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もしガザで暮らしていたら(続き)

昨日の続き。今日は個人的な感想。気に入らない人がいるかもしれない。

ニュースをみているとガザ地区の民間人に同情的で、病院に突入したイスラエル軍はけしからんみたいな論調だけれど、人質が隠されているかもしれないのだから病院だの民間施設だの言っていられない。

そして、ガザ地区民間人とハマス戦闘員の区別が容易かというと、そんなことはない。もともとパレスチナ自治区の住民は反イスラエルの考え方を持つ人達であり、ハマスにシンパシーを持つから実効支配できているのだろう。

ガザには産業がほとんどないから、おそらく住民には地下施設の建設が景気対策でもあったのだろう。イランからのオイルマネーで軍事支出の資金は潤沢にある。

だから、日本の地下鉄並みにハマスの地下施設があって不思議ではないし、関門ごとに侵入禁止の対策がしてあるだろうから、1週間やそこらで全貌が判明する訳がない。

東京の地下鉄だって総延長300kmに及ぶ。ガザの南北は約50kmだから、網の目のように地下施設が張り巡らされていたとしても驚くには当たらない。

もともとパレスチナはアラブの土地だったけれども、イスラエルも建国以来約80年、そろそろ三世代が経過する。北方領土だってロシアが実効支配したまま返さないのだから、いま住んでいるユダヤ人は出ていけというのは現実的でない。

しかし、パレスチナの人々は日本人ほどあきらめがよくない。イスラエルのユダヤ人は欧米並みの生活で、バレスチナ人は自治区で食うや食わずの生活ということになると、イスラム教の風土では許せないということになるのかもしれない。

だから、即時停戦だの人道的解決だのというのは絵空事で、彼らにとってみればどちらも後に引けない戦いである。冷静に戦況を分析すればイスラエルの物量がかなり上回るが、ハマスもゲリラ戦になれば負けないとおそらく考えている。

お互いが神の命令だから、人間の考えで止めることは困難である。まだイスラエルの方が生活に余裕があるだけ引ける余地があるが、ハマスには失うものがほとんどない。

日本の政治家もとても褒められたものではないが、とりあえずそういう状況にはなっていないのだから、最低限の仕事はしているといえるかもしれない。

p.s. 「なんとなく思うこと」、バックナンバーはこちら

gaza_news.png
パレスチナ自治区ガザは過酷な状況になっている。ハマスが民間人を大量殺害したのが発端なのでイスラエルの報復もやむを得ないが、もしガザに暮らしていたらどうだったろうと考える。

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Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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