炎熱、公園テニスコートの無断使用者 ~せいうち日記174
- 2023/07/17
- 05:15
7月はじめに日光に出かけて、翌日に雨が降ったと思ったら、その後急に暑くなった。さいたまと八王子で39℃、奥さんが聞いたところでは千葉ニューでも寒暖計が40℃になったらしいから、関東一円に熱波が到来したようだ。
今年の梅雨は雨の降るところと降らないところが極端で、九州では土石流で大きな被害が出た。関東でもこの間の日光では雷雨があったし、すぐ近くの取手・牛久では浸水、先週は霞ヶ浦で突風被害があった。何も起こらないのはありがたいことである。
夏の間はスケジュールを調整して早朝にランニングしているが、早朝でも30℃近い気温になるとちょっと厳しい。少し体を動かすだけで汗ばんでくるし、走り出すととたんに息が切れる。長く走っていられない。
そういう時期なので気持ちは分からないではないが、朝早く公園のテニスコートに入り込んで、ひとりで練習している人がいた。昔の部活みたいにバケツに何十個もテニスボールを持ち込んで、ひたすらサーブの練習をしている。
このコートは予約制で、使用料も払わなければならない。もちろん無断で、使用料は払っていない。しかも連日のようにやっている。使える時間に使わせないのが悪いというつもりだろうが、20~30mの距離に住宅地がある。みんなまだ寝ている時間である。
テニスにせよゴルフにせよ、やる側にとっては心地よい音であろうが、関係ない人にはただの騒音である。朝の4時から、たてていい訳がない。走るのだって音はすると言いたいかもしれないが、受容限度というものがある。
このあたりはちょっとうるさい人も住んでいて、たかだか自治会でも細かい苦情が持ち込まれることが珍しくない。公園だから市の管理で、持ち場もはっきりしているだけに黙認されないだろうと思っていたら、ある日赤く書かれた注意書きが貼られた。
「不正使用者へ」とひときわ大きく書かれている。「早朝夜間の時間外に利用している者、無断使用している者、近隣住民の迷惑となるうえ、条例違反である。止めよ」
「印西市スポーツ振興課・都市整備課」のクレジットがある。ということは、間違いなく近隣住民から苦情が持ち込まれたのだろう。この掲示が出てから、件の早朝練習プレーヤーは来なくなった。
公園だから何をしてもいいという訳ではなく、利用者が常識と節度をもって使わなければどんどん使いにくくなる。ほぼ毎日登っている標高40mの築山も、週末になるとゴミを捨てる連中でたいへん見苦しい。
テニスコートだって空いていれば使っていいものではなく、周辺住民と利用時間等を調整して決めている。住民税を払っているからいいというものではないし、ダメと言われるまではいいと思っているとすればどこかおかしい人である。
(テニスやゴルフを一人で練習しようという思考もよく分からないが、そこまでは言わない。それは好き好きだろうし、逆に一人で走ったり山に登るのも、そういう人達にとってよく分からないことだろう。)
半世紀前と比べると公共意識はかなり改善されてきた。昔は駅や道路や公共施設はひどく汚かったし、公園や観光地のゴミ箱など悲惨な状況だった。
昨今はそういうことも少なくなったように思っているが、ゴミ箱がないからそこらにゴミを捨てて平気だったり、他人の迷惑を省みない人がまだまだ多いのはなげかわしいことである。人間の本性は、そう簡単に変わらないのかもしれない。
少子化とか環境保護も大切なのだけれど、住みよい社会するためには公衆道徳が重要である。おそらく、カネばかり、損得ばかり考えていると、他人が迷惑しているかどうかは考慮の外になるのだろう。
いまの世の中権利の主張ばかりうるさくて、義務や節度を考えなくなっている。義務を果たすのは、権利を使わないのと同じくバカだと思っているのかもしれない。そういう人が多くなれば、世の中はどんどん住みにくくなる。
p.s. 「せいうち日記」、バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

近所の公園のテニスコートで、毎朝早く入り込んでテニスの練習をしている人がいた。このあたりは住民がうるさいのにと思っていたら、案の定、市役所に通報されてしまった。
今年の梅雨は雨の降るところと降らないところが極端で、九州では土石流で大きな被害が出た。関東でもこの間の日光では雷雨があったし、すぐ近くの取手・牛久では浸水、先週は霞ヶ浦で突風被害があった。何も起こらないのはありがたいことである。
夏の間はスケジュールを調整して早朝にランニングしているが、早朝でも30℃近い気温になるとちょっと厳しい。少し体を動かすだけで汗ばんでくるし、走り出すととたんに息が切れる。長く走っていられない。
そういう時期なので気持ちは分からないではないが、朝早く公園のテニスコートに入り込んで、ひとりで練習している人がいた。昔の部活みたいにバケツに何十個もテニスボールを持ち込んで、ひたすらサーブの練習をしている。
このコートは予約制で、使用料も払わなければならない。もちろん無断で、使用料は払っていない。しかも連日のようにやっている。使える時間に使わせないのが悪いというつもりだろうが、20~30mの距離に住宅地がある。みんなまだ寝ている時間である。
テニスにせよゴルフにせよ、やる側にとっては心地よい音であろうが、関係ない人にはただの騒音である。朝の4時から、たてていい訳がない。走るのだって音はすると言いたいかもしれないが、受容限度というものがある。
このあたりはちょっとうるさい人も住んでいて、たかだか自治会でも細かい苦情が持ち込まれることが珍しくない。公園だから市の管理で、持ち場もはっきりしているだけに黙認されないだろうと思っていたら、ある日赤く書かれた注意書きが貼られた。
「不正使用者へ」とひときわ大きく書かれている。「早朝夜間の時間外に利用している者、無断使用している者、近隣住民の迷惑となるうえ、条例違反である。止めよ」
「印西市スポーツ振興課・都市整備課」のクレジットがある。ということは、間違いなく近隣住民から苦情が持ち込まれたのだろう。この掲示が出てから、件の早朝練習プレーヤーは来なくなった。
公園だから何をしてもいいという訳ではなく、利用者が常識と節度をもって使わなければどんどん使いにくくなる。ほぼ毎日登っている標高40mの築山も、週末になるとゴミを捨てる連中でたいへん見苦しい。
テニスコートだって空いていれば使っていいものではなく、周辺住民と利用時間等を調整して決めている。住民税を払っているからいいというものではないし、ダメと言われるまではいいと思っているとすればどこかおかしい人である。
(テニスやゴルフを一人で練習しようという思考もよく分からないが、そこまでは言わない。それは好き好きだろうし、逆に一人で走ったり山に登るのも、そういう人達にとってよく分からないことだろう。)
半世紀前と比べると公共意識はかなり改善されてきた。昔は駅や道路や公共施設はひどく汚かったし、公園や観光地のゴミ箱など悲惨な状況だった。
昨今はそういうことも少なくなったように思っているが、ゴミ箱がないからそこらにゴミを捨てて平気だったり、他人の迷惑を省みない人がまだまだ多いのはなげかわしいことである。人間の本性は、そう簡単に変わらないのかもしれない。
少子化とか環境保護も大切なのだけれど、住みよい社会するためには公衆道徳が重要である。おそらく、カネばかり、損得ばかり考えていると、他人が迷惑しているかどうかは考慮の外になるのだろう。
いまの世の中権利の主張ばかりうるさくて、義務や節度を考えなくなっている。義務を果たすのは、権利を使わないのと同じくバカだと思っているのかもしれない。そういう人が多くなれば、世の中はどんどん住みにくくなる。
p.s. 「せいうち日記」、バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

近所の公園のテニスコートで、毎朝早く入り込んでテニスの練習をしている人がいた。このあたりは住民がうるさいのにと思っていたら、案の定、市役所に通報されてしまった。