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謎の急斜面モルタル工事跡から御殿山へ 大台山・御殿山(完結編)

最後のガードレールがある少し先で、林道は唐突に終わっていた。

左手山側の斜面を見ると、稜線から見た崩落防止工事の形跡は見当たらない。そして、行き止まりになった先をよく見ると、斜面を上がる踏み跡らしきものが見えた。急斜面だし木の枝が伸びているけれども、登れないこともなさそうだ。

枝をかき分けて登って行くと、なんと、急傾斜の一番きついところに、上からロープが下がっている。残念なことに倒木の下敷きになっているので、安定した手掛りとはならないがないよりましだし、なにより登山道であることは間違いないのである。

ロープや太い幹や枝を手掛かりにして稜線まで出ると、錆びて穴が開いたミルク缶と森林標識標が見えた。確か、鷹取山の隣のピークである。ピークまで登って鷹取山側を見ると、例のフェンスとモルタルで補強された斜面を見ることができた。

ということは、ここを工事するために林道を通って人や荷物が来たことは、間違いない。フェンスはそれほど年数が経っていないようだし、モルタル面を見てもそれほど古い工事とも思えなかったが、林道があの状況ということは15年20年経っているのだろう。

それにしても、なぜこんな場所で土砂崩れ防止工事をしたのだろう。付近は数kmにわたり民家がないし、川も流れていないので氾濫の危険もない。植林されている訳でもない。水源でもない。ここが崩れて困るのは登山客だけであるが、房総のこんな場所はハイカーだってめったに来ない。

規模こそ違うものの、伊予ヶ岳の山頂直下でもこのような工事をしてあったことを思い出す。あちらの場合は、麓まで土砂が流れて民家に被害を及ぼすおそれがないとはいえないが、ここは本当の山の中なのである。

土砂崩れ防止工事の謎を解くべくはるばる林道を歩いてきたけれども、結局その謎は未解決のままであった。釈然としないものの、ここから先は御殿山を経由して、前回通ったコースを逆にたどるだけである。

ここの尾根歩きはアップダウンがきつく、なかなか消耗する。それも荒廃した林道歩きの後だったので、余計に響いた。息を切らせ、重い足を何とか上げながらようやく御殿山に着いた。午後1時を過ぎていた。

御殿山頂上の東屋でお昼にする。相変わらず、眼下の眺めは雄大だ。テルモスのお湯でコーヒーを淹れ、持ってきた菓子パンでお昼にする。デザートのミックスフルーツを食べていると、大黒様の方向から老夫婦が登ってきた。

「どこから登って来たんですか?」と聞かれたので、「大台山からです」と答えた。伊予ヶ岳とか大日山という答えを予想していたようで、よく分からなかったようである。ご夫婦は、前回私も停めた高照禅寺の駐車場から歩いてきたそうだ。

前日は突風が吹き翌日は雨から雪になったが、この日は風もなく暖かな1日であった。こういう日に出かけて歩くことができるのは、リタイアしたおかげである。駐車場まで戻ると3時前で、今回も日帰り入浴に寄ることができなかった。それでも、無事に行って帰ってこられたのは、何よりのことである。

この日の経過
天神郷駐車場(70) 8:55
9:30 寝不見川バス(47) 9:30
10:40 大台山(252) 11:00
12:35 モルタル法面ピーク(328) 12:40
13:00 御殿山(362) 13:30
13:45 大黒様(273) 13:50
14:40 天神郷駐車場(70)
[GPS測定距離 15.6km]

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

SH3B0783.jpg
林道の奥にガードレールは残っていて、かつてはトラックや重機もここまで来ていたはずである。

oodaiyama_12.jpg
林道末端まで進み、踏み跡から急傾斜を稜線に上がると、鷹取山の次のピークに出た。

oodaiyama_09.jpg
フェンスやモルタルを見るとそれほど昔の工事とも思えないのだが、あの林道を使って資材を運んだのだろうか。

プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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