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2022NFL 終盤戦展望(NFC)

いつもの年と同様、今年も始まったと思ったらすぐに終盤戦となったNFL、レギュラーシーズンも残すところあと3週である。

シーズン前のSuperbowlオッズで29倍のイーグルスと17倍の49ナースがまずプレイオフを決め、史上最大33点差を逆転した41倍のヴァイキングス、19倍のカウボーイズが続いた。

一方で、上位人気のバッカニアーズは青息吐息、パッカーズは首の皮一枚、ラムズはシーズン終了である。[ ]内はCBSのプレイオフ確率。CBSの番組内では、大々的に採り上げている数字である。

暫定第1シード フィラデルフィア・イーグルス(13-1)[プレイオフ決定]

ワシントンに敗れて全勝はストップしたが、立ち直って暫定1位を維持している。今週のカウボーイズ戦に勝てば、地区優勝と第1シードが決まる。

QBジェイレン・ハーツは故障しがちなプレイで、肩のねん挫で今週は欠場の発表である。3連敗しなければ地区優勝だが、そんなに簡単にいくだろうか。

暫定第2シード ミネソタ・ヴァイキングス(11-3)[地区優勝決定]

先週のコルツ戦ではNFL史上最大33点差を逆転勝ちしたが、コルツのミスが多かったし、何しろ逆転負けのマット・ライアン相手である。波に乗っていると評価するのは早計だろう。だいいち、強いチームはあそこまで差を開かれない。

現在のプレイオフシステムは第1シードしかbyeがないので、イーグルスがあと1つ勝てば無理をする必要はない。とはいえ、休ませたからフレッシュになるというチームではないかもしれない。QB時代ブレイディの控えだったオコネルHCは最優秀コーチ候補。受賞すれば、昨年のヴレイベルに続くペイトリオッツ選手OBの受賞となる。

暫定第3シード サンフランシスコ・49ナース(10-4)[地区優勝決定]

現在7連勝中で、ほとんどのゲームを大差勝ちしている。地区優勝も決め、なんでこのチームがシカゴやデンバー、アトランタに負けたのか不思議である。いま一番強いチームかもしれない。

トレイ・ランスに続きジミーGも故障したが、ルーキーQBパーディーが堅実なプレイで負けない。シーズン終盤に出てきて新人王は無理だろうが、候補として名前だけは上がってきている。残り3ゲームも相手が楽なので、メンバーを落としても勝てそうだ。

暫定第4シード タンパベイ・バッカニアーズ(6-8)[74%]

6勝8敗とブレイディにとって初めての負け越しシーズンが目前に迫っている。それなのに1ゲーム差で地区首位というのは、同地区ライバルが弱すぎるということである。

今週のカーディナルス、来週のパンサーズに連勝すれば地区優勝なので、連勝してWeek18はベテランの多い主力を休ませたいが、そううまくいくかどうか。しかし、パンサーズ戦を負けると自力優勝がなくなる。CBSの74%は高すぎだろう。

暫定第5シード ダラス・カウボーイズ(10-4)[プレイオフ決定]

10勝で並ぶ可能性のあるチームをタイブレイクで上回るので、プレイオフ以上が確定した。今週のイーグルス戦に勝って地区優勝に望みをつなぎたいが、イーグルスの残りゲームの相手からみて少々難しそうだ。

エリオットの衰えをポラードとのRB併用でうまくカバーしているが、ここ一番でのプレスコットの頼りなさはプレイオフの戦いに不安をいだかせる。相手は十中八九バッカニアーズ。ブレイディ加入以来勝てておらず、今シーズンも1敗している。

暫定第6シード ニューヨーク・ジャイアンツ(8-5-1)[87%]

コマンダースに勝って暫定6位。早ければ今週にも、遅くともWeek18のイーグルスがメンバーを落としてくるだろうから、6年ぶりのプレイオフが見えてきた。最優秀コーチは、ヴァイキングスのオコネルかジャイアンツのデイボルだろう。デイボルもコーチとしてペイトリオッツにいた。

とはいえ、ジョーンズのオフェンスはあまり進まなかったし、バークリーのランが出ているのだから終盤に同点に迫られるピンチもなくて済んだはずだ。プレイオフの相手はヴァイキングスか49ナース。いずれにしろ厳しい。

暫定第7シード ワシントン・コマンダース(7-6-1)[31%]

コマンダースがジャイアンツとの直接対決に敗れて暫定7位。タイブレイクで不利になったことに加え、ハイニッキのファンブル2つで負けてしまったのは痛い。いまさらウェンツという訳にもいかない。

今週はいま一番強い49ナースが相手。地区優勝を決めたとはいえシード順位が懸かるし、そう簡単にランが出る相手ではない。ここを負けると他チームの勝ち負け次第となる。CBSも、シーホークス、ライオンズと同評価としている。

In the hunt 0.5ゲーム シアトル・シーホークス(7-7)[34%]、デトロイト・ライオンズ(7-7)[31%]

上位2チームが負けないとチャンスはないが、0.5ゲーム差で追っているのがシーホークスとライオンズである。この2チームでは直接対決でシーホークスが勝っているのでタイブレイク有利。しかし、今週のKCが鬼門である。

ライオンズが連勝で圏内に上がってきた。ゴフがこれだけ働くのは当り前だが、ライオンズのランがここまで進むのを見るのは二十年来で初めてのことである。今年のドラフトもラムズからもらった1巡があるので、来年が楽しみである。

In the hunt 1.5ゲーム グリーンベイ・パッカーズ(6-8)[12%]

さすがアーロン・ロジャース、ほぼあきらめの状態から連勝して、辛くもワイルドカード圏内に残っている。1つも負けられない状況は変わらないが、他チームの状況によってはWeek18のライオンズ戦がプレイオフ最後の椅子を懸ける戦いとなるかもしれない。

そのためには、今週のドルフィンズ戦が最大の関門。ここを勝てれば、残り2ゲームは極寒のホームゲームで地の利がある。ロジャース最後の晴れ舞台となるかもしれない。

南地区の残り3チーム キャロライナ・パンサーズ(5-9)[16%]、ニューオーリンズ・セインツ(5-9)[5%]、アトランタ・ファルコンズ(5-9)[5%]

南地区の残り3チームは、ワイルドカードの望みはないが地区優勝すればプレイオフである。バッカニアーズとは1ゲーム差で十分射程圏内だが、それ以前にここまで負けなければ今頃地区首位だったはずだ。

シーズン中盤では1%以下の評価だったパンサーズに最もチャンスがある。Week17のバッカニアーズに勝てばタイブレイクで首位になるからだ。そのためには今週のライオンズ戦は落とせない。向こうもプレイオフ可能性がある。

Eliminated アリゾナ・カーディナルス(4-10)[0%]、ロサンゼルス・ラムズ(4-10)[0%]、シカゴ・ベアーズ(3-11)[0%]

ラスト3週でeliminatedが3チームしかいないのは、例年に比べると少ない。カーディナルスはマレーが、ラムズはスタッフォードやドナルドがシーズンアウトでどうしようもない。ラムズは来年の1巡指名権もトレードしているから、踏んだり蹴ったりである。

ベアーズはQBフィールズの記録が注目されているが、これだけ負けてヴィックやラマー・ジャクソンに並んだと主張されてもどうかと思う。チーム全体の底上げには、やはり伝統のディフェンスを固めないと難しい。

(この項続く)

p.s. NFL関連記事のバックナンバーはこちら。今シーズンの日程と星取表もあります。

49ers.png
現時点のチームの上昇度からいえば、49ナースがSuperbowlの最短距離にいるといえそうだ。主戦QBの相次ぐ離脱にもかかわらず、「ドラフト最下位指名」パーディーが予想外の活躍である。

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7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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