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集中力より同時並行処理・料理に「老人性痴呆」予防効果?

少し前に「老人性痴呆」を認知症と言い換えたために、多くの人が間違ったイメージを持っているのではないかということを昨日書いた。その続き。

アルツハイマー型認知症や脳梗塞・脳出血にならないための予防は、いわゆる生活習慣病とそれほど変わることはない。飲みすぎ・食べすぎをしない、適度な運動、十分な睡眠、アルコールは控えるなどである。

一方、昔言っていた「老人性痴呆」にならないための努力として、いま思っているのは集中力よりも同時並行能力に重きを置くということである。

現役時代には、どちらかというと同時並行能力よりも集中力に重きがおかれていた。例えばコンピュータを扱っている場合など、瞬間的に適切な判断をしなくてはならない。お昼に何を食べようなどと余計なことを考えている暇はない。

ところが、そういう生活を長くしていたものだから、同時並行能力に不安を持つことが少なくない。例えば買い物の時など、主目的は忘れないのだけれど、ついでに買っておくものをよく忘れる。

そういうことを防ぐためにメモをして持っていくようにしているが、それでもつい細かい用事を忘れてしまう。何度も忘れているうちにいよいよ必要になり、そのためにわざわざ買い物に行かなければならなくなる。

つまらないことだけれど、こうしたことが積み重なって、老人特有の物忘れ、2つ以上のことを同時に処理できない老化につながっているのではないだろうか。

その予防策として、料理をするのが結構役立つような気がしている。

料理は独身の頃だけで、結婚以来それほど多くはしていない。単身赴任も何ヶ月かしていたけれど、長くはなかったので調理用具もそれほど持って行かなかったし、出来あいのものを買ってすませることが多かった。

料理もちゃんと手間をかけて作ると、それなり手順を考える必要があるし、下ごしらえをしながら次の食材を用意するなどしなければならない。使ったザルとかボールを洗わないと、すぐにシンクが一杯になる。

だから、これをやりつつあれをやり、鍋を2つ火にかけ、次にジャガイモを切ってなどと同時並行処理をしなければならない。その間に宅配便が来たからといって、いったん全部中断する訳にもいかない。

脳の使い方からすると、会議をしながら電話をしてその間に次の資料を準備して、昼に何を食べるか考えるみたいなもので、サラリーマンなら「もっと集中しろ」と言われるところだが、老人性痴呆を防ぐためにかなり有効なように思える。

長年の習慣で、こうした方がもっと効率的にできるなどと思いがちであるが、効率的にすることでかえって脳を使わなくなるかもしれない。これから後期高齢者に近づくにあたり、料理をすることで同時並行能力を高めたいと思っている。

p.s. 「老後生活編」スタートしました。バックナンバーはこちら

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これから後期高齢時代に向かうにあたって、重要なのは集中力よりも同時並行処理能力。料理を作ることで、老人性痴呆になりにくい効果が期待できるのではないかと思う。

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Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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