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奥社手前の小ピークで撤退 赤薙山奥社撤退(後編)

赤薙山神社の先、奥社への道は初見である。1/25000図によると、いったん下ってまた登るが、何度もアップダウンがあるようには見えない。

分岐点の先はすぐ下りになる。結構な傾斜である。なにしろ風が強いので、飛ばされないように慎重に進む。そして、その先を見るとヤセ尾根である。もちろん、足元は雪で白くなっている。

両手を使って鞍部まで下りる。振り返ると、地図では標高差20mほどしかないはずの斜面が、もっとずっと長いように見えた。だが、ここから奥社まで基本的にずっと登りのはずだ。こういう足元では、下りより登りの方が歩きやすい。

前年の鬼怒沼での経験があるので、この日はチェーンアイゼンを用意していた。しかし、雪も氷もそこまで厚くないので、チェーンアイゼンに向いた路面ではないような気がした。岩の上で滑ったら、かえって危険である。

そして、岩と交代で木の根がやたらと出てくるので、なんだかかわいそうな気がしてチェーンアイゼンは付けなかった。その分、滑りやすさはひとしおである。

そして、赤薙山から奥社まで、いったん下った後は登るだけと思っていたら、結構アップダウンがあるのだった。しかも、足元が悪いので通過に時間がかかる。歩きやすい尾根道では決してない。

岩の間の切り通しのような場所を抜け、ピークを巻くような場所を抜ける。進行方向に小高いピークらしきものが見え、その後は下っているようだ。40分ほど歩いたので、もう奥社かと思うけれども何も案内表示がない。

広くなっている場所で、スマホを使って現在位置を確認する。ところが、なんとその場所は奥社まで半分も来ていない2080mの小ピークだったのである。

少し進んで前方を窺う。ここから奥社へは再びいったん下ってまた登る。標高差は100mほどの計算だが、もっとずっと高いように見えた。そして、麓から見ると赤薙山と奥社はほとんど区別つかないピークなのだが、実際はずいぶん遠いのであった。

ここまででも相当難儀したのに、さらに標高の高い場所を登らなければならない。まだ時間もあるし、息も上がっていない。体力的にはまだ余裕があったけれど、転倒・滑落の危険があるのに進むのは無謀である。

一里ヶ曽根どころか奥社ピークにも着けずに撤退するのは残念だが、仕方がない。ここまでで引き返すことにした。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」、バックナンバーはこちら

KIMG0513.jpg
赤薙山から女峰山方面の展望は開けているが、どう見ても上は雪が積もっている。

SH3B0302.jpg
鞍部へ下りて赤薙山を振り返る。地図では標高差20mなのだが、それ以上あるように見えた。

SH3B0303.jpg
そして進路方向。尾根が細い上に岩に雪が積もって滑りそうだ。

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taipa

Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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