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事故なく下山できたが、この尾根は相性がよくない 赤薙山奥社撤退(完結編)

まだ時間はあるし、体力的にも余裕がある。しかし路面の難しさはどうしようもない。いろいろ考えて、安全第一。今回はここで撤退することにした。

撤退すると決めた以上、雪が積もっている場所に長居は無用。ともかく安全地帯まで一刻も早く避難しなければならない。最終進出地点の小ピーク付近で何枚か写真を撮った後、そそくさと帰路につく。

帰りは、赤薙山には寄らず、分岐から巻き道を通って下ることにした。それでも、分岐まで50分、往きよりも時間がかかった。こういう路面状況で、登りよりも下りに時間がかかるのは仕方がない。休まずに歩いているのだが。

何とか焼石金剛まで下ると、暖かい訳ではないのに霜は融けてしまっていて、粘土質の湿った滑りやすい地面になっていた。慎重に下りたにもかかわらず、滑って尻餅をついて泥だらけになってしまった。

唯一の収穫は、ガイドブックに載っている焼石金剛の祠を見つけることができたことである。丸山寄りのルートの、案内表示の足元近くにあった。それほど分かりにくい場所でもないのに、どうしてこれまで見つけられなかったのだろう。

小丸山展望台まで戻って、ようやく一息つく。テルモスに用意したお湯はここまで使わなかったが、ここでインスタントコーヒーを淹れて飲む。お湯はぬるくなってしまっていた。外気温が低いからだろう。

前々回は天空回廊だけ歩いて引き返し、前回は奥社を目指して赤薙山までしか歩けず、今回は一里ヶ曽根を目指して奥社手前の小ピークまで。どうやら、ここの尾根とは相性が悪いようだ。

階段を通らず遊歩道を使って遠回りしたにもかかわらず、午後2時前には下山してしまった。事故なく下りれたのは何よりだったが、これだったら日帰り温泉に寄っても家まで戻れる時間であった。

ビジターセンター前に戻り、泥だらけの靴を洗っていると、ビジターセンターの方に「女峰山まで行けましたか」と訊かれた。「とんでもない。奥社の前までです」と答えたのだけれど、奥社の前ともいえないような場所なのだ。

車に戻ると、車外温度は6℃と表示されていた。この日は鬼怒川でもう一泊。セブンのマーボ豆腐と鶏肉でビール。夕方からまったり過ごした。

この日の経過
霧降高原ビジターセンター(1329) 6:25
6:55 小丸山展望台(1583) 7:05
8:05 焼石金剛(1876) 8:15
9:15 赤薙山(2010) 9:20
10:05 小ピーク(2070) 10:20
11:10 赤薙山分岐(2010) 11:10
12:05 焼石金剛(1876) 12:05
13:05 小丸山展望台(1583) 13:20
13:55 霧降高原ビジターセンター(1329)
[GPS測定距離 6.4km]

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら

KIMG0514.jpg
赤薙山から1時間近く進んでも、奥社までの半分も進んでいない。ここから先さらに路面状況が悪くなるはずなので、撤退することにした。

KIMG0515.jpg
帰りの稜線からの景色。この日は風が強く眺めはよかったのだが、下界と山では条件が違うことを思い知らされた。

SH3B0308.jpg
これまで見つけられなかった焼石金剛の祠をようやく見つけたのが、数少ない収穫だった。

プロフィール

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Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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