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どこへ行った核シェルターブーム ~年金雑感9

先週、非常食のことを書いたときにちょっと触れたけれど、しばらく前に核シェルターが大真面目に議論された時期があった。

その頃、ゴルゴ13に、霞ヶ関や永田町の地下鉄空間がやけに広いのは核シェルターだと書いてあったのを覚えている。言われてみれば、高級官僚や国会議員は自分達の安全のためならそのくらいやりそうだ。(ゴルゴ13はモンタナ州の山中に山小屋に偽装した核シェルターを持っていた)

民間でも地下室だの防護壁だのを作るべきだという、今にして思えば荒唐無稽な話もあった。非常物資や自給自足の話も、もともとそういう目的からの発想である。

荒唐無稽とは言い過ぎと思われるかもしれないが、本当に核攻撃があったら1週間や2週間でインフラが復旧するとは思えないし、待ったからといって補給されるかどうかも疑問だ。穴倉にこもって助けが来るかどうか分からない状態で、外部と連絡がつかないのは一撃で死ぬよりつらいかもしれない。

かつて恐竜を滅ぼすこととなった巨大隕石の衝突も可能性としては否定できない。その場合は、一撃で地球全体の何分の1かはアウトだし、大気中に巻き上がった粉塵の影響で作物も全滅するから昆虫でもなければ数ヵ月ともたない。

そうしたことを考えると、核シェルターがないとダメなようなケースでは潔くあきらめて、おいしいワインでもいただきながら観念するというのがベターな選択かもしれない。となると、ワインセラーと必要最低限な水と食糧あたりの備蓄で十分ということになる。

可能性としてより大きいのは地震とか気象災害で、つい先日の台風でも大きな被害を受けた地域があった。ただ、そういう場合は核シェルターというよりも、非常電源や非常物資、通信手段といったあたりが重要になりそうだ。

そうしたケースでは、日本全体が機能不全に陥るケースは考えにくいので、道路さえ使えれば被害の少ない地域に避難するという手がある。移動が困難なケースであっても、市役所や交通機関まで歩いて1時間かからない都市部においては、孤立する危険性を小さくできるだろう。

あれこれ考えると、核シェルターが必要になるようなケースでは、おカネを持っていても通貨に価値がなくなったり、日本全国どこへ行っても食糧が調達できなかったりするおそれが大きく、そもそも核シェルターだけあってもどうにもならない。

仮に核シェルターで最初の一撃を回避できたところで、お店に行っても食べるものもなく、病院もないので病気やケガは自然治癒を待つしかなく、電気もガスも水道もないような状況で、生き延びるのは非常に難しい。

だとすれば、核シェルターなどは誰かが自分のカネ儲けのために針小棒大に大騒ぎしてみせただけのようである。あれも、もしかするとバブルの一環であり、超のつくリッチな人だけが心配することであって、そういう人にしたところで穴倉にこもる以上のことはできないのである。

心配しても仕方ないことは心配するだけ時間の無駄だし、きちんと考えなければならないことは別にあるのではないかと思っている。

p.s. 年金生活のバックナンバーはこちら

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taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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