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現役時代で思い出したくもないこと ~年金生活雑感3

この前、組織に属することで後ろ盾を得たように思うけれども、起こるトラブルは「自分発」よりも「組織発」の方がずっと多いということを書いた。その時思い出したことがあるので、忘れないうちに。

リタイアしてからそろそろ丸3年たつけれども、いまだに現役だった頃の事を思い出して、嫌な気分になることがある。

もちろん、社会人生活をしていれば失敗がいくつもあって当り前だし、失敗してもカバーできるように先輩やら上司がいるはずだからいつまでも気に病む必要はないのだが、私の場合は若干違う要素がある。

というのは、仕事のやり方が分からなくて失敗したことよりも、組織の中でうまくやろうとして失敗したことの方がはるかに多いからである。いま思うと失敗したこと自体よりも、なぜああいう思考経路になってしまったんだろうとつくづく思う。

リタイアして改めて感じることだが、組織の中にいる時間などどう考えても有限であり、誰にどう思われようとたいした問題ではない。にもかかわらず、毎日会社に出て同じメンバーと顔を合わせていると、その世界がすべてで永遠に続くように錯覚してしまうのである。

私の思い出したくもない失敗の多くは、そうした組織内環境に過剰に反応して、いまであれば絶対にしないようなことをして、身動き取れない立場に追い込まれたのがほとんどである。

そして、私のいた組織は、いま考えると普通の人が一生送るうちでほとんど出会わなくてもいいような連中がたくさんいた。いい意味ではなく悪い意味である。

その分、40代以降、いい意味でユニークな人達と多く出会えたので帳尻は合っている。とはいえ、多少ましな組織であったとしても、私がその中でうまくやっていくことは不可能だっただろう。

なぜかというとまず第一に、組織においては上席者に対する絶対服従が求められる。軍隊じゃないんだしビジネスでそんなことは必要ないはずなのに、少なくとも日本の企業はすべてそうである。いま現在ビッグビジネスとされている会社にしたところで、トップの顔をみれば疑いなくそうである。

第二に、組織の価値観と自分の価値観を合わせることを要求される。どちらが正しいとか長期的に有利とかではなく、上に言われたように他人と同じようにしていればいいのだということである。

第三に、その結果として世間一般で要求されるルールと組織内のルールに齟齬をきたした場合、組織内のローカルルールが優先するのが鉄則で、それを強制される。昨今の企業不祥事のほとんどすべて、これが原因である。

この3つは、実は一つのことを言っている。つまり、「自分の頭で考えるな。周りの人間と同じように、上に言われたことに従え」ということだ。私には、どうやってもできないことである。

40年間会社に勤めてきて、「タスク」に対してはそれなりに答えを出してきたけれども、組織に自らを同一化させることはできなかった。それでも何とか暮らしていけるだけの蓄えをもってリタイアできたのは上出来であり、これ以上組織に属して後悔する思いはしたくない。

社会で生きていく以上、法律・規則・ルールを守り、できるだけ他人に迷惑をかけないことは当然であるが、カネ儲けのために、誰かが決めた理由もよく分からないローカルルールに従う必要はない。また長くなってしまったので、続きはまた来週。

(この項続く)

p.s. 年金生活のバックナンバーはこちら

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taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
過去のnifty(2005-2014)、忍者(2014-2018)、当サイトの15ヶ月を経過したブログ記事は、下のリンクからホームページでご覧いただけます。

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