原発処理水問題とジャニー性被害の共通点
- 2023/09/05
- 05:15
原発処理水問題については、NHKはじめマスコミの論調は海中投棄は国際機関も認めたもので問題ない。中国はヒステリックに反応すべきでないというものである。
だったら、北朝鮮がロケットを打ち上げるたびにアラートを出すのもヒステリックな対応だとは思わないのだろうか。それと、ジャニー喜多川がけしからんことをしていたのは何十年も前から知っているのに、知らん顔をしていたマスコミの罪は大きい。
フォーリーブスの元メンバーが今回の事実の一端を公表したのは、もう数十年前である。ところが、今回海外記者協会で被害者が声をあげるまで、日本のマスコミは全社知っているのに問題にしなかった。恥ずべき行為と言わなくてはならない。
欧米先進国で未成年ポルノは重罪である。そういう趣味の人はどこにでもいるけれど、発覚したら社会的生命を絶たれることは確実である。にもかかわらず、わが国ではそういう変態に、みんなでおべっかを使っていたのである。
(念のため申し添えると、この問題に本人の同意あるなしは関係ない。罪刑法定主義も援用されない。ドイツのホロコースト同様、「人道に対する罪」扱いなのである)
処理水問題で中国の対応をヒステリックというならば、未成年ポルノ問題で欧米諸国の対応をヒステリックと言わなければならない。何十年前にそういうことをした教会関係者がいま袋叩きになっているが、日本政府は「ヒステリックな対応はやめましょう」と言わないのだろうか。
話を戻すと、ジャニー喜多川の行為を見て見ぬ振りしていたマスコミ各社がなぜそうしていたかというと、彼の機嫌を損ねるとジャニーズを出してもらえないからである。それがなぜ困るかというと視聴率がとれないから、その結果広告料が取れないからである。
広告料の減収は業績の悪化につながるから、自分の出世に響く。自分の出世、すなわちカネ勘定は、社会正義の実現よりずっと大切だからである。
本来、テレビにせよ新聞にせよ、報道機関に志のある人は、社会正義の実現や社会的不公正の是正、ひとことで言えばよりよい社会にするためになりたかったはずなのである。
しかし、一度バカが上に立つと、その組織はバカを再生産する。バカがバカを呼び、下に行くほどますますバカになる。結果、コネと帰国子女とバカばっかしになるから、ますますカネしか頼るものがなくなる。
福島汚染水問題も似た要素があって、汚染水廃棄は政府主導だから、それに反対すれば国に睨まれる。国に睨まれれば出世に響く。まして広告主はすべてたれ流し側である。被害を受ける水産業者も結局カネである。
誰に睨まれようが広告主の機嫌を損ねようが社会正義を実現しなければならない、というような気骨のある社員は、報道の第一線から飛ばされて物流担当とかビル管理をさせられているだろう。「現場の苦労を知れ」などと、販売店担当・スポンサー担当をやらされているかもしれない。
芸能担当で、ジャニーズは未成年ポルノに触れる要注意集団なので、係わりをもつべきではないと思っていたプロデューサーが仮にいたとしても、そういう運命だったろう。なにしろ、裏社会とつながっていた某お笑いの元締め会社だって、いまやお咎めなしなのである。
そうやって、わが身が大事カネが大事で毎日を送っているから、新聞もTVも、もはや通販会社の一部となりつつある。経営自体もそのうち成り立たなくなるはずだから、一番大事なわが身も寒空に放り出されることになるだろう。
今年のような気候だと、寒空よりも炎天下の方が厳しそうだが。
p.s. 「なんとなく思うこと」、バックナンバーはこちら。

海外記者協会が騒がなければ、ジャニーズ性被害問題も大きくならなかったかもしれない。ジャニー喜多川の性癖に知らん顔をしていた新聞・TVも同罪で、過去の経営陣は私財を被害者救済に拠出すべきであろう。
だったら、北朝鮮がロケットを打ち上げるたびにアラートを出すのもヒステリックな対応だとは思わないのだろうか。それと、ジャニー喜多川がけしからんことをしていたのは何十年も前から知っているのに、知らん顔をしていたマスコミの罪は大きい。
フォーリーブスの元メンバーが今回の事実の一端を公表したのは、もう数十年前である。ところが、今回海外記者協会で被害者が声をあげるまで、日本のマスコミは全社知っているのに問題にしなかった。恥ずべき行為と言わなくてはならない。
欧米先進国で未成年ポルノは重罪である。そういう趣味の人はどこにでもいるけれど、発覚したら社会的生命を絶たれることは確実である。にもかかわらず、わが国ではそういう変態に、みんなでおべっかを使っていたのである。
(念のため申し添えると、この問題に本人の同意あるなしは関係ない。罪刑法定主義も援用されない。ドイツのホロコースト同様、「人道に対する罪」扱いなのである)
処理水問題で中国の対応をヒステリックというならば、未成年ポルノ問題で欧米諸国の対応をヒステリックと言わなければならない。何十年前にそういうことをした教会関係者がいま袋叩きになっているが、日本政府は「ヒステリックな対応はやめましょう」と言わないのだろうか。
話を戻すと、ジャニー喜多川の行為を見て見ぬ振りしていたマスコミ各社がなぜそうしていたかというと、彼の機嫌を損ねるとジャニーズを出してもらえないからである。それがなぜ困るかというと視聴率がとれないから、その結果広告料が取れないからである。
広告料の減収は業績の悪化につながるから、自分の出世に響く。自分の出世、すなわちカネ勘定は、社会正義の実現よりずっと大切だからである。
本来、テレビにせよ新聞にせよ、報道機関に志のある人は、社会正義の実現や社会的不公正の是正、ひとことで言えばよりよい社会にするためになりたかったはずなのである。
しかし、一度バカが上に立つと、その組織はバカを再生産する。バカがバカを呼び、下に行くほどますますバカになる。結果、コネと帰国子女とバカばっかしになるから、ますますカネしか頼るものがなくなる。
福島汚染水問題も似た要素があって、汚染水廃棄は政府主導だから、それに反対すれば国に睨まれる。国に睨まれれば出世に響く。まして広告主はすべてたれ流し側である。被害を受ける水産業者も結局カネである。
誰に睨まれようが広告主の機嫌を損ねようが社会正義を実現しなければならない、というような気骨のある社員は、報道の第一線から飛ばされて物流担当とかビル管理をさせられているだろう。「現場の苦労を知れ」などと、販売店担当・スポンサー担当をやらされているかもしれない。
芸能担当で、ジャニーズは未成年ポルノに触れる要注意集団なので、係わりをもつべきではないと思っていたプロデューサーが仮にいたとしても、そういう運命だったろう。なにしろ、裏社会とつながっていた某お笑いの元締め会社だって、いまやお咎めなしなのである。
そうやって、わが身が大事カネが大事で毎日を送っているから、新聞もTVも、もはや通販会社の一部となりつつある。経営自体もそのうち成り立たなくなるはずだから、一番大事なわが身も寒空に放り出されることになるだろう。
今年のような気候だと、寒空よりも炎天下の方が厳しそうだが。
p.s. 「なんとなく思うこと」、バックナンバーはこちら。

海外記者協会が騒がなければ、ジャニーズ性被害問題も大きくならなかったかもしれない。ジャニー喜多川の性癖に知らん顔をしていた新聞・TVも同罪で、過去の経営陣は私財を被害者救済に拠出すべきであろう。