2022NFL 終盤戦展望(AFC)
- 2022/12/31
- 05:15
先週のサーズデイナイト、ラスト3週でジャガーズ@ジェッツが消化試合でなくなるとは、スケジュールを決めたNFLも予想しなかっただろう。現実はプレイオフを懸けた生き残り戦になった。白熱した戦いとはとても言えなかったが。
今週はAFC。あと2週でプレイオフの面々はほぼ見えてきた。マンデーナイトのビルズ@シンシナティがシード順位をめぐる最終決戦。このゲームが終われば両チームともWeek18は流すだろう。
暫定第1シード バッファロー・ビルズ(12-3)[地区優勝決定]
安定した強さをみせるビルズが暫定首位。ヴァイキングス戦の負けが余計で、今週のベンガルズに敗れると第1シードが危うくなってしまった。
ボン・ミラーの負傷離脱で、ディフェンスの圧倒的な強さが目減りしてしまった。いまの状況でバローのオフェンスを食い止められるかどうかは分からない。ジョシュ・アレンは安定してきたが、他チームの研究も進んでいて止められるケースも増えている。
暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(12-3)[地区優勝決定]
チーフスが暫定2位。こちらも序盤のコルツ戦の負けが余計だった。マホームズは例年通りシーズンが深まるとともに調子を上げてきたが、ヒルがいない分ここ一番で決める選手がケルシーしかいないのがどう響くか。
レギュラーシーズンでビルズとベンガルズに敗れているが、それでも第2シードより下になることはなさそうだ。順当ならSuperbowlはこの3チームから出るはずだ。
暫定第3シード シンシナティ・ベンガルズ(11-4)[地区優勝決定]
ベンガルズが調子を上げてきた。バッカニアーズ戦では前半の劣勢を後半逆転、終わってみれば大差勝ちして見せた。今週のビルズ戦はホームなので勝ってビルズより上のシード順位を確保したい。
もし負けると、Week18のレイヴンス戦が地区優勝を懸けた戦いとなる。両チームともプレイオフを決めているので、どこまで本気で勝ちに行くかという問題はある。
暫定第4シード ジャクソンビル・ジャガース(7-8)[74%]
南地区はタイタンズが連敗、とうとうテキサンズにも逆転負けして現時点でジャガーズが暫定首位である。Week18に直接対決があるのでそこで勝ったチームが地区優勝となり、Week18サンデーナイトの最有力候補である。
QBローレンスが遅ればせながら全体1位の活躍をみせている。TD24INT7は立派だし、RBエティエンヌ(実況ではETNと言っている)のランも確実に進む。ただ、ディフェンスがなかなか良くならないので、大量失点で負けるゲームも多い。
暫定第5シード ボルティモア・レイヴンス(10-5)[プレイオフ決定]
レイヴンスがラマー・ジャクソン抜きでプレイオフを決めた。1差でWeek18に直接対決があるので、地区優勝にも望みをつないでいる。とはいえ、無理してジャクソンを出すこともないだろう。
好調のカギはディフェンスで、許したランは49ナースとレイヴンスだけが1ゲーム100ヤードを下回る。レイ・ルイスやエド・リードがいた頃のような鉄壁とはいえないが、強い時代のレイヴンスが戻りつつあるかもしれない。
暫定第6シード ロサンゼルス・チャージャース(9-6)[プレイオフ決定]
KCには2敗したものの、手堅く勝って今週プレイオフを決めた。地区優勝の可能性はないので、あと2週は気楽に調整することができる。
とはいえ、レイダース、ジャガーズ、シーホークスに黒星を喫するようではKCとはまだ差があると言わざるを得ない。第5シードまで上がらないと、プレイオフでは厳しい戦いが待っている。
暫定第7シード マイアミ・ドルフィンズ(8-7)[56%]
8勝3敗から4連敗で、ワイルドカードぎりぎりまで後退した。しかし、星が並んでも多くのチームにタイブレイクで上回る。唯一心配なのは最終週まで星一つ差だった場合、ジェッツに敗れるとシーズン終了となることだ。
4連敗は強敵揃いだったので悲観するに及ばないが、パッカーズ戦の負け方がよくなかった。タゴヴァイロアが3つのインターセプト、それも相手から奪った次の一投というのがよくなかった。そろそろQBとしてチームの柱にならなくてはならないのだが。
In the hunt 1ゲーム テネシー・タイタンズ(7-8)[27%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(7-8)[24%]、ニューヨーク・ジェッツ(7-8)[16%]、ピッツバーグ・スティーラーズ(7-8)[3%]
1ゲーム差には4チームいるが、自力でプレイオフというのはタイタンズだけである。タイタンズは最終週のジャガーズ戦にすべてがかかる。負傷欠場中のタネヒルが戻って来られるかどうか。
ペイトリオッツはレイダース戦のボーンヘッドが響いた。マクダニエルに花を持たせるつもりではなかっただろうが。ジェッツはQB難で急失速。ただし連勝すればドルフィンズは逆転できる。スティーラーズは他力本願。とはいえ、ロスリスバーガー抜きでここまで残るのは大健闘である。
Eliminated クリーブランド・ブラウンズ(6-9)[0%]、ラスベガス・レイダース(6-9)[<1%]、インディアナポリス・コルツ(4-10-1)[0%]、デンバー・ブロンコス(4-11)[0%]、ヒューストン・テキサンズ(2-12-1)[0%]
現状5チームがeliminated。ブラウンズはワトソンが復帰してもブレイクしなかった。いまの雰囲気をみていると、来期になってもあまり期待できないような気がする。レイダースはいくつか惜しいゲームがあったが、現状ではチーフス、チャージャースに及ばないだろう。
コルツ、ブロンコスはQB補強に失敗。むしろ後半健闘したのがテキサンズで、タネヒル抜きとはいえタイタンズに勝ち、カウボーイズ戦など惜しいゲームもあった。来期ドラフト全体1位で期待できるかというと、それはまた別の話。
p.s. NFL関連記事のバックナンバーはこちら。今シーズンの日程と星取表もあります。

昨年のAFCチャンピオン・ベンガルズがここへ来て急激に調子を上げている。すでにプレイオフを決め、今週のマンデーナイト次第では第1シードを狙える位置まで前進した。
今週はAFC。あと2週でプレイオフの面々はほぼ見えてきた。マンデーナイトのビルズ@シンシナティがシード順位をめぐる最終決戦。このゲームが終われば両チームともWeek18は流すだろう。
暫定第1シード バッファロー・ビルズ(12-3)[地区優勝決定]
安定した強さをみせるビルズが暫定首位。ヴァイキングス戦の負けが余計で、今週のベンガルズに敗れると第1シードが危うくなってしまった。
ボン・ミラーの負傷離脱で、ディフェンスの圧倒的な強さが目減りしてしまった。いまの状況でバローのオフェンスを食い止められるかどうかは分からない。ジョシュ・アレンは安定してきたが、他チームの研究も進んでいて止められるケースも増えている。
暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(12-3)[地区優勝決定]
チーフスが暫定2位。こちらも序盤のコルツ戦の負けが余計だった。マホームズは例年通りシーズンが深まるとともに調子を上げてきたが、ヒルがいない分ここ一番で決める選手がケルシーしかいないのがどう響くか。
レギュラーシーズンでビルズとベンガルズに敗れているが、それでも第2シードより下になることはなさそうだ。順当ならSuperbowlはこの3チームから出るはずだ。
暫定第3シード シンシナティ・ベンガルズ(11-4)[地区優勝決定]
ベンガルズが調子を上げてきた。バッカニアーズ戦では前半の劣勢を後半逆転、終わってみれば大差勝ちして見せた。今週のビルズ戦はホームなので勝ってビルズより上のシード順位を確保したい。
もし負けると、Week18のレイヴンス戦が地区優勝を懸けた戦いとなる。両チームともプレイオフを決めているので、どこまで本気で勝ちに行くかという問題はある。
暫定第4シード ジャクソンビル・ジャガース(7-8)[74%]
南地区はタイタンズが連敗、とうとうテキサンズにも逆転負けして現時点でジャガーズが暫定首位である。Week18に直接対決があるのでそこで勝ったチームが地区優勝となり、Week18サンデーナイトの最有力候補である。
QBローレンスが遅ればせながら全体1位の活躍をみせている。TD24INT7は立派だし、RBエティエンヌ(実況ではETNと言っている)のランも確実に進む。ただ、ディフェンスがなかなか良くならないので、大量失点で負けるゲームも多い。
暫定第5シード ボルティモア・レイヴンス(10-5)[プレイオフ決定]
レイヴンスがラマー・ジャクソン抜きでプレイオフを決めた。1差でWeek18に直接対決があるので、地区優勝にも望みをつないでいる。とはいえ、無理してジャクソンを出すこともないだろう。
好調のカギはディフェンスで、許したランは49ナースとレイヴンスだけが1ゲーム100ヤードを下回る。レイ・ルイスやエド・リードがいた頃のような鉄壁とはいえないが、強い時代のレイヴンスが戻りつつあるかもしれない。
暫定第6シード ロサンゼルス・チャージャース(9-6)[プレイオフ決定]
KCには2敗したものの、手堅く勝って今週プレイオフを決めた。地区優勝の可能性はないので、あと2週は気楽に調整することができる。
とはいえ、レイダース、ジャガーズ、シーホークスに黒星を喫するようではKCとはまだ差があると言わざるを得ない。第5シードまで上がらないと、プレイオフでは厳しい戦いが待っている。
暫定第7シード マイアミ・ドルフィンズ(8-7)[56%]
8勝3敗から4連敗で、ワイルドカードぎりぎりまで後退した。しかし、星が並んでも多くのチームにタイブレイクで上回る。唯一心配なのは最終週まで星一つ差だった場合、ジェッツに敗れるとシーズン終了となることだ。
4連敗は強敵揃いだったので悲観するに及ばないが、パッカーズ戦の負け方がよくなかった。タゴヴァイロアが3つのインターセプト、それも相手から奪った次の一投というのがよくなかった。そろそろQBとしてチームの柱にならなくてはならないのだが。
In the hunt 1ゲーム テネシー・タイタンズ(7-8)[27%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(7-8)[24%]、ニューヨーク・ジェッツ(7-8)[16%]、ピッツバーグ・スティーラーズ(7-8)[3%]
1ゲーム差には4チームいるが、自力でプレイオフというのはタイタンズだけである。タイタンズは最終週のジャガーズ戦にすべてがかかる。負傷欠場中のタネヒルが戻って来られるかどうか。
ペイトリオッツはレイダース戦のボーンヘッドが響いた。マクダニエルに花を持たせるつもりではなかっただろうが。ジェッツはQB難で急失速。ただし連勝すればドルフィンズは逆転できる。スティーラーズは他力本願。とはいえ、ロスリスバーガー抜きでここまで残るのは大健闘である。
Eliminated クリーブランド・ブラウンズ(6-9)[0%]、ラスベガス・レイダース(6-9)[<1%]、インディアナポリス・コルツ(4-10-1)[0%]、デンバー・ブロンコス(4-11)[0%]、ヒューストン・テキサンズ(2-12-1)[0%]
現状5チームがeliminated。ブラウンズはワトソンが復帰してもブレイクしなかった。いまの雰囲気をみていると、来期になってもあまり期待できないような気がする。レイダースはいくつか惜しいゲームがあったが、現状ではチーフス、チャージャースに及ばないだろう。
コルツ、ブロンコスはQB補強に失敗。むしろ後半健闘したのがテキサンズで、タネヒル抜きとはいえタイタンズに勝ち、カウボーイズ戦など惜しいゲームもあった。来期ドラフト全体1位で期待できるかというと、それはまた別の話。
p.s. NFL関連記事のバックナンバーはこちら。今シーズンの日程と星取表もあります。

昨年のAFCチャンピオン・ベンガルズがここへ来て急激に調子を上げている。すでにプレイオフを決め、今週のマンデーナイト次第では第1シードを狙える位置まで前進した。