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雲竜渓谷を望む遥拝石の拝所 黒岩尾根五禅頂修業道(その4)

黒岩下のガレ場・ザレ場を通過するのに20分ほどかかった。ところどころ矢印が見えなくなるのと、いったん抜けたかと思ったら再び薙になってしまうのである。

行く手に急斜面の林が現われる。その斜面の前が広くなっていて、赤薙山からの稜線とその間に落ち込んでいる雲竜渓谷がさえぎるものなく見える。左手に一番高いのが女峰山のはずだ。

古びた木の標識が立っているが、書いてある字が読みにくい。近づくと「遥拝石|黒岩」とある。右のピークが黒岩であるのは確かだが、遥拝石はどれだろう。広場の先端にある岩だろうか。

9時45分に着いたので、駐車場からは4時間半かかったことになる。ほぼコースタイムで登ることができたのは、われながら上出来である。

案内表示の先にあるのが遥拝石だとすると、黒岩寄りの渓谷に向けた先端にある平らな場所は何だろう。岩が護摩焚きでもするように整えられている。ただ、その先にあるのは女峰山ではなく、赤薙山である。赤薙山神社を拝んだものだろうか。

五禅頂の五とは、男体山、女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山である。もともとこの五山に登ることから五禅頂と名付けられた。ただ、このあたりには他にも顕著なピークがあり、それぞれを拝むこともあったに違いない。

眺めのすばらしい場所まで出られたので、ここを最終目的地として引き返すことにした。唐沢小屋まで行く時間はありそうだが、女峰山まで登って下りるのは難しい。だったら無理することはない。まず、薙のトラバースっぽい黒岩下の通過である。

このあたりであれば、お稚児さんが足を踏み外して転落ということも十分ありうる場所である。いまであれば目印もあれば踏み跡もあるけれども、昔はそんなものはない。黒岩まで登るのがかつての修行道だったので、もっと厳しかったかもしれない。

八風標識まで下ったあたりで、この日初めて自分以外の人とすれ違った。シニアの単独行で、私が遥拝石まで行ってきたというと、私もそこまで行くと言っていた。

「ここまで2時間半」と言っていたので、私よりかなり速い。そのペースであれば女峰山まで行って帰って来ることができるだろう。実際、下りの稚児ノ墓で再び抜かれてしまった。

本来の八風とみられるあたりで、斜面に腰をおろしてお昼にした。男体山を目の前にした、すばらしいロケーションである。テルモスに入れてきたお湯でココアにして、アンパンを食べる。計画通り登れたご褒美に、マンゴージュースを飲んだ。

11時ちょうどまで休んで、腰を上げる。登りと同じくらい時間がかかったとしても、日の高いうちに戻れるはずである。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

KIMG0620.jpg
ガレ場を抜けると遥拝石の拝所。ここからは雲竜渓谷をはさんで女峰山から赤薙山の稜線がさえぎるものなく目の前に現れる。

KIMG0621.jpg
小広くなった平地の先端には、かつて護摩でも焚いたのではないかと思われる場所がある。この先は断崖絶壁。

KIMG0622.jpg
右手にはいま回り込んできた黒岩。この頂上にも拝所があるらしいが、ペンキの示す登山道は八風標識から遥拝石に続いている。

プロフィール

taipa

Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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