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出版不況は深刻なようだ

今週の火曜日、久しぶりに国会図書館に出かけた。今年になって事前予約が不要となり、混雑していない限りそのまま入場できる。入口のチェックもなくなってすっきりした。

ふと考えたら、電車に乗るのも今年になって初めてだった。そんなことを思いながら車内を見ると、なんだか景色が違う。社内の吊り広告がすべて、北総鉄道と親会社の京成電鉄なのだ。

壁際の広告は京急沿線の「ツジノ」とか地元企業のものが少しはあるけれど、吊り広告は京成グループのものばかりで、かつてあれほどうるさく宣伝していた週刊誌・月刊誌の広告が全くないのである。

まあ、わが北総線はあまり宣伝効果がないからなあと思っていたら、乗り継いだJRでも雑誌広告はなかった。家に帰って調べてみると、週刊各誌はしばらく前から社内の吊り広告をやめていることが分かった。

リタイアすると世事にうとくなるからなあと妙に納得したのだけれど、よく考えると駅の売店もほとんどがセルフかコンビニになり、かつてのように新聞・雑誌が山のように積まれている景色は目にしなくなった。

ああいう宣伝は購買意欲を刺激してすぐに買ってもらう効果を期待しており、吊り広告を見ても会社に行って帰る頃には忘れているし、わざわざコンビニに買いに行くのも煩わしい。だから費用対効果に乏しく、経費節減となれば削られるのである。

雑誌の売上は右肩下がりに減少しており、宣伝広告に割ける費用も限られる。鶏が先が卵が先かという議論になるが、宣伝しなければますます売れない。そもそも、週刊誌なんてなければないで済むものなのである。

若い頃、月曜にポスト、木曜に文春、金曜日飲んだ帰りにFOCUSを買っていた。週刊宝石や近代麻雀を買った時期もある。車内にも同じような人がいっぱいいて、新聞でなければ週刊誌を読んでいるおっさんがほとんどだった。

そもそも日本の人口が減っているのに、加えてわざわざ買って読む人がいないのだから、発行部数が激減するのも当然である。ABC調査によれば、10年前と比べて週刊誌の発行部数は半減しており、この傾向はとどまる兆しはない。遠からず、いくつかの週刊誌は休刊という名目の廃刊になるだろう。

出版社はネット販売に活路を見出そうとWEB版を発行しているけれども、残念ながら売上額が違う。売上額が違えば制作費も絞らざるを得ず、結果的に記事の質が下がる。でなければ、はじめから広告を意図した記事になる。

みんなが新聞や雑誌を読まずスマホを見るのだから、ゴミも減るし森林保護にもなる。けれども、印刷業者や配送業者、彼らに設備を提供する機械・自動車、車内広告を張り替えるサービス業者など関連業界の仕事もなくなるので、いずれ景気が悪くなることは避けられない。久しぶりの電車で、そんなことを考えていた。

p.s. 「なんとなく思うこと」バックナンバーはこちら

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久しぶりに電車に乗ったら、雑誌の吊り広告がなくなっているのに気がついた。週刊誌の売上は10年前から半減しており、右肩下がりは止まらない。

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Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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