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急傾斜と暑さでペースが上がらない 三頭山(中編)

さて、この日の計画だが10時数馬出発、11時過ぎに都民の森で、1時頃には頂上に着いて遅くとも2時までには下り始めるスケジュールであった。下りを3時間とみて、17時14分に峰谷橋を通過するバスに乗れば午後6時に宿に入れるはずである。

そして、もし都民の森までショートカットできれば距離が短縮されるので、うまくいけばドラム缶橋を通らなくても何とかなるのではないかと考えたのであるが、先に書いたようにショートカット道は見つけられなかった。見つかったとしても、結局同じくらい時間はかかっただろう。

ともあれ、鞘口峠まで12時に登って来れたので、この時点ではそんなに悲観はしていなかった。なんといっても「頂上まで1時間強」という触れ込みであり、「1時間強」とは1時間半より短く、少なくとも2時間はかからないはずなのである。

ところが、都民の森に入ってからもペースが上がらない。木々の繁った中を歩くので奥多摩周遊道路のような炎天下ではないものの、あいかわらず傾斜が急で息が上がる。加えて、水分が体から出て行くらしく、ふくらはぎが攣りそうな雰囲気である。

都民の森に入って1時間強で頂上どころか、ようやく見晴し小屋である。鞘口峠から頂上までの半分である。そして、すでに午後1時。よく考えれば鞘口峠が標高1100m、見晴し小屋が1400mだから、標高差300mを1時間なら当然なのだが、1時間強で頂上と思い込んだのが迂闊であった。

見晴し小屋のベンチに腰掛け、水を多めに飲む。この日は2リットルのプラティパスと500mlペットボトルを3本持ってきたのだが、プラティパスが凍ったままで1リットルほどしか水になっていない。それでも2.5リットルあるので何とかなるはずだったが、この時点まですでにペットボトル2本は空である。

水に加えて、エネルギーゼリーを摂ると、ふくらはぎの違和感はなくなってきた。それでも、まだ頂上まで半分あるので無理はできない。ゆっくり目のペースで歩を進める。

このあたりから、稜線を忠実にたどる登山道と、都民の森の「セラピー仕様」コースが別になっている。足の具合もあるのでセラピーコースをとる。思った通り距離は長そうだが、傾斜が比較的ゆるやかになったようだ。

見晴し小屋からさらに1時間、頂上直下の急坂を登ると、三頭山東峰手前の展望台に着いた。矢も楯もたまらず、展望台と一体化したベンチに座り込んでリュックを置く。

すでに時刻は午後2時を回っている。1時間強どころか、都民の森に入って3時間、数馬からだと4時間かかってまだ西峰に着かない。ドラム缶橋の通行止どころか、三頭山登山だけでも全然計画どおりにはいかなかったのである。

山頂で食べるつもりだったフルーツパックを開ける。甘くておいしいが、虫が寄ってきた。

再び、例の遭難グループのことを考えた。彼らも10時過ぎに都民の森から登り始めたということだが、頂上まてどれくらいかかったのだろう。20cmほど積雪があったというから、少なくとも午後1時、ゆっくり休んでいたら下山開始は午後2時を過ぎていたはずだ。

三頭山には避難小屋があるという報道があったけれども、避難小屋はドラム缶橋とは逆方向である。ひとたび奥多摩側に進んでしまったら、戻って避難小屋という発想は浮かばなかっただろう。そもそも、彼らが避難小屋を通って登って来たかどうか。

東峰を素通りしなければ手前にある展望台は見たはずであるが、少人数なら雨風を避ける場所はあるにしても、十数人避難できるほどスペースはない。結局、稜線で朝まで待つことになったのだから、展望台の方がまだましだっただろうが。

そして、日の長い5月下旬ならそれほどあせる必要はないけれども、3月であれば午後4時過ぎると暗くなる。天気が崩れて太陽が出ていないとなると尚更である。天気予報を見ていなかったとしても、暗くなったのは分かりそうなものだ。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら


都民の森の登山道はよく整備されているが傾斜が急で、いかんせん気温が高すぎてペースがあがらない。


予定よりも1時間以上遅れ、午後2時過ぎてようやく東峰直下まできた。でも、なかなか頂上には着かない。


東峰には展望台があるが、すぐ先の中央峰にはベンチがあるだけ。ここから西峰はいったん下りまた登る。



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Author:taipa
 

4年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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