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半世紀前の話41 ~ギター

半世紀前と現在とで、音楽をめぐる状況は相当変わってきた。YouTubeでも街角のビアノをご自由に使ってくださいというと、必ず誰か演奏している動画を見るが、それに比べるとギターを弾く人はかなり減った。

ギターとピアノの大きな違いは、ピアノが単体で演奏を楽しむことができるのに対し、ギターは歌の伴奏として使われるのが多いことである。だから、みんなで歌うという習慣がなくなった現代、ギターを弾くというモチベーションが失われたのではないかと思っている。

もちろん、ギター単体だって「アルハンブラの想い出」くらい弾ければいいのだけれど、多くの人はそこまで上達できない。主要なキーを覚えて、伴奏できるくらいが当時でも上級者だった。

私のような不器用な中学生でも、みんながギターをやっているので少しさわらせてもらったことがある。Fがどうしてもできなくて、これは無理だと見極めがついた。

小学生の頃はグループサウンズが流行でエレキギターが出てきたけれども、アンプを持つ人はあまりいない。しかし中学生になるとフォークが全盛となる。フォークギターなら中学生でも持つ人は少なくなく、基本のキーさえできれば伴奏には使える。

いまは俳優になった泉谷しげるの「黒いカバン」はこの頃の歌である。流行したというよりも隠れた名曲のような位置づけで、そもそもあの曲をレコードで聞いてもあまり面白くない。

ライブで聞かなければ面白さは半減するし、YouTubeなどないからライブ音源なんてほとんどない。たまにラジオで聞いて驚いたくらいである。

吉田拓郎とか南こうせつが当時メジャーな存在だったが、私がよく覚えているのは「さなえちゃん」という曲である。古井戸というグループが歌っていた。

「さなえ」という名前自体、農業が主要産業でないと出てこない。そして、当時は知り合いにはいないけれどそんなに少なくない名前だった。そういう名前の農業機械(トラクターだったか)があったように覚えている。

中学校で何人か集まって、よくさなえちゃんを歌った。ギター1本あればそれらしくなった(というか、オリジナルもそんな感じである)。中学校までは学区内の同年齢の連中だけなので、いろんな奴がいたのである。

p.s. 「半世紀前の話」、バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

guitar.jpg
昔はクラスに何人かギターを弾ける人はいたし、私でも触るくらいはしたことがあるが、いまはどうなのだろう。街角のピアノを弾く人はYouTubeでもよく見るのだが。

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taipa

Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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