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遍路道不通のため平野林道を登る 六十番横峰寺(その2)

ダム湖に沿った道路には土産物屋らしき建物が見えるが、開いていないようだ。吉祥寺にも象がいたが、この店のシャッターにも歓喜天の絵がペイントされている。石槌信仰と何か関係があるのだろうか。

そのすぐ先で、右へ道が分かれている。どうやら、ここが平野林道への分岐のようだ。こちらの道も舗装道路だが、傾斜が急で道幅も狭い。急坂を登ったところが横峰寺への送迎バスの待合所になっていて、奥には旅館兼売店がある。自販機コーナーとトイレもあるので、この日はじめて腰を下ろすことができた。

時刻は午前9時半。かなり歩いたように思ったのだが、郵便局から1時間も歩いていないのは意外だった。雨は依然として激しく、車で上がってくる人もいない。それでも、ここから先で何度もバスが通り過ぎたので、車でここまで来てバスに乗る人は少なくないようである。

横峰寺に登る道はさらに狭い。「横峰寺まで8km、2km先からは有料道路になります」「右にあるのは一ノ王子です」といった案内がある。一ノ王子があるということは、ここから横峰寺や石鎚山まで、いくつもある王子社をお参りしながら修験道の行者が修行した場所ということである。

驚いたのは、このバス待合所の少し先に民家があり、こちらの方はサイディングも新しく車も何台か止まっていて、現在人が住んでいる家だったということである。でも、よく考えると麓から1時間歩けば来れるわけだから、4~5kmしか離れていないのであった。

とはいえ、バス待合所前の鳥居のあったあたりと同様、その一軒を除いては人が住んでいないように見えた。足場材が組んである建設中の家のような場所があり、ラジオが鳴っているのだが、付近には苔だらけのキャンピングカーしか止まっていないという謎の場所もあった。

平野林道入口までの2kmはいったん登ってから下る道で、往きよりも帰りの方がきつかった。奥にカフェがあるという案内板があり、納屋らしき最後の建物を過ぎると、黒い水道管パイプと簡易水道のような構造物だけが人の手によるものである。やがて谷川に沿ったT字路にぶつかると、そこから先が平野林道となる。

川に沿って急坂を登って行く。ひとしきり登るとログハウスの屋根が見えたので、休憩所かと思って期待したら料金所だった。ご挨拶すると、「歩きは料金いらないよ。あと1時間半。気をつけてね。」と言われる。距離はともかく標高差があるので1時間半は難しいだろう。

その少し先に作業中のおじさんがいて、挨拶してしばらく登ってから、路肩にリュックを下ろして休憩する。歩き遍路はあまり通らない経路だけあって、バス待合所からこちら東屋もなければベンチもない。とはいえ傘を差しながら急坂を登り続けるのは体力的に厳しい。用意してあったヴィダーインゼリーで栄養補給する。

この林道は車で通ることを想定しているせいか、あと何kmの表示がほとんどない。ただ、料金所の標高がおよそ260m、横峰寺が800mくらいだから、標高差は500m以上ある。距離よりも標高差が問題で、この後の登り途中、路肩でもう一回休憩をとらなくてはならなかった。その間、中年の外人さんに追い抜かれた。

ここからのスイッチバックは標高差が示す通りきつかった。雨も相変わらず強く、ため息をつきながら登った。料金所から1時間半歩いて、「南無大師遍照金剛」の幟りが数本立っていたのは香園寺に直接下りる遍路道であった。ここまで来ればもうすぐである。やがて、駐車場への車道との分岐となった。ここから0.8km、砂利道を登ってようやく横峰寺に着いた。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら


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平野林道をしばらく登ると、ログハウス風の建物が見えてくる。休憩所かと思って期待したのだが、料金所であった。

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雨の降る中、標高差500mを登って行く。休む場所がないので路肩で休みながら、ようやく車道と遍路道の分岐まで来た。

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残り0.8kmを歩いて、やっと横峰寺。平野林道からだと、境内の奥から着くことになる。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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