちょっと涙が出てしまいました。

特に「奥多摩駅」という言葉に反応してしまいました。

当時は「氷川駅」という名称で、駅前に立ち食いそばの店がありました。

立川駅から青梅線に乗って氷川駅に着いた時、いつも立ち食いそばを食べていましたので、そのことが思い出され、懐かしさでいっぱいです。

学生時代、軍畑駅から通われている先生がおりました。当時は駅と言いましても、湧き水の出る山の中という場所でしたので、驚いたことも懐かしい思い出です。

今でも時々、家内とドライブで小河内ダム方面に行きますが、最近は多摩地区にある日帰り温泉がお目当てです。

多摩地区が大好きで、リタイアしましたら青梅線の沢井か羽村に住みたいと思っていたのですが、まだ願いは叶っていません。

また、貴殿のブログに訪問させていただきます。





コメントありがとうございます

> 読者 様

おはようございます。コメントありがとうございます。
山歩き編はアクセスの割にコメントをいただくことが少ないので、たいへんうれしいです。

> 特に「奥多摩駅」という言葉に反応してしまいました。

私が訪れるようになった頃はすでに奥多摩駅でしたが、確か立川でずいぶん離れたホームまで歩いて乗り換えた記憶があります。奥多摩駅も新しくなりましたが、武蔵五日市駅を久しぶりに見た時にはびっくりしました。読者様も昔と今を比べると、いろいろ思い出されることが多いのではないかと思います。

奥多摩の山々も、山容こそ昔と変わらないものの、山頂には立派な山名標が立ち、案内標識も休憩所も整備されました。昔、御岳山から日の出山まで歩くだけで道が分からなくなったのがなつかしいです。

この秋は、もう少し涼しくなったら奥多摩、ヒルがいなくなる頃に丹沢に行けたらいいなと思っております。また記事を上げますのでお付き合いください。ではでは。

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taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
過去のnifty(2005-2014)、忍者(2014-2018)、当サイトの15ヶ月を経過したブログ記事は、下のリンクからホームページでご覧いただけます。

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