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満開のミツマタ群生地 鶏足山(後編)

家にもミツマタは何本かあるが、奥さんによると丈夫な木なのでそれほど手間はかからないという。北側に植わっているけれど、それほど神経質になる必要はないようだ。

季節になると黄色い花がきれいだが、花が終わると愛想がないという。もともとコウゾやミツマタは和紙の材料で、花を見る目的だった訳ではないから、仕方ない面もあるだろう。

それにしても、谷一面を覆っているミツマタは壮観である。ひとつの谷にまるごとミツマタを植えたように見える。遊歩道は左岸を遡って登って行き、どん詰まりでUターンして右岸を引き返す。どん詰まりには、昔マンガンを試掘したという坑口が残されている。

まだ9時過ぎなのでそれほどお客さんは多くはないが、それでも20~30人はいるだろう。三脚を立てて写真撮影しているおじさんや、スマホで記念写真を撮る二人組がいる。

「4時に横浜をでてきたんですー」と話している。TVでやったようで、それを見てやってくる人がかなりいるようだ。

なるべく人が滞留している場所を避けて、私も写真を撮る。300円の料金(保全協力金)をとるだけのことはある。ただ、遊歩道は一方通行で立ち止まると後ろの人がつかえてしまうので、それほどゆっくりできない。

正直言って桜並木はそれほど好きではない。桜はすぐに散って、道が花びらで一杯になるのも気になる。掃除するのが大変だと思う。それよりも、山の中でつつましく咲くヤマザクラや、街中だったら枝垂桜の方が好きだ。

散っている桜をみると「自虐の詩」で、お金持ちの△△さんが花束持ってくるとみんなほめるけれど、枯れた後片づける私を誰もほめてくれないと幸江さんが独り言を言ったのを思い出す。不思議に、満開のミツマタを見ても桜とは違って散ったらどうするとは思わない。

さて、ずっと登り坂が続いたが、最後にスイッチバックで下りる場所があって、間もなく出口になる。入口より20mほど下にあるだけだった。

料金徴収係の人(おそらく町役場職員)が話していたのを聞いたら、今年は暖かかったので開花が早く、もう少しで見ごろは終わってしまうらしい。私は先週マラソン大会があったのでたまたまこの日になったのだが、グッドタイミングだったようである。

帰りは稜線まで結構な高低差がある。おそらく標高150m以上は登り返さなければならなかっただろう。下りで感じたよりも傾斜がきつく感じた。最近はむしろ逆のことが多かったのだが。

30分ほどかけて「ミツマタの小径」分岐まで戻り、次は焼森山を目指す。三角点とは逆方向に稜線を進む。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

KIMG0578.jpg
ミツマタ群生地はひとつの谷をまるごとミツマタで埋めてしまったような壮大な森。300円の保全協力金を払うだけのことはある。

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朝早くから、カメラを持ち込む人や記念写真を撮るグループでにぎわっていた。

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見ごろは3月中旬から下旬。まさにいまの時期しか見ることのできない風景

プロフィール

taipa

Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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