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ガリ版刷りとわら半紙 ~半世紀前の話40

私が小学校高学年くらいまで、学校には必ずガリ板刷りの器具(機械とはいえない)が置いてあった。

原理はいたって原始的なもので、セロハン紙に蝋を塗った原稿を置き、上からローラーでインクを付けて、下にある紙に文字やイラストが写るというものであった。もともとエジソンが発明したらしい。

なぜガリ板というかというと、原稿を鉄筆で書かなければならず、ヤスリのような下敷きの上でガリガリ書いたからである。正式には、謄写印刷という。

学校では生徒にいろいろな通知をしなければならないので、ガリ板刷りはどうしても必要なものであった。コピー機が普及するのは1970年代なので、それまで学校にコピー機はない。大学ならともかく、ベビーブームで膨れ上がった小学校に置くことはできない。

翌日持ってくるものなどは先生が生徒に一斉にメモをとらせていたが、1ヶ月の給食献立表とか学期ごとの行事予定などは、メモでは追いつかない。渡す人数も多いので、どうしても印刷しなければならなかった。

昔の学校は学級新聞というものを作っていたので、それもガリ板だった。当時学級新聞の係になることが多くて、結構原稿書きをやらされた。高学年になる頃にはいい原稿用紙ができて、青い蝋を塗った紙にボールペンで書くようになったのはありがたかった。

いまは書類といえばA4がほとんどだが、その当時はB4がデフォルトだった。おそらく、中央で2つに折って重ねて綴じたからだと思う。ガリ板もB4で、学校には印刷するB4のわら半紙が大量に置いてあった。

現代の子供達は、ガリ板やわら半紙といってもほとんど見たことがないだろう。われわれ世代だって、中学ではすでにコピー機が入っていた。コピー機でもわら半紙は使えないこともないだろうが、紙づまりのもとになるだけである。

ガリ板刷りがなくなってしばらくした頃、プリントゴッコという装置がはやったことがあった。B4ではなくハガキサイズで、子供が年賀状を刷るのに使っていた。これも、パソコン(最初はワープロ)の普及でほどなく時代遅れになった。

いまやペーパーレスの時代で、必要なら必要な人がプリントアウトするようになっている。多量の紙ゴミを学校や各家庭で燃して処理することもできなくなっているので、当然そうあるべきだろう。

いまは学級新聞なんてものを作っているのだろうか。名簿も作らなくなっているくらいだから、やらない学校の方がおそらく多いのではないだろうか。

p.s. 「半世紀前の話」、バックナンバーはこちら。軽量化工事直後なので、不具合あればご容赦ください。

gariban.jpg
写真はWikipediaに載っていた外国の古い印刷装置ですが、小学校の頃のガリ板もこんな感じでした。インクが手や服に付いて汚れたものです。

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Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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