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横峰寺から石槌神社へ 番外霊場石槌神社(前編)

氷見郵便局前を午後4時半前に通過できたので、夕食前には石槌神社会館に入れる見通しが立った。ただ、雨は全然止まないし、早く屋根のある場所に入りたいのだけれど、あとどのくらい歩けばいいのか正確なところがよく分からない。

これは、遍路地図(私の使っているのは「四国遍路ひとり歩き同行二人」第10版)に石槌神社会館の情報が全く掲載されていないからである。石鎚神社頂上山荘の位置や連絡先は何ページかに書かれているのに、もともと宿の少ない小松近辺での候補先である石槌神社会館を載せないというのはよく分からない。

距離が分からない時に頼りになるのは、国道のキロポストである。若干遠回りなのかもしれないが、国道11号に出てしまう。これまでの山道とは違って、両方向とも多くの車が行き交っている。前神寺まで3kmほどだからそれより少なく、2kmくらいで右に入る道が指示されるはずだ。

1km歩く。石槌神社の案内は出てこない。車で来る人のために「あと信号5つ先」とか書いてあるかと思ったけれど、特にそういうものはない。道は合っているし近くになれば何かあるだろうと思ってあと1km歩くと、ようやく大きな鳥居が見えてきた。「次の角を右」の案内も出た。

大鳥居をくぐると、神社に向けて緩やかな坂を登る。一日歩いてきて最後にまた登りはつらいが、先が見えてきたのでがんばる。二の鳥居を通ると、すぐ先が神門、お寺でいうところの山門である。両側に大きな狛犬が構えている。右に車道が続いているが、これは神社会館まで続いている(後から分かった)。

神門をくぐっても、まだ結構歩く。石畳の道と石段で、ずいぶん高くまで登る。いくつめかの石段を登ると駐車場といくつかの施設が建っていて、そのうちの一つが石槌神社会館であった。楽天トラベルの写真で見ていたとおり、鉄筋3階建の立派な建物である。

「今日はおひとりなんですよ。」

到着すると、会館の方に言われた。

「お風呂は、湯之谷温泉に送迎します。タオルなどは向こうにありますので、着替えだけ持って行けば大丈夫ですよ」

「帰りは歩きます。私ひとりのために行き帰りは申し訳ないです」

「いやいや、歩くと20分ほどかかりますし、街灯があまりないですし、お墓があって寂しいところですから」

1日雨の中を歩いたので温泉はたいへんありがたいが、湯上りに20分歩いたら湯冷めしてしまいそうだ。

「それでしたら、お言葉に甘えて。私一人のためにすみません」

湯之谷温泉は私でなくても宿泊者は無料となるようだが、これは車で来た人を想定していると思うので、私のように遍路歩きで来た客の送迎まで通常やっていないはずである。ありがたいことである。

それにしても、この大きな宿泊施設に一人だけである。楽天トラベルには「相部屋プラン」というのもあり、参拝客で一杯になることもあるのかと思って「個室プラン」(1泊2食9,300円)にしたのだが、正直、すいている方が私としてはありがたい。

施設は新しく、トイレもきれいで、湯沸室の冷蔵庫を共用で使えると書いてある。コインロッカーがあるのは、「相部屋プラン」の人のためのものだろうか。

部屋は8畳の和室で、トイレと洗面所は共同だが、一人なので誰に気を使うこともない。ずぶ濡れの荷物を廊下に置いて整理する。着替えなどは大きなビニール袋(印西市指定のゴミ袋だ)に入れてあるので問題なく、ネストウェストガーデンの時よりも被害は小さくて済んだ。ぐっしょり濡れた千円札をテーブルの上に広げて乾かす。

荷物を整理したらさっそく洗濯である。コインランドリーは地下にあり、コイン式ではなく使った分を置いてある貯金箱に入れる。夕飯の間に洗濯機が終われば、温泉に行っている間に乾燥機にかけることができる。普段だと、機械が止まったら速やかに取りにいかなければならないが、他に誰もいないので問題なかろう。

夕飯は、刺身も天ぷらもついた豪華な仕出しのおかずに、ご飯とお味噌汁である。もちろん、瓶ビールで一日の苦労を自らねぎらう。

そういえば、西予のホテルで、レストランが休みなのでバイキングでなく仕出しということがあったが、歳をとると席を立ったり座ったりがおっくうになるので、かえってその方がありがたかった。その時のおかずと今回とよく似ていたので、その時のことを思い出した。

お風呂については、いつか書いたのでそちらをご覧ください。宿に帰って乾燥機から洗濯物を回収し、整理したら眠くなってしまった。ハードな1日だったので、バンテリンを丹念に塗り、9時には寝た。この日の歩数は55,495歩、GPSで測定した移動距離は28.6kmでした。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


国道11号から大鳥居が見えてきたら右折。石槌神社へは緩やかな坂道を登って行く。写っているのは二の鳥居。


神門で車道から分かれ参道に入る。まだずいぶん歩くのと、階段があるのでなかなか着かない。


石段をいくつか登ると、石槌神社会館前に出る。車道を通るとここまで上がってくることができる。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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