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安倍派キックバック、そもそも何が問題か

先週来、安倍派政治資金のニュースが連日報じられている。「五人衆」と呼ばれる党幹部、主要閣僚が次々と更迭ないし交代させられ、年末年始の政局はあわただしさを増している。

個人的にたいへん不審なのは、どのTV局もキックバックがいかんというところまでしか説明せず、問題の本質を隠蔽するのに手を貸しているように感じられることである。

いまの報道の仕方では、例えば建設会社の元受けが下請けに、受注価格の一部を別の名目で戻させるみたいなキックバックと区別できない。そうしたキックバックは主として脱税目的で行われるが、政治資金にそもそも税金はかからない。

ではなぜキックバックという面倒な手続きを取るかというと、「領収証のいらないカネ」を作るためである。

政治資金において、領収証がいらないことが何を意味するかというと、使途を追求されないことである。派閥にしろ個人にしろ、政治資金報告書に収入が記載されるということは、それを何に使ったかもまた記載されるということである。

安倍派五人衆は5年間で数千万円のキックバックを受けていたとされるが、その使い道はどこにも残っていないし、追及されようがない。だったら、政治資金規正法は何のためにあるんですかということである。西村はズルいとかそんな問題ではない。

つい最近でも、議員が地元の支持者を会費5000円で都内の一流ホテルで接待したという話があったし、支持者にいろいろ贈ったという話もあった。会費5000円はホテルとうまいことやったんだろうが、支持者に何か贈ると、それだけで選挙違反にされてしまう。

かといって、支持者とまったくやり取りせずに親分・子分の関係を維持することはできない。だから、証拠を残さない、使途を追求されない形で支出できるカネを持つことは、たいへん重要なのである。

安倍派五人衆は最大派閥の幹部なので、自分の選挙だけでなく派閥の維持に、領収証のいらないカネはいくらあっても足らない。察するところそのカネは子分に渡り、そのまた子分に渡りということで、地方議員を含む安倍派の議員連中に渡ってきたと思われる。

だから、説明責任とかあいまいなことを追求するのではなく、そのカネは何に使ったんですか、なぜ正規な方法で申告できなかったんですかと訊くべきなのに、TVも野党もそれをしない。

リクルート事件以前、まだ政治資金規正法がザル法だった頃、自民党が裏金を使った先には新聞・TVなど報道各社や野党が含まれていた。いまもなお、そうなのかもしれない。

某新聞の主幹だか主筆だかいう人はそれでのし上がったし、国会対策というのはそもそもそういうことだった。NHKも会費5000円とか言われて接待されただろうから、あえて本質を明らかにしないのかもしれない。

p.s. 「なんとなく思うこと」、バックナンバーはこちら

kickback.png
安倍派政治献金のニュース。報道ではキックバックはいけないことまでで思考停止しているが、問題はそれが何に使われたかということ。TVではそのあたり全く触れないが、放送局に流れているのかも。

コメント

政治資金

私の父親も自民党の大物政治家を支援していましたが父が具合が悪くなってからは一度も顔出しはありませんでした。今までお疲れ様でしたの一言位は会って言って欲しかったですね。                     話は変わりますがサッポロ、キリン、アサヒの会社に働いていた仲間がいました。製造、味見、販売と部門は違っていましたが色々な話が聞けました。

コメントありがとうございます

k.takao 様

コメントありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。

政治資金キックバック問題は検察の特別捜査に発展し、いよいよものものしくなってきました。ここまで騒がれると誰かの秘書が逮捕されることになるのでしょうか。昔なら誰か首を吊っているかもしれません。(今は多分しない)

私みたいな小市民からすると、法律で決まっていることはなるべく守る。バレたら言い訳だけじゃすまないことはしないというのはリスクヘッジの初歩なのですが、それじゃ政治家はやってられないのでしょうか。

おそらく、仲間がみんなやってるし、バレても上(安倍)が何とかしてくれるということだったんでしょう。企業の書類偽造やインチキデータと同じ構造ですね。「これはまずいですよ」とか問題提起すると、かえって仲間外れになってしまうのかもしれません。まあ、役所に書類偽造させる親分でしたから。

政治家なんて、町内会役員と一緒でみんなやりたくないのが本来だと思うのですが、公募して希望者がたくさんいるところをみると、町内会と違っていろいろうま味があるみたいですね。

> サッポロ、キリン、アサヒの会社に働いていた仲間がいました。製造、味見、販売と部門は違っていましたが色々な話が聞けました。

ブログ記事をたびたび見ていただき、ありがとうございます。面白い話だったでしょうね。差し支えなければ今度聞かせてください。ではでは。

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